暑っつーい夏のはずじゃあ?? なんだか暑く無いですねえ

今年は暑い夏になる・・はずが・・

暑くない、暑く無いですよ、まったく涼しい夏です

 

梅雨が明けた? バンザーイって、

毎日曇りやん??

 

それでも、ムシムシとしますけど

気温はあるので、トマトは色んでくれます

 

今年の実のなりは、普通ですね

灰色カビ、褐色輪紋は出ませんけど

CF9を打ち破る葉カビの登場で

葉カビが下から上がって来つつあります

 

葉先枯れは、あんまり出ませんね

多少は、葉カビと共に、葉先枯れも出て来ましたが

カリの増肥と、葉面散布の繰り返しで、なんとか抑えている感じです

 

日の当たる葉は、まだ大丈夫ですけど

下葉には、葉カビが蔓延して来ています

 

今年は、あまり農薬減に、こだわれないようです・・

葉カビは、いくら、カリを増肥して、葉面散布を繰り返しても

樹勢の低下と共に広がって来ます

樹勢の低下をさせない事が肝心ですけど

この、曇天に、湿気と、病気の条件が整うのに

トマトの樹は、たくさんの実を抱え、どうしても樹勢が落ちるので

やはり、肥料とか、活力剤、エヒメAIも駆使しますけども

殺菌材も必用になってきますね

 

菌に耐性を持たせないように

トマトの共生菌、エンドファイトまで痛めないように

いろいろ考えながら

薬剤を選んで、散布していきます

 

もう、収獲の終わった段は、葉を取って行きますので

成長段の葉を維持できれば、良いんですよね

 

今年は、気温も暑いし、曇天も多く

嫌でも窒素は良く効きます・・

窒素過剰も病気の元ですから、追肥の調整

葉面散布と薬剤散布のセットで乗り切らなければなりません

 

高温多湿・・こんな時、畜産糞尿由来の堆肥は、良く分解し

いろんな成分を放出します

特にアンモニア等が、トマトの樹に悪影響を及ぼし

病気の元になりやすいです

僕は、それらの、畜産糞尿由来の堆肥の害を訴え

それらを止めて来ましたので、現在、やっと、病気が減りました

それに、今年から、長年使った固形肥料も、こんな天気だと

コントロール悪いから、止めています

やはりね

施肥でコントロール出来る事って、大事ですよ・・

トマトは、堆肥や、固形肥料で栽培する事の方が

液肥で肥培管理するより、ハードル高いですよ・・・・

 


収獲について


花村トマト農園の収獲熟度は、結構ギリギリです

赤色ギリギリで収獲します・・

レイカは赤もぎが売りなのに、青白い色で収獲したら

駄目なんですよ

なので、赤色ギリギリを狙って、収獲しています

 

農協の協選集荷トラックの荷の写真です

上の写真は桃太郎です

もちろん、桃太郎は、青もぎになります

 

これは、他の生産者のレイカです

集荷休み前とあって、ちょっと、攻めてます

つまり、少し青いのも収獲してしまいます

産地はそういう物です

市場の都合で、熟度は指定されるので

夏場は、どうしても、どんどん、青くなってきますよね

 

これは、トラックに乗せた、うちのトマトです

赤いですよね・・

僕はこれが標準ですけど、協選的には、赤すぎです

それでも、協選は幅が広いので、受け取ってはくれます

でも、全生産者がこの色で出荷したら、市場が困ります

 

レイカは、ちょっと、白いだけで、味が全然変わって来ます

赤もぎが売りだから、やはり、赤色で収獲するべきですけど

協選出荷は、そうはいかないんです

市場は味を求めませんしね・・

産地って、そういうものです

 

僕は個人出荷も・・・してるので

この色で収獲するし、直販分については

今日出荷して、明日は店頭にならぶのですが

問題無いんですよ・・店からクレーム来た事無いです

 

しっかり赤色で収獲したトマトを、消費者に食べてもうらう事が

僕の望みです、長年そういう売り方を模索してきた結果ですね

 

もちろん、窒素過多のトマトほど、軟化しやすいから

窒素を減らし、スッキリさせる事も品質管理には大事ですよ・・

 


定例会


いつも通りの月例定例会

いつもと違うのは、集荷のある日にやったこと

いつもは午後1時半から始めて、終わるのが5時過ぎなんですけど

この日は、午後1時から始めて、夕方出荷があるので

3時に終わらないとならないので、もう、ハイペース!!

 

3時過ぎには、組合長の農場に着いて、打ち合わせをやって終わり!

実にスピーディー・・ なんだよ、やれば出来るじゃん!!

いつもは、収獲休みがてら、のんびり回ってることがよく判る・・・

僕は、早めたいんだよね・・もう毎回、収獲日にやればええんやわ (笑)

 


農家は生産者か?、経営者か?


隣の石川農園・・トマト狩りやってます

生産農場をトマト狩り農場に変えて、トマト狩りやってます

のぼり、も作って、国道にも、入り口にも立ててますね

 

これは、収益性の問題では無いんです

収益は、そんなに良くは、ないと思う・・

これは、ゆっこ社長の生き方なんですよ

ゆっこ社長がこういう事をやりたいから、やるんですよ・・・・

 

僕が、真っ赤なトマトを収獲して自分で売っているのも、僕の生き方の様に

トマト狩りに、イチゴ生産にも進出したのは、ゆっこ社長の生き方なんですよね

 

先日、中津川の組合の、僕と同じ経験年数で、僕より4歳若いけど

年配農家が役員を降りて、誰も居ないから、スピード出世して、

いまや、全体の副組合長になって、選果場運営委員など

ほかに新規就農者の育成会長だっけかな?とにかく

産地の重要な存在になっている、T君と話しをしました

 

僕は、選果場から、全農と市場を経ないで、単協から

直接小売りに売るやり方を進めるべきだ! その方が収益が上がる!

そういう意見です

しかし、彼は、収益が上がるけど、資金回収や、売り先に困るかもしれないし

中津川のレイカは、卸、仲卸と共に、ブランドを作り

知名度を上げて来た以上、僕は、卸を外す事は

産地としても筋を外すから、絶対に許さない・・・

 

今、ついている、中津川のレイカの単価は、岐阜県内でもトップだ

全国平均から見ても、高単価なんだ、卸、仲卸は頑張っている

これ以上の単価を望むのは、農家としておこがましい!!

 

だから、この単価で経営できるように、肥料も安くして

コストを下げて、この単価で生きて行けるように

生活レベルも合わせれば良いんだよ!!

 

産地の農家というのは、供給者として、生産体制に組み込まれている

粛々と良いトマトを計画に合わせて生産し、それで、

生きて行ければ良いんじゃないか!

 

それに、直販などは

産地を作って来た諸先輩の歴史を否定する事になる!!

そういう事をするなら、花村さん、産地を出て

自分一人でやりなさい・・

(いや・・レイカはまだ新しいんだけどね・・)

 

おおむねこんな意見でした・・・

 

石川農園の農園内ペットです
石川農園の農園内ペットです

衝撃でした・・少なくとも僕に取っては衝撃だった・・

 

恵南でも、僕が、レイカの導入の為に

根崎名人に直談判に行ったとき

名人は、産地の歴史と信頼の問題から

ここでは、レイカは駄目なんだ!

と、行ったことを思い出す

それでも、結果として、レイカはB品が無く、収益性の高さから

恵南でも、名人の反対を押し切って

解禁されたら、桃太郎からレイカに変更する農家は

年々増えて、いまや、恵南でも、レイカ農家の方が多いのです

桃太郎の歴史は否定されているんです

長年、恵南の桃太郎を扱ってきた、卸、仲卸に対しても

レイカは売ってないから、これだって

卸、仲卸に対して、筋なんか通っていないと思うんだけど・・

 

いくらT君が立ちはだかっても、直販の方が収益が高い!となれば

筋違いだとか、何だとか言ったところで

その流れは止められないでしょう・・・

 

T君の言うところの生産者って、しかし、やってて面白いですか?

T君に言わせると、トマトは仕事であって、面白い?って必要なの?

面白いとか、楽しいって、要るの? ってなるんです

だから、産地はおもしろいより、

反収などの数値で農家事、組合事に競争したりて、

刺激するしかないんですよね・・たぶん

 

石川トマト農園は、楽しそうですよ・・だって、社長が自分の楽しい事を優先してるもん

花村トマト農園も、僕は、自分が張り合いの持てる方向にどんどん進んでいます

 

俺たちは、産地の兵隊じゃ無い・・

T君の考えだと、みんな、意見も出なくなるし、トマトについて考え無くなるよ?

売り方、価格に文句も言わず、コストを下げる事ばかり考えたら

トマトの美味しさなんて、そりゃ、どっかに行ってしまう・・・・

 

それに、美味しい、良いトマトを作るという目的に対して、

リターンも無いから、モチベーションも持てない

これは、時代に逆行した考えだと、僕個人は思います・・

 

T君に言わせると、僕のような考えの人は、産地を出て

自分で売ったら? と言う事になってしまう

 

今までの運営方式では、産地の農家は、意見も出さないし

自ら良いトマトを作ろうとか、考え無いと思う

いわれるままに、生産してる、生産者だと思う

 

僕は、これからは、自分たちで考え、生産し、売り

そして、そのリターンを自分達で得る方が、普通になると・・思いたい

自分達で考えるから、自分達で、実行できるんだと思う

こうでないと、経営者とは言えないと思う

 

まあ、T君の言うことの方が、まともで普通な考えだと思うけど

あまりに、卸、仲卸の肩を持ちすぎる気がする

僕の持論は、理想論で、不可能な気もするけど

将来的には、その方が、産地としても生き残れると思ってます

 

今回、実は、実際、T君とやり合いになり、けんか腰で

T君、これは、決裂だ、その考えは飲めないよ!

と、切り上げて来たんですけど

 

石川トマト農園のゆっこ社長に、 

花村さん・・理想は判るんですけど

花村さん・・喧嘩しすぎ・・・

これでは、みんな花村さんを避けてしまいますよ・・

というか、すでに避けられてますよね・・

理想が間違ってるとは思わないから、けんか腰は止めた方が・・・・

その方がきっと、良い結果になると思いますよ・・・・

 

そうね・・・・・・ごもっともです

相手方に乗り込んで、対決になったら

すぐに、抜刀し、バッサリ斬りかかるのが悪い癖だよね・・

最初から、抜刀隊だもんね・・今に討ち死にする・・

名人にも斬りかかったしね・・・・

 

反省します・・ごめんなさい

反省して、理想の産地を実現するために・・・・・・

 

頑張ります~