トマトの生育、その7 曇天ばかりやねー

屋根ポリ、洗いました
屋根ポリ、洗いました

久しぶりに日中に雨が降ったので

やっとこ屋根を洗うことが出来ました

ポリは2年、3年と使うので表面が汚れます

トマトは光量が必要なので、屋根の汚れは影響が出ます

なので、定期的に中も外も洗います

 

屋根を洗うためにハウス間に取り付けるネットを仮止めにして

雨が降るのを待っていました、実に1ヶ月

どうしても、二人必要なので、石川農園の三郎君にアルバイトをお願いして

3時間かけて屋根の外側を、布のシートに洗剤をつけて

両側から引っ張りっこして洗います

ただこするだけですが、効果抜群

ただ、雨の日にしか出来ませんけどね、びしょ濡れになりますし。

 

これ用のスポンジのシートがあれば良いのに

売っているのはエンジン付きの大げさな物ばかり

どっかのメーカー、

簡単なシートを作って売ってください。

桃太郎の様子

詳しい事は言いませんが

押さえを解いて、あおったので

やっとこ玉が伸びてきました

しかし

第一花房の第一花が止まるか、落ちた物が多いです

2花目からは通常に伸びるのです

過剰窒素かと思ったけど

定植後の低温、急激な温度変化、それによる乾燥など

今年は定植後の環境変化が大きいのも事実

はっきりとした原因は特定できないですけど

いろいろ考えられました

 

今年の今の土壌の状態は、みどり君Nではかると

硝酸体窒素で10Kg前後 ECで1.0と

昨年までの15Kg以上。ECで2.0以上と比べ

普通の数値ですか・・・それでも

初期は多灌水ですし、多少窒素過多に傾いたのも事実なので

昨年までの1段目がまともに玉伸びしないよりはだいぶましになりましたが

何らかの影響もあったかもしれません

そう考えています

 

完熟堆肥なら大丈夫!  そう言う意見もいただきましたが

そう思うならどうぞ・・です

僕は完熟といえども畜産糞尿を勧めません

土壌のバランスが崩れ、3年以上苦しめられた身としては

決して大丈夫とは言えませんから。

桃太郎の様子

シルバー人材センターにお願いして

草取り作業を発注しています

 

だったらマルチをすれば良い

そう言われました

 

なぜマルチをしないのか?理由の一つが、今の時期にあります

この曇天、低温が続くと、マルチがあったら灌水出来ない

もちろん水はけも良い土ですが

マルチが無いので、すぐに乾燥してきます

だから灌水が出来る!

追肥のメインは液肥ですから

水がやれないと肥料不足に陥る

化成のロング肥料は管理が雑になるし、これは正直、土を砂とみているので

僕のポリシーに反する、有機の置き肥もしますが、水が無いと分解しない

この曇天続きでも、灌水で積極的に追肥をするためにも、マルチをしていない

もっとも、通路には通路マット、二列植えの真ん中は透水、通気マルチをしていますけどね

全面、透水、通気マルチでも良いのでしょうが、土壌の水分量がチェックしにくいですから

草取り代金より、栽培のこだわりで、マルチ無しを選んでます。

 

それに、光合成は少なくとも湿度との関係が密接で

乾燥していては光合成が落ちます

雨よけハウスですから、飽差をコントロールするとこまでは無理ですが

朝は80%ある湿度も晴天時は日中20%まで下がってしまう、それを

土壌からの蒸散で、少しでも遅らせる事が出来る、そう考えています。

レイカの様子

今年の玉伸びは

昨年までよりは普通になりました

しかし、気温による生育差が大きく

例年より寒いせいか、昨年より10日ほど遅れています

 

ハウスの外側は、寒いからもっと遅れ

内側は暖かいのか、外側よりは進んでいます

これから先は、外側が日照もあり進み

内側が暗くなり遅れるので、最後にはおんなじ様な大きさになります

 

雨よけハウスだけに、生育の進捗などは

外気温の影響を受けやすく、植える時期によって、様々な影響を受けているので

必ずしも、影響を特定できないので

この何年かの状況から推測しているだけです

 

同じ管理でも昨年とは違うトマトの動きもあり、だから農業は、工業の様に

原因を突き止めすぐに改良のできる産業と違うのです

 

植物工場・・・これは企業が、工業の様に農産物を管理するために作り出したシステム

温室の水耕栽培も同じように、不確定要素をへらし、企業管理がしやすくしたシステム

 

僕らの様な個人農家はどうしたら良いのだろうか?

オンリーになるしか無い、企業経営に乗らないような栽培の仕方をあえて選び

大規模トマト経営と競合しない。

大規模になっても決してコストが下がらないのが農業、

特にトマト、イチゴなどの果菜類は決して規模では無い

だからコストでも植物工場の様な大規模経営にも勝てる

味はもう個性、カゴメのこくみトマトでも僕は満足のいく味だとは思わない

これだって勝てる、だけど生産量は勝てない

だから

自分の生産できる量を、しっかりときちんと栽培し、高い評価を得るよう努力し

コストに見合う値段で、ほしいと言ってくれるお客に売り切る

当分、この道を追求します

だから、小規模でも手抜きはしない、しっかりと技術的な裏打ちを構築し

高品質なトマトを栽培し

大規模生産者と競合しないように、売っていく

今のところはこれかな、って考えています

 

最も今は、共同出荷で大規模生産者団体を構成してますけどね

団体だからか、市場では安く抑えられる事も多いし、流通経費も払わないといけないし

メリット、デメリットがあります、ただそれぞれは自営業ですから

今は、世の中の状況が常に変わっていますから、先を考え準備しておくだけです。