播種と発芽について・・毎年の繰り返しなんですけど・・難しい

最初の頃、レイカ
最初の頃、レイカ

毎年、毎年、発芽までが一番緊張しますね
綺麗に発芽してくれるのか? 判りませんので、恐いです

綺麗に芽吹いて、発芽機から出て来るまで、緊張します

今年も、初心に返らず、ちょっと、変えてみたんですよ・・
ピートをいつもより湿らして見ただけなんですけどね? それでも、もう発芽状況が変わってしまうんです・・
ブレーカーが落ちて、夜間に温度が下がってしまう事故もあって、そのロットの発芽が完全に狂ってしまい
通常、3日で発芽するはずが、10日もかかって、ぱらぱらっと、バラバラの発芽状態
仕方無いので、後のロットを、増し蒔きして、備えました・・・

後の方、レイカ
後の方、レイカ

結局、初心どおりの水管理が一番確実に揃いましたねえ
タネも、冷蔵庫に入れ忘れたせいか、古い種子は発芽が悪かったです

ちゃんと、冷蔵庫に入れておけば、2、3年くらいで、発芽が悪くなることは
滅多に無いみたいですねえ・・・・

1年も作業してないから、ノートを見ても、なんだか、最初は、やはり、手元が狂うんですね?
水やりの勘所が戻るまで、どうしても雑になってしまう傾向はありますねえ・・

初心忘るべからずですね・・

後の方、レイカ
後の方、レイカ

レイカは穗木で、上しか使わないので、最初が伸び伸びでも構いません・・
もちろん、細胞分裂も悪いような状況で、伸び伸びでは駄目ですよ・・(笑)
初期の話しです、少し伸び伸びで発芽機から出した方が、安心です

 

台木は、下を使うので、伸び伸びでは、困りますので、わずかな芽吹きで
発芽機から出すのですけど、ほんとに発芽してくるのか、正直不安になります
ついつい、伸び伸びまで引っ張ってしまいます

そのためにも、発芽機で伸び伸びにならない様に、じっくり芽吹かせるため
ついつい、夜温も高めになっていたのですけど、夜温も昼間の温度も
設定を下げ、その分、早めに播種した方が良さそうだとなりました

これは、先生の泉農園の発芽機が古く、設定温度より、実際は低い可能性もあり
僕のは新しいので、保温も良くて、おもったより、温度が高く維持されている可能性を
考慮し、設定温度を下げる方が、安定するだろうという想定で、後半の設定を変えたら
まあまあ、良い感じになったので、来年から、これを標準にしていきます・・

がんばる根、バックアタック
がんばる根、バックアタック

5年目にして、これなんですよ・・・
毎年毎年、チャレンジと変更、調整の繰り返し・・
発芽機の温度も、初心のメモより、じりじりと設定温度を上げてきてるんです
その方が、早く発芽するし、良かった時期もあるのですけど、どうも伸びすぎる
でまた、思い切って、設定温度を下げるという・・
何やってるんでしょうね?ここらは、反省も必要ですね
そうは言っても、3月の気温も天候も毎年違うんですよね? だから、昨年のメモ?
というのは、そのまま使えない・・

今年は、遮光時間も変えてみました・・毎年毎年、揃うけど、遅いし、伸びるし
花芽も上がってしまう傾向もあるし、屋根ポリも古くなってるので
遮光時間を、かなり減らしました・・
でも、昨年より、天候も良いし、その辺の生育は順調で、数値化出来るかと言ったら・・
出来ません・・・

勘所は持ってますけど、明確なデータ分析なんて、出来てませんし、出来ません・・

がんばる根、バックアタック
がんばる根、バックアタック

それでも、苗を見れば、大体、順調か、否かは、判定出来ます
結局、苗を見ながら、遮光したり、光を当てたり、勘でやってますけど
そりゃ、最初の頃より、安定してきてるし、1回芽吹けば、そうは、不安になりません

どんな状態でも、どうにかこうにか、まあまあの状態で、栽培できるようになってきてはいます

本当は、数値化して、AI制御で、テクニカルにやれると良いんですけど、
やはり個人事業ですね・・・・経験と勘になってしまっていますねえ・・

まあ、自分の苗が作れて、人にある程度指導できれば、事足りますけどねえ・・


研修生についての現状


石川トマト農園、研修生達
石川トマト農園、研修生達

石川トマト農園の様子です
研修生と社員の二人が、薬撒いてます・・
こんなの、ショット君があれば、一人で、半分の時間で出来ます
なんでも、ショット君が見つからないんで、二人でやってるんだとか・・
僕が社長なら、止めます・・無駄に時間を使うなって、言いますねえ (笑)
夏の繁忙期を中心に必要な人員がいるから、時期によっては、どうしても人出が余る・・
だから、作業的には甘くなります・・まあ、自営業は休みなしでも
社員はそうは行きませんからねえ・・致し方ないでしょう・・こんなものかもしれません

もっとも、人数の必要な仕事は、多人数でやった方がさぼりにくいので
逆にはかどりますね・・片付けとか、一人だと、だれてしまいますから・・(笑)

この規模、この人数を無駄なく管理して作業を割り振るのも大変でしょう?
ここは、大番頭の森永君の力が試されるところですけど、彼は几帳面な性格なので
充分できると思います・・石川農園こそ、スタッフが多いので、管理作業も数値化の

必要性があるんです・・従業員皆で、技術と情報を共有化し、数値化する必要があります

そういう点では、うちより、はるかに進んでいますね・・・

個人の技術では、僕の方が出来ますけども、共有化と、数値化という点では

おそらく、石川トマト農園の方が、優れた方法を持っていますねえ
データロガーに、パソコンによる管理など、ほんとに進んでいます

もっとも、日照時間に、温度のリンク管理までは出来てないみたい
これは、やはり、勘でしょうかね・・(笑)

石川トマト農園、育苗中
石川トマト農園、育苗中

せっかく石川トマト農園にも、組合長の所にも新規就農者研修施設があるのに
研修生もいるのに、彼達が、研修後に就農する土地と家が見つからないんです

取り組み的には、行政と、農協と、研修先農家で連携して、土地を探す事になっていますけど
実際には、研修先農家のコネで探す事になって、難儀するんですよ
さすがに、石川社長も、困ってきてます・・

組合長も、やっと動き始めましたね・・

 

石川トマト農園、苗の様子
石川トマト農園、苗の様子

もちろん、補助金も行政からでるので、土地の集約斡旋も政策的にやってくれれば
助かるんですけど、同じく土地を集約してる、営農組合とぶつかってしまうんです
なんで、トマト組合に優先的に土地を回す必要があると、営農組合から、言われてしまうんです

こうなれば、行政や農協まかせでは立ち行きません
なので、トマト組合として、新規のIターンを地域に迎える為のバックアップを
していくべきでしょうねえ・・・・

トマト組合として、農協と組んで、地域協議会に、自治会に、地域営農組合に
トマト農家を新規で迎えられるように、組合長みずから頭を下げて、
お願いし、働きかける必要があると思います・・
Iターン者なんて、余所者、なにか、バックに付いてないと、とても地域に入れません
そりゃ組合が農協と手を組んで、バックに付くのが一番でしょう・・

これは、まだ、始まったばかりなので、手探りですけど、研修生は毎年くるので
待った無しでやらないとなりません・・・

僕が組合長なら、即時行動に移します・・世の中スピードが大事ですからね
もちろん、僕も副組合長なので、組合長に働きかけ、協力してやっていきたいと思いますね

組合の為に、新規就農者のために、僕だって、一肌脱ぐのは、先達農家として当然ですよ・・
頭をさげて、お願いし、地域を説得して回ること、僕だってやりますよ・・・・

上に立つ人は、栽培だけで無く、販売にも、就農者にも、産地の未来にも・・
先先を考えて、手を打っていける人が望ましいですわ
先先を考えて、タネをまく・・仕組みを考えて行く
皆を引っ張る力を持ってる事を望みます

そんなね、持ち回りでやってるような組合長はね、もう要らないんですよ!
黙って、農協の段取りどおりに進めるだけの人も要らないんですよ!!
産地の既定路線にはめ込む姿勢も、欲しく無い・・・

じゃあ、お前はどうなんだ? もちろん、理想を目指して
やれるだけの事はやりますよ・・こうやってブログに書く以上
僕が組合長なら、できる限りの事をやります・・

そうは言っても、僕はエキセントリックに見えるから
年寄りには、受けが悪いですけどね
でも、もう50歳、若くも無いんです、それなりに、先先の事も
根回しも考えていますよ・・・・

まあ、これからですよ、これから・・・・

新規研修生の為に僕が出来る事は、
トマトの収入で充分に食べていける状況を作ってみせること
相手に合わせた、いろんな事の、最善の技術的な提案をすること
就農に関して、土地斡旋などの道筋を、組合と農協で開く仕組みを作ること・・

今は、この三つくらいですかね・・・・

まずは、自分が充分に稼いで、家族を養えないとね・・それが最優先ですわ・・・・

頑張りますよ~