いろいろ、支度してますよお・・・・

ひな祭りですねえ・・
ひな祭りですねえ・・

いきなり、家庭の晩ご飯の様子で、すいません・・・

ひな祭りですねえ・・・なので、ちらし寿司とアサリの味噌汁です

思えば、もう長女は就職ですし・・次女は来年受験生・・

すっかり、大きくなりましたねえ・・・もう晩ご飯の時も

一緒にいませんもん・・・帰りは遅いですからねえ・・・

ほんと、時の過ぎるのは早いもんですねえ・・・・・ええ・・・

 

東美濃農協、トマト組合全体研修会の様子
東美濃農協、トマト組合全体研修会の様子

そんな3月ですけど、今年もまた、全体研修会がありました

これは、加子母と中津川の二つの選果場傘下の農家が

一同に本店に集まって、行う研修会です

これは、年に1回だけ行われます・・

内容は、JA挨拶と、農業の労災加入についての説明と

そして、技術部会の取り組みの発表と、生科研の講習会でした

まあ、短時間に大人数で行う研修会です、おおざっぱな物ですよ

 

農家も農協を通して、労災に入れるので、入りましょうという話し

これは大事ですね・・実際、トラクターの転落事故で、トマト農家が

亡くなっていますしね・・・僕も、ぜひ加入したいと思います

 

技術部会は、裂果と、土壌水分についての考察・・

やって見たら、土壌水分の影響が関係無かった? 何じゃあそれ?

まあ、日照の影響の方が大きいらしい? とか・・・・

 

で、生科研の講習は? 今回初めて、中嶋浩平さんという農学博士で

生科研の創始者のお孫さんの講習でした、以前は会長の講演とか

技術社員の講義とか、まあ、東美濃農協では

正式肥料コンサルタントの生科研さんの企画が多いですね

遠路はるばるありがとうございました~的な物ですけどね・・(笑)

 

レジュメ・・
レジュメ・・

話した内容は、技術の概論的な話しで、僕にとっては

難しくも無いし、知らない話しでも無かったのですけど

その概論を、しっかり知りたい人に取っては

話しの速度が速くて、付いて行けないし、メモしようにも

メモしてると、もちろん、話しに付いて行けない・・

というか、大半の古参農家など、たぶん興味もないし、

きっと、覚えてもいないでしょう ・・・・(笑)

栽培的には、重要な概論なんですけど、実戦的には、

そこから、じゃあどうするのか? となってくるわけで・・・・

 

概論を知ってる人にとっては、じゃあどうするの?と突っ込みたいし

知りたいけど、知らない人には、付いて行けない速度・・・・

興味の無い人には、眠くなる話しですしね・・・・

せっかくのお話が、産地の為に生きてこないなあ・・・・・

などど、勝手な事を、考えていました

 

時間も押し迫り、メモしてないと忘れてしまうので

最後の最後に質問~とかやっても、そりゃ出にくいですわ

質問は、節目ごとに、質疑応答して、聞いて欲しいですけど

それだと、時間内に終われませんからねえ・・・・

 

話しの内容を資料として渡せないのか? 

講演内容の資料だけでは、たぶん理解しにくいですよね

本数冊に渡るような、話しをまとめていますからね・・

 

 

こういう講義は、小人数で、希望者集めて、段階別に

突っ込んでやった方が産地の為だとは思いますけど

そのためには、毎回、大先生は呼べませんしね・・

 

何となく、イベント的な、講義になってしまいますよね

それに、やはり、博士の講演なんですよね、

正直、実戦的な話しではありませんでした・・

トマト栽培に応用して行く話に入ると、さらに面白いと思いますけど

さらに判らない人が増えるかも (笑)

 

僕自身を振り返ると、大先生のような学者では無く

僕の親父と同じ年で、高校しか出ていない、肥料屋さんで

コール農法 の開発者の先生である、顧問から

マンツーマンで、トマト栽培について、習えた事はほんとに幸運でした。

既存の農業理論では、あまり聞かない話しで

より実戦的な栽培理論を習う事ができました・・ 

今は顧問も、年齢の為にか、そんなに、出歩いておらず

僕みたいな、就農者に対し、直に教える機会は減っていますからね・・・

就農時に顧問に出会えて、以来、ずっと指導してもらえた事は

幸運以外の何物でも無いと思っています

それが、たった就農10年で、農業関係の学校に行ったことも無い

僕が、産地内でも、技術的にリード出来る、基礎になっています

 

でも、その当時でも、乗らない人は乗らない・・

農協外の肥料屋さんの言う事を聞こうとしない就農者が普通でした

だから、此方を選択した僕には、縁もあったと言う事ですね

 

もちろん、勉強代としての、肥料代も結構な金額ですけどね (笑)

ただで、学ぼうなんて、そんなのは都合が良すぎます・・

これは、投資ですから・・・・経営の為の投資ですよ・・・・

 

で、生科研については、僕は、もちろん、資材は利用してますよ

栽培理論については、恵南も生科研の研修会って

たまにやりますが、おおざっぱな話し、しかしないので

あまり役には立ってません (笑) 

 


ポット土の蒸気消毒の様子
ポット土の蒸気消毒の様子

これも毎年恒例、ポット土の為の土壌消毒です

最近は、ポット土を、組合ごと購入に切り替える組合もあって

畑土等を、消毒して使用する農家は、年々減っています

上矢作は、未だに田んぼ土を使用してる農家が多いので

組合で借りて、順番に消毒していきます

 

蒸気消毒のボイラー
蒸気消毒のボイラー

ボイラーは、岐阜クリーンの補助金で

トマト組合全体で買った機械です

もし、これが老朽化で終わったら、次はどうなるのだろう?

自分たちで、お金を出して買おう!なんて農家は少ないです

みんな、補助金頼りの考えが多いです

購入土の組合も増えたし、次は無いかもしれません

 

薬剤による消毒に比べ、完璧に雑草の種子も病原菌も死ぬし

毒性も無い蒸気消毒は優れものです・・・・・

なので、儲けて、自分で買えるようにしたいですねえ (笑)

周りの農家にもレンタル料取って、貸し出すだけですしね・・・

 

ほんとは、農協で買って、レンタルすりゃあええのに

こんな機械でも、補助金無しに買わないなんて・・・・

なんだか、最初から、負けてる気がする・・(笑)

やっぱり儲からないって認めてるような物ですねえ

 

こんな感じでつないでます
こんな感じでつないでます

蒸気が漏れないように、土壌の下も地切りして

完全に覆っています・・

隙間の無いように、チェーンの重しで、しっかりくるみます

 


最後のDブロックの湛水作業
最後のDブロックの湛水作業

湛水作業も、4カ所目、最後のDブロックに入っています

ここは面積も小さいので、すぐに貯まります

 

代掻きしてあります
代掻きしてあります

貯まった所で、代掻きして、落水・・

そして、また湛水して、落水して終わり

ここも一晩で、完全に落水してしまいます

水抜けは、抜群です

 

もうね、ぼたの高さ一杯まで灌水しますよ
もうね、ぼたの高さ一杯まで灌水しますよ

もうね、ぼたの高さ一杯まで、湛水します

モグラの穴がすごくて、見回らないと

すごい水が噴き出すんですね・・・

スコップを持っては、見回り、足で履んで、穴を埋める作業は

満水になるまで続きますね

でもまあ、これで、一連の湛水作業も終わりです

あとは、乾かして、適当な所で、起耕します

 


僕の本音としては、もう明確に温度差を感じています

何に? 産地のトマト農家の経営についてです・・

これに、生活がかかってるという、危機感ですよ・・・・

正直いって、産地の標準モデルでは、子供が3人いたら

進学はおろか、養えないかもしれません・・・・

 

冒頭の研修会の話し、農協の挨拶で

農家の所得向上を目指します・・・

毎年聞いてますけどね・・・

どうしたら、所得向上になるのかな?

もちろん、高く買ってもらうのは大切ですけど

これから、増税を控え、さらに不景気になる可能性が

高いのに、高いトマトなんて、そんなに売れるものじゃあ、ありません・・

もちろん、7月~9月、10月の収量を安定させて、一定の相場維持を

するのは基本的な事ですけどね・・

契約しようにも、収量が不安定では、良い契約はできませんからね

桃太郎は良くてレイカは駄目みたいな議論が未だ生きてますけど

そんなこと、ほとんど問題無い・・・・

 

ここは優良産地なんです、とか言う意見も、根拠が見当たりません(笑)

なので、産地としても、トマトの品質の底上げが必用だと思うんですけど・・・・

産地内は正直言って、品質に幅がありすぎます

生産者の取り組みの姿勢は個人の自由なのですが

あまりにも、差がありすぎる・・・これは年齢に関係無いです

新規の若手でも、その気の無い奴は無いし

60歳でも、やる気満々のおっさんもいます (笑)

これを平均、底上げするには、どうしたらよいのか?

先の研修会では無いですが、大勢で、ざっくりやっても

無理があります

まずは、その気のある農家、危機感のある農家、を掘り起こし、

その農家が集まって、小人数で、技術や意識を高めて

それを、産地の販売ラインでも固定契約などの、高価格ラインを作って、

乗せて、やる気を出せば儲かるのだという

モデルを作って行くのはどうなんだろう?

 

努力しても、しなくても、プールして一定の価格でしかバックしないなら

頑張る人も少ないと思うし、その中の反収だけの競争では、

最初から、乗ってこない農家の方が、現状多いですよ・・・・

反収も大事ですが、高品質でもあり、別契約で、高くバックがあれば

乗ってくる農家も増えると思うんですけどね

その状態で、反収も上げて行きたいと思うんです

 

もちろん、そんな状態でも、乗ってこない、やる気の無い人は出ます

それは、しゃあないじゃん・・・それはもう切り捨て!!

 

まあ、やる気のある農家を掘り起こし、そこだけで勉強会を行い、

良いトマトの選果ラインも作って、販売も変えて行く

こんな取り組みから、初めて行くのが良いかなと、思っていますよ

 

もちろん、僕自身の個人的取り組みとは別です

これは、産地の一農家としての取り組みですよ

誰か一人の英雄が、みんなを引っ張るのは無理な気がします

やる気のある農家を掘り起こし、その農家が集まって

産地の底上げを図る・・・産地を引っ張るという図式が

実行可能な方法じゃないかな?? そんな事を考えています・・・・

 

そのためにも、僕個人も、もっと利益の出せる農家に

ならないと、なりませんからね

 

頑張ります・・・・

 

そうなってくれば、産地で必用な資機材を買うのに

いちいち、補助金をお願いしなくても、農協も金融機関なのだから

資金を貸すのも仕事でしょう? 償却していけば良いんですから

それが、商売としての、健全な姿でしょう?

などと、考えています・・・・

 

それも・・・・頑張ります~