今年も後片付けに入りました

12月に入り、最低気温も氷点下5℃を下回る日が
何日か続き、さすがに凍ってしまい、終了になりました
玉だけ、全部外しましたけど
全部で2t位はありそうです、上手に売れれば
60万以上になるのにね・・・・
まあ、仕方無いです・・欲張りました (笑)

今年も、欲張って、摘芯を遅らしたので
余分に段が残ってます
11月が思ったより、寒く、凍らなかったけど
色も付かなかったし、その氷点下付近に
なるのは、エスレルなど使用しても
効果が見えないから、やりません
なので、まるまる、1段残りました・・

むしろ、氷点下にならない様に、加温も
今後は導入していくべきかとも思います
きちんと、2重被覆して、0℃以下にならない様に
ジェットヒーターをかけるのは、ありかなあ?
と、考えています

11月が暖かい年なら、これも、殆ど収獲できたのですけど
残念、今年は駄目でした・・でも、青いときに収獲して
コンテナに入れて、倉庫で、熟させる事はしません

美味しく無いから・・・

氷点下2℃位までなら、若干食感が落ちるけど
樹に付けて赤くした方が、甘さも味も トマトの
味がしっかりしますからね・・・・
だから、僕は、この寒さでも、樹に付けて、赤くします

市内最高標高の場所にある、僕が、市内の直売所で
一番最後まで、売り続けるトマト農家なのです
今後は、一部のブロックだけでも加温を入れて、
しっかり、12月まで出荷しようと思います
強化ハウスにして、冬も屋根を張ったままで
いられる様にしてるのですから、早く片付ける
必要はないですもんね

これだって、収益の問題です、収入を上げるためですよ


恵那市トマト組合、全体反省会の様子


反省会が例年どおりありました
今年から、成績表と呼ばれる、個人反収一覧が廃止され
なんと、レイカとトマトの単価比較データも非公表です
町村別は、残ってますけどね
これでは、個人では何も検討出来ない様になりますね?
まあ、役員会で、僕は反対したけど
組合長が、推し進めました・・・
個人データを見られて、いろいろ言われるのが
嫌な人が多いし、個人情報保護と言う事です
レイカと桃太郎の収益性の比較もしにくいです
何の為の情報保護でしょうか? 組合内ですからね
外に出さなければ良いんじゃないでしょうかね?
個人的な組合の検討はするなと言う事でしょうかね?

トップは3年連続、同じ3年目の川〇君らしいです
小面積だけど、レイカで、15tは、たいした物です
他に、3年目の大〇君も1反だけど、15t らしいです
新規就農者が良い成績を上げるのは良いことですね
すばらしいです
これは、聞いたから知っただけですよ・・
ただ、二人とも、串原村です、市内でも一番暖かい地域です
上矢作と、岩村の、2、3年目の就農者は、面積も広いですけど
反収は12t未満ですね
串原村でも、名人級の人もいますけど、やはり、12t未満です
地域と、場所と、畑の経年劣化と、作業面積で、大きく変わるので
単純に比較できませんね
かくいう僕も、農協の成績は10t程度、格外も含む総出荷で
集計は適当ですが、今年は11t程度です・・
昨年が12t近く出たことを思うと、今年は、悪いですね
全体的に前年度比80%~95%の状況なので
川〇君、大〇君が、100%なのは、誉めるべきですね
3年目ですから、土も良いし、やるべき事をしっかりやったと
言う事でしょう。

特に川〇君の独立ポット栽培は、小面積ながら
反収20t以上と、計画通りの反収を達成しました
ただ、問題点もあります、夢の栽培ではありませんね
上矢作でも、石川農園が、水稲の育苗ハウス後地利用で
始めましたけど、管理ができないと、まったく収量は伸びません
人出が必要ですね・・なので、場所が無く面積を広げられない場合とか
利用できるかもしれません
高反収の理由の一つに、反当たり1.5倍の栽培本数と
栽培期間の長期化というのもあります
でも、管理ミスると、一気に弱るし、枯れるし
天候の影響は受けますから、夏秋栽培に向いてるかどうか?
大面積だと、それなりに人件費が必要なので
雇用の面から言っても、課題は多いです

味に関しては、味を気にしない市場なら
こだわりの栽培をしなければ、土耕との差は無いようです
逆に言うと、小産地でこれを採用すると、量で勝負する
大産地と、量での勝負になるので、僕個人としては
どうかなあ? と思ってます

先日の旅行で、サカタのタネにて

高機能液肥や、高機能資材の話しや
使い方などを、懇談したとき、組合長は一切
黙っておりました・・それは、組合では、正式に
使用を認めていない事もあります
若手を見ていると、高機能資材を用いなくても、15t
収量を上げておりますし、古手でも、12t程度は
できます・・なので、そこからすると

いったい、お前は何がしたいんだ! 

そう思ってるだろうなあ?と、考えてます
でも、気温が栽培に合ってない場合も起こりえますし
美味しいトマトを安定して出荷したいと言う希望もあります
出荷の波を減らしたいという、のもあります

15t出荷しても、波が起きますし
土壌が疲弊すると、その数値は出ませんし、現状では
それを打開する、技術は産地にありません

最後の中山間農業研究所の熊崎さんの研修会での
アンケートに、無記名で僕が、育苗には、住友液肥のM441が
資材内容の説明をして、実際に使用して
根張りも立ち上がりも既存のトミー液肥より良かったと
言う事を書いたら、個人で、導入試験をするのは止めてくださいと
言われました・・・そういうのは、技術部会の仕事であると
しかし、生科研の資材なんて、直ぐに採用されますけどね
なので、農協の提携先とクミアイ系の肥料が
中心に構成されてるので、世間の高性能資材を
導入してるわけでは無いし、それで、良いじゃ無いか?
あなたは、何がしたいのですか? と言う事だと思いますね

熊崎研究員も、美味しいトマトを栽培したいという意見には
美味しいって、数値化できないですから、全体で
どういったトマトを栽培するか、どういう方向で行くか?
そういったことを話しって、美味しいトマトって何か
この産地の特徴は何かと言う、同意を作って
進めるべきだ と言いました
これは、僕も、まさにそう考えます
独立ポット栽培などが、どんどん入って
反収のみの比較だけで、選果もなにも一緒になって
しまいそうですけど、東美濃みたいな、小産地が
味も何も考えず、反収のみで、市場に出荷すれば
大産地と競合する羽目になります
それが、有効な戦略でしょうか??

かといって、現状の資材だけでも、個人的に安い
協同液肥中心で、やる人、高いジャンプ液肥を多用する人
土作りについては、技術などありません
分析数値を揃え、有機物を投入しましょうってだけで
堆肥だって、堆肥センターの畜産糞尿から
個人で作ってる植物性堆肥まで、差があります
かといって、産地内でも、土質も標高も、水質まで
違いすぎます、これを味だの食味だの
資材と使用方法だけで、揃えるのは、至難の業でしょうね・・・

北海道の大産地で、なんと選果ラインに、非接触糖度計
を組み込んで、全量糖度を計測する試験を開始するとか・・
トマトは糖度だけではありませんけど、一つの試みですね
大産地こそ、差が大きく、品質のばらつきは大きいはずです
それを、糖度で選果するのは、一つの揃える方法ですね

この東美濃の、小産地も遅れずに、糖度も酸味も
非接触のセンサーをラインに組み込んで
選果した方が、良いのかもしれませんね

僕が、高性能、高機能資材を個人的に投入するのは
食味、レイカの品種として持つ特徴を最大限に引っ張り出し
糖度も、旨みも、バランスの良い物にして、窒素管理も
ほどほどにして、自然栽培の様に日持ちも良くしたいんです

それに、うちは、額枯れも、出べそ果も、尻ぐされも、ほぼ無い
玉伸びも、良く、L.2Lが中心です

葉カビにも、灰色カビにも、虫にも悩まされてない

ただ、収量は13t 位は行かないと面白く無い
どうも、成り疲れる、今までと逆に窒素が足りない?
位に感じる時もあります、 期間も長期化するように
多段、多収化の努力もしていますが、まだ波がある

そういう、調整や、管理をしていると
どうしても、高機能、高性能資材に行き着くんですよ
土作りも、一つの技術として対処的ですけど
それなりの法則を確率してきています

ただ、今の所、目に見える数値の差が無いんです・・・

でも、微差になって、差が付いてくるでしょうし
僕の栽培は、運や勘では無く、一つの技術ですから
どんな天候でも、一定の収量を
上げられる様にもなってきました・・・

そういう、技術の蓄積は、自分で、試験してるから
判るんです・・もちろん自己責任ですから
よそで、ある程度、問題が無いことを確認してから
試したりしてます

住友のM441なんて、現代農業に毎回乗ってる
大手の肥料会社の製品ですよ・・ただ、商系ってだけ
硝酸、アミノ酸、尿素がほどよく混合され
アミノ酸の影響で、苗の根張りが良いんです
クミアイ系に同じ様な液肥が無いから、勧めてるのに
止めろって言うのですから、発展がありませんよね

もちろん、事故を起こして、出荷停止になれば
大被害です、僕も倒産するかもしれないから
使用試験は慎重ですよ・・今の所問題はおきておりません

まあ、本音と建て前とか、立場とか、いろいろありますよね
それでも、なんでも、自分の栽培技術の開発は
自分の責任でやりますよ・・・・
それに、このままだと、協選市場出荷は
さらに、低単価と不安定にさらされる可能性もあるし
個人販売も、JGAPや、岐阜県GAPの採用で
それらに、個人としても対応していかないと
閉め出される可能生もあります

味も品質も、産地を1段も2段も超えなくてはなりません
収量も、産地の最高値を目指さなくてはなりません
GAPなどの取り組みも、個人的にしておく必要もあります
すべてに、おいて、モア! マックス! を目指す
事が、個人農家としても必要になるかも知れないのです
専業夏秋トマト農家として、ある程度、豊かに暮らして
いくためには必要・・・・と、考えています

組合の決める範囲内に収まっていても
どうも豊かに暮らして行くには、厳しいと感じるから
一歩も、二歩もでて、挑戦してるだけですからね

がんばります!