生科研の根の診断会 29年11月

11月2日に、産地恒例の生科研の根の診断会がありました
これは、自分のトマトの根から、茎一式を掘り出して
持って生き、生科研の担当者に見てもらう物です
この日は、久しぶりに、河野氏が見えました
これは、地区別に行われ、恵那市と中津川市の
中津選果場傘下の農家が集まって行われたのですが

集まったのは、ほぼ、恵南のトマト農家だけでした
これは、場所が、恵南アグリセンターで、中津、恵那の農家からは
ちょっと、遠いせいもあり、そのために、農協が送迎をしてくれるのですが
それでも、来ない・・・・・・
まあ、恵南の農家の方が、比較的集まるし、
団体的には、熱心だと思います
恵那市、中津川市の19号線沿いのトマト農家は
比較的、個別に自由にやっており
こういう、集まりに、不参加の農家が多いようです
あまり、結束してない傾向を感じます

このブログは、誰でも読めるので、なんですが
僕は、そう見ております、個人的感想ですからね?

さて、今年も、何名か、サンプルを持って来て見ました
久しぶりに河野氏が講師でした
まあ、いろいろ言うんですけど、それぞれ条件が違うので
いろいろ、でますが、まあ、参考にはなりますが
僕は、あまり、当てにもしてないので、さらっと
見ておりました

土作りも、土の条件も、ハウスの条件も、灌水装置も違うんです
みんな、それぞれですからね、なので、大枠の概論だけに
なってしまうので、実戦的な話しにならないんです

ただ、一つ、重要な事が、ヒントになりました
なりつかれ は、作土が厚いほど、おこしにくい・・・
作土が薄いと、どこかで、なりつかれ、を起こす

うちの産地は、耕地整理された圃場が多いので
作土は、みなさん、平均 15㎝~25㎝です
これは、共通しています
作土、40㎝以上ある人は、数名ですけど
やはり、そういう影響は少ない様ですし
生科研の福島県の名人農家は、作土70㎝らしく
そういう、事は、あまり起きないとも
講習で、でました

なりつかれ、と言うか、花飛びですね
普通の栽培方法だと、5段あたりで、細ります
特殊肥料と、ターボ肥料を用いれば
この5段の細りは、回避できますがそれでも
梅雨明け後、6段、7段までは、連続して良いのですけど
そのあとの、8段、9段あたりには
樹は細らないけど、花が、悪くなってしまうんです
だから、9月に、収量が落ちる時期が、出てしまうんですよ
今年みたいに、そこに、曇天が重なると
その、収量減は、本当に大きく、経営に影響します

僕は、梅雨明け後、7段から上が伸びる時期に
トマトの樹は、気温が上昇し、上物が伸びる、玉も最大抱えてる
なのに、地温は追いついておらず、なおかつ、作土が
浅いと、根量が足りなくなる、地上部と、
地下部のバランスが悪くなり
玉や、樹に栄養が持って行かれ、先端の花が
悪くなってしまうと、読んでます
窒素は吸えるから、樹は持っても、花がやられる・・・
それが、梅雨明け後、1ヶ月位の間に起きる
作土が厚い人は、それまでに、根が広がって
あんがい、被害が少なく、連続して、栽培できる
この2年を振り返ってみて
そんな考えに至ってます

もちろん、根を引き出す資材を最大に用い
吸わせる資材、吸い上げを刺激する資材を
いろいろ使っていますし、光合成の同化要素を
補う資材も用いてますから、5段で細らないし
額ガレも、尻腐れも出ないけど
樹も細らないのに、花が悪く、玉着きが減ってしまうんです

なにか、まだ、目落とし、盲点がある・・・・
そう、思って、今、勉強中です

資材的には、もう、隠し球も、あまり残ってないです
根量が足りないのは判ってるので、葉面散布しかないですが
それも、いろいろやってます・・・・・・
そうなると、組み合わせの変更と、内容の検討
それまでの、栽培管理から、変更しないと無理ですね
梅雨明けまで、樹を太く強くして、玉なりを抑える
気温が上昇しても、カルシウム、リン酸を散布し
上物が、伸び上がるのを少し、抑え、根とバランスを取る

新規の圃場は、梅雨時に、樹が太く出来るんです
僕は、異状茎、眼鏡の寸前まで持って生きたいけど
古い圃場では、梅雨時に、なかなか太くならない
これは、根張りが悪くなってると思うんです
肥料を増やしても、根が悪くなるだけで、太くならないんです
これも、課題ですね・・・できれば、梅雨時に
異常茎くらいまで、太くしたら、梅雨明け後は
窒素が効いて、上物が伸びないように
抑えれば、そうそう、極端ななりつかれも
避けられるのでは・・と、考えています
そのためにも、低段の収量を若干犠牲にして
3玉に減らし、梅雨時を持って行く事も
考え無いといけないと思ってます

僕の考えていることは、もう、研修の範囲を超えており
聞くなら個別に聞かないと、他の農家の参考にもならない
正直、生科研の資材だけで、追いつかない
アブシジン酸、酸素水、ベタイン、糖類、有機酸、アミノ酸
資材の問題では無く、基本的な、施肥のパターンと
どうしても、追いつかない部分の有効な葉面散布方法を考えねば
ならない・・・・
そんな感じです
そういう事を自由に話し合い、検討出来る農家は
産地内には、少ないんですよ・・・


研修のやり方について・・


恵南の、この研修会は、大体2時間ですね
今年は、生科研の会長が来てましたけど
講演は、概論です、生命活動みたいな抽象的な話し
微量要素が重要ですよっていうような概論・・・
せっかく生科研の研修会なのに
生科研は、製品の宣伝が出来ない様です
これは、過去に、あまり、売り込むな!って
だれか、役員が言ったようで、なので概論ばかりになってしまい
実戦的な、話しが出ないんです・・もったい無いですね?

最後に、しつもーんって、やるんですけど
大体、午前10時半から始めて 12時回ってるから
腹が減って早く帰りたいので 質問、でません、
でても、実戦的なメリットの使い方とかです

みんな、本当は、実戦的な、事が聞きたいんですよ
なのに、概論的な研修会になってるから、集まらないんじゃ
ないでしょうか?

加子母は、午後から4時間位やるそうです、それどころか
晩飯まで一緒に食べながら、さらにやりとりするんだとか・・・
当然ながら、突っ込んだ、話しも、詳しい話しもしてると思います
もちろん、製品の説明、売り込みもあるし
こちらも、使った実感をいろいろ言うんだと思います
それが、加子母です・・・うらやましいです
これが、同じ産地かよ? 僕は、そう思ってます


最後に、旧恵那市の組合長が、あの資料出せ!
と言ってくれたので、それも、説明があったのですけど
それは、実戦的な資料で見られて良かったです・・・
言わなければ、出なかった様ですしね

恵那市の研修会は、なにか、制約があるし
生科研も突っ込んだ事言わないし
こちらも、いろいろ言わない・・実際に生科研の
資材をあまり使って無い事も、あると思います

もっと、実戦的な、使える研修会にしたいんですけど
それだと、もっと生科研の資材を使わねばならない
それに、僕もまた、聞きたいことが、恵南の他の農家と
ズレてるみたいなので、オープンには聞きにくいです
でも、もっと、討議活発な意見交換会みたいな
研修にしたら、聞けるし、時間も有効に使えると
思うんですけど・・・・・
まあ、役員会を見ていても、僕の空回りになりそうだから
よけいな事は、言いません、やめときます。


生科研に苦言


最後に、生科研に苦言が一つあるんです
前もそうでしたが、2代目の会長が講演するんですけど
3代目が付いて来てるんですけど・・・・
挨拶も、講演も無い・・ただ座ってる・・
しかも、前に座って、ずーっとパソコン見てる・・・・

せめて、挨拶して、一緒に聞いてろよ?

農家としては、馬鹿にされてるような印象です
あれで、次から、3代目が講演始めても、僕はもう聞けない

現場を知らない人の講演は、時間の無駄の様な物です
河野氏や、社員の方が、信頼できますよ

農家の間に入って、要望を聞くとか、状況を聞くとかしろ!
お殿様かよ? 馬鹿にしてんじゃねえ!
これが、僕の本音です

しかし、他の会社でも、そういう面があるんです
僕の知ってる会社でも、2代目の息子が
お客の農家に評判が悪いようで・・・・
外に修業に出されています・・・これが現実
僕は、がんばれ2代目! と、思ってますけどね 。

なので、生科研の3代目にも、もっと、現場で揉まれて
農家に信頼される、経営者になって欲しいので
あえて、厳しい事、言わせて頂きますね・・・・

もちろん、僕も、頑張ります!