平成24年9月 栽培日誌ブログ

少しだけブログ更新、玉先 葉後

うーん
うーん

いろいろ、きつくって、ブログの更新出来ませんでした・・・・

伝えたいこと、いろいろあって

つい長々と書き綴ってしまうので、一つブログ書くのに

4時間とか、使ってる・・・・エネルギーを込めすぎですね

なので、軽くします・・・・

軽くして、更新を増やして行こうと思います

 

上のトマトは、エイリアントマト・・・・

トマトの中から、別のトマトが生えてくると言う・・・・

レイカの中から桃太郎が出てきたら、一粒で二度美味しいのにね~

実際は、レイカの生理障害で、こうなると食べられないです

 

原因はある程度分かっているので

これも、生育診断の一つになります

滅多には出ませんけどね

 

 

わき上がる雲
わき上がる雲

山の向こうから、わき上がる雲

台風の影響で、この日は、雲が猛スピードで動いています

風も強く、晴れているけど、台風並みの突風が吹き付けました

 

 

レイカの様子
レイカの様子

玉先、葉後

 

これ下葉は、欠いていますけど

頭は、先端を取っただけです

 

つまり、上部は葉が小さく、まだこれから茂ってきます

先に玉が目立ち、最終的にも、玉が見える程度にしか繁りません

 

昨年までの4年間、後半も大量の窒素が土壌に残り

摘芯後も、葉が生い茂り、2回3回と取り直さないと

葉が通路に覆い被さるように繁って、玉は隠れ

しかも、小玉・・・・後半いつまでも栄養成長をして

生育成長に切り替わらない状態が続きました

 

 

レイカの様子2
レイカの様子2

今年は、やっと、やっと、土壌からの窒素の発生が落ち着き

9月になっても、アンモニアの障害とみられる兆候はありましたが

樹の生育を、大きく動かすような事は無く

ゆるりと、生育成長に切り替わりました

 

ただし、レイカは、そうなりましたが

桃太郎は、その、わずかの違いで、栄養成長状態が続き

最後まで、生育不良の状態を維持しました

 

レイカと、桃太郎の特長の違いは、そのままメーカー

サカタとタキイのトマトの違いになり、サカタ系の方が

窒素に強く、作りやすいことが分かってくると、結果として

全国的に、桃太郎はそのシェアを落としているようです

 

それにより

困ったことに、中部地区では、レイカの生産量が増えた影響で

今後は、レイカの販売量が増え、桃太郎同様、価格が低迷する頻度が増える

良いとなると、皆が生産を始めるので、すぐに市場に増えて、価格が低迷する

致し方ないですけどね

 

なので、桃太郎にせよ、レイカにせよ

これからは、小規模産地ほど

品質の確保、味の確保の努力をして、販売の特徴をつけていかないと

苦戦するようになる

 

イオンなどの巨大小売りは、味よりも、販売量を優先するみたいなので

巨大産地の、ざっくり作った、おおざっぱなトマトでも

安定した生産量を盾に、市場を席巻し

安い価格で取引され、巨大小売りの売り場を独占するのかもしれません

別に、味も品質も、すごく違うわけではないですし

収穫期間が短いだけで、おそらく旬の夏場は圧倒されますね。

 

東美濃のような、小規模産地

僕の様な、零細トマト農家は、どういう方向性で生産したら良いのだろうか?

少なくとも、ざっくりと作っていたら、早晩、撤退に追い込まれるだろうなあ~

しっかり戦略を立ててかないとねえ 

 

 

直売所、ハナイチトマト
直売所、ハナイチトマト

直売所に並ぶ、ハナイチトマト

僕は摘果しないので、大量の規格外が出ます

なので、それを、手頃な価格で、直売に流します

 

摘果しなくても、生産量に影響は出ない・・・・

ただ、全体にL、Mサイズが主流になりますが

3L、4Lはまず、でません

僕自身、技術的に、出荷のばらつき、サイズの変動を小さくしたいので

これで良いと思っています

 

小玉傾向と、規格外は増えますが、農協に対する出荷量は減ることも無く

レイカは、桃太郎のように、出荷のばらつきも無いです

反収は、土壌窒素の減少とともに、従来の収量を取り戻しつつあります

収量だけで無く、病気も減りました。

 

それに伴い、食味も良くなってきました

堆肥を止めたのに、美味しくなる?

そうです、それに変わる土壌改良材を投入しながら

栽培技術の向上を努力してきたせいかが、出てきました

有機肥料も使ってますが、アンモニアの影響の出る物は

使用していません。

 

これも、僕の技術ブレーンのおかげ、もっともっと勉強していきます。

 

 

レストランも併設された、瑞浪農産物直売所、きなあた瑞浪

 

週末ともなると、大きな駐車場も車で一杯

店内も人で一杯になります

 

バックヤードには、いろんな品物が積まれ

売り切れると、補充されます

地元の野菜もありますが

地元に無い野菜は、一部、流通からも入れているようです

 

僕も、規格外品を納入してますが、おかげで、売り切れてしまうので

今までつきあっていた、小規模直売所に回すトマトが無くなりました

ごめんなさいです

だから、都合の良いときだけ持って行くことは、逆に出来ず

毎日、きなあた、にトマトを納め、売り場が空にならないように

して、お客さんの期待にこたえるのは、僕のような零細には

大変な努力です

 

直売専用で栽培すると、

トマトが多くて売れないときに困ってしまう

規格物を納めるのは、農協との契約で、簡単にはできない

なので、無摘果栽培をして、結果として、規格外を大量に作っている

そのために、生産量を落とさない、技術的な努力もしています

無摘果は本来、生産量を増産するために行っているので

今は、過剰な土壌窒素のために、規格外の幅が広がっているだけなので

本来のパフォーマンスが出せるようになれば、規格外の生産量は減ります

そうなったら、個人的にC品の品質を少し引き上げて、直売を確保するだけです

ここは、考え方ですね、農協には、申告した予定契約数量以上を納めます

 

それ以上に

味の面でも、しっかりと安定した食味を出したいと思います

ハナイチトマトのブランドに恥じないための、技術開発も

やっぱり努力しています、常に改良、向上の努力・・・・

零細だからこそ、大規模な農家に負けない戦略と努力は必要です

 

努力、努力って何回言いました? 自分を鼓舞する口癖ですから、すいません。

というわけで

定期的に力尽きます・・・・・・

 

大津整体のゴットハンドで養生し

また立ち上がります

 

行くったら行くの、やるったらやるの、逃げ場は無いのです

ルビコン河は渡ってしまった、三途の川かも知れない

 

農業に飛び込むのは、崖の上から河に飛び込むようなもの

特に、資本を投入し、自営業になる事は覚悟が必要

向こう岸に泳ぎ着くしか、もう道が無い、戻ろうと思っても崖だ

どこに泳ぎ着けるのか、いまだ五里霧中

 

努力、努力で、泳ぎ続けます、そのうちどっか岸に着くだろうから・・・・。

 

 

ほんとに、ダウン寸前
ほんとに、ダウン寸前
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トマトは続くよ・・・・どこまでも(11月中旬まで)

下葉も草も取ります
下葉も草も取ります

手入れは続きます

9月の上旬に着いた花が玉として収穫出来るのは、11月上旬

9月上旬を過ぎたら、それ以上伸ばしても、霜が降りて、樹が枯れるため

そこで頭を止めてしまいます

 

頭を止めたら、下葉・・・・

もうトマトを収穫してしまい、葉だけになってしまった幹の葉っぱを

枝ごと取ります

何故かというと、もう機能していない可能性が高く、日も当たらないため

枯れ上がり、病気の発生源になったりするからです

 

下葉を取ってしまい、風が通り抜けるようにし

太陽の光が、地面を照らし、地熱が取れるようにします

頭寒足熱は植物も同じです

 

後半の収穫量の確保のためには

やらないよりは、やった方がましなので

経費をかけて行います

 

10月は、上の葉も、半分切ってしまい

玉を日に当て、灰色カビなどの病気を予防します

玉に着いている、白い斑点は、銅剤です

化学農薬カウント 0 の単なる保護銅剤です

化学農薬を減らすために、この銅剤を予防剤として多用します

出荷の時に、拭き取ります

 

レイカの場合、このように、十分に赤くしてから収穫します

 

 

最近、トマトの品質チェックに試食しても

味のばらつきが大きい感じがします

味の乗っていない玉、乗ってる玉・・・・

 

今年は主力品種をレイカに変えました

桃太郎の様な、甘さ、ジューシーさはレイカにはありません

味の濃さ、酸味の強さ、日持ちの良さが特徴です

例年、9月のはじめは、トマトが美味しくなり始めます

夏の盛りは、トマトは自分の貯めたエネルギーを

暑さのために消耗してしまいます、それに、灌水も大量に灌水します

なので、どうしても、甘さも控えめの、水っぽい味にはなりがちです

今年は、未だに暑くて乾燥してるので、灌水も例年より多めです

そのせいなのでしょうか?、いまいち、のりが悪いのです

 

レイカは甘みよりも、酸味が特徴の品種です

それに、桃太郎と違い、樹の上で赤くして収穫する品種です

桃太郎の様に、青い状態で収穫すると、極端に味が乗らないので

規格一杯に赤くしてから収穫します

 

それでも、今年は、味のばらつきが大きいです

生産者として、正直いって、恥ずかしい

土作りの失敗から立ち直りつつある途中でもあり

昨年まで使用した、有機肥料も使わないで

徹底して土壌の窒素抜きを、やってるせいだろうか?

天候のせいもあるだろうけど

7月のトマトに比べても、盆からこっちは

味がバラついている・・・・・

 

これから10月にかけて、どうしようか?

高価な有機系肥料を投入するか?

まだまだ、精一杯の管理をしていきます。

赤さもぎりぎり、これ以上赤いと軟化玉で、規格外になります

某所のあるハウスの様子
某所のあるハウスの様子

某所にある、ある農家のハウスの状態

 

この方は、いろんな事情で、トマトの手入れが出来なかったそうで

そうなると、このくらいジャングルになります

 

ただ、これだけ窒素過多の過繁茂状態なのに、下葉にまだつやがあり

病気もそれほど発生していません

 

僕のトマトは、これだけ過繁茂になったら

褐色輪紋、葉カビなど、下葉から枯れ上がり、全身に回ってしまいます

 

違いは、ほとんどが硝酸窒素を使用していること

微量要素も含んだ肥料であること

土に、不安定な有機物を投入していないなど、比較研究するには

良いサンプルなので、見学させてもらいました

病気の発生と、アンモニア窒素が僕の最近のテーマなので

大変参考になりました

 

ただ、ここまでにしてしまうと、手入れをするのも・・・・

もうめんどくさいだろうなあ・・・・

 

道の駅、ラフォーレ福寿の里などで売られている、ジャム3種類

町内のご婦人達の加工グループの一つ、福ちゃん工房で作られています

この、トマトジャムの原料の約90%は、僕のハナイチトマトの

直売にも出せない、まあ、クズ、トマトです

毎日、少しずつ出てくる、クズのトマトを冷凍庫に貯めて

定期的に、加工グループに原料として渡します

 

原料提供なので、僕の名前は入っていません

 

僕も、焼酎を割って飲むとき、混ぜたり

生クリームを起こすときに混ぜて、トマトクリームにしたり

そのくらいの使い方をしてます

 

ジャムは売れない・・・・僕はピューレを提案しました

なので、今、トマトピューレの試作が進んでいます

来年は、ハナイチトマトのトマトピューレが店頭に並ぶかもしれませんね・・・・

町内にある、澄ヶ瀬やな

完全予約制です

 

町内にいるせいか、最後にやなで食事したのは、もう何年も前

そろそろ、子供と一緒に、鮎でも食べに行こうかな・・・・

 

でもなあ、鮎も高いし・・・・

ここのやなは地元、下原田地区で組合を作り運営してます

地元の人が当番で、店にいます

僕のおじさんもその一人なので、鮎だけ頼んで、もらおうかな・・・・

地元の人は、わざわざ、やな、で食べません

 

都会から来た人には、涼しい川風に当たりながら食べる鮎は格別でしょう・・・・

遠火でじっくりあぶった鮎は頭から食べられます

まれに、皮とか残す人がいるけどもったいない

美味しいから、残さず全部食べて下さいね~

 

紹介ホームページ  

 

他に当ホームページの上矢作の観光紹介ページからも

リンクが張ってありますので、見て下さい。

次女の誕生日

いろいろ忙しくて

誕生ケーキを買うのが間に合わなかったので

急遽、夕食を食べに行きました

 

行く店は、次女が選べます

次女はほとんど、肉を食べない偏食なのに、餃子とラーメンが好き!

なので、次女の好きな、隣町の岩村町の、かぶと飯店で夕食

ラーメン、餃子で、誕生日を祝います

 

ネットには子供の情報は出しませんので、すいません。

 

ひさしぶりの、家族そろっての外食は、美味しく、楽しかったです。

予算的にも、ファミレス行って、ケーキを注文・・・・の半分で済みました

実際、つつましい生活ですよ・・・・・・

 

お金に余裕は無いけど

家族がそろって、健康で、楽しく、暮らせることに感謝します

再び、靴、靴、猫?、靴

どうも、猫のお気に入りの休息所になりました

2匹が交代で、占領してます

どうも猫のお気に入りらしい
どうも猫のお気に入りらしい

最近、トマトの相場が急上昇した

たぶん、一時的な品不足になったからで、これが続けば

小売りの買い控えが始まり、また相場は下がってくるだろうと予測している

 

今、1時的に、契約より相場が高いので

契約してる分が、売値を逆に下げている

この、相場に載せて、利益をだす、ギャンブルみたいな

1面があるので、契約は嫌だという人もいる

確かに、あがったり下がったりと、高いときに当たると

ずいぶん金が入るのは事実

なので、全部相場でも無く、全部契約でも無い

産地の様な、大所帯では、そうするしか意見がまとまらない

しかし、昔の様な、相場の上昇は、今は無いそうで、どちらかというと

安値安定が多いので、僕自身は、経営の安定のためにも、原価を上まわる価格での

契約が好ましいと考えている

 

しかし、そのためには、現在の様な、味のばらつきは、信用をなくすので

技術的にも、ばらつきの無いように出来ないといけないなあ~

 

まだまだ、改良する課題も、研究しなければいけない事も多いです

ハナイチトマト、常に努力し精進し続けます。

 

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まだまだ、終わらないぜ~

今年初めての鮎
今年初めての鮎

本当に、疲れが溜まってま~す

ブログの更新もままならない・・・・

すいません

 

トマト組合の定例会

今日はうちと、石川農園を視察したら

集会所を借りて、上矢作トマト組合の慰労会となりました

 

今年初めての鮎、ゲット

一応、潜りで捕った鮎みたいで

これは組合員の大島さんの、好意で、出てきました

石川農園の様子

特に問題なし

地区の集会場を借りて、上矢作トマト組合の懇親会

石川農園のプロシェフ、ゴマさんの料理もあります

 

宴は夜まで続きます

トマトの話、組合の話、いろんな話

たまには、皆で寄って、話をすることも大切

 

鮎やら、野菜やら、持ち寄って、皆で食べます

 

石川農園から、

アシスタントのピカちゃん、の友達の

女性が、 今だけ短期研修してるので、たまたま参加してくれました

まだ25歳の女の子・・・女の子?、

うちの女房は25歳でもう長女を妊娠してたな

同じくアシスタントのさとる君も29歳

おれ29歳の時は、結婚もしてたし、会社でも責任を持ち

ストレス抱えて、毎日仕事してたなあ

 

今の世の中、若い人が正社員になれない

安定した生活、将来像が描けないから

よけいに、ふらふらと不安定な状態になりやすい

国の将来のためにも、景気対策にも、若者が正社員に

なりやすく、安定して将来像を描けるようにしないといけないね

 

このかわいこちゃん、農業関係で就職してみたいとか・・・・

おじさんとしては~・・・・やめときな!・・・・即答

就職はなあ~、国立ファームの山形ガールズ農場みたいなのなら、まだしも

普通、きちんとした給料もらえる、農業ってのは知らない

苦しくなったらいつでも家に帰れる状態なら良いけど

それは、それで、30過ぎても、ふらふらと生きる事にもなりかねないからね

単なる農業団体の事務員の様な仕事はたくさんあるだろうけど

それなら、普通のOLみたいなもんだから、農業とは言い切れないし

 

結婚願望はあるらしい・・・・

おじさんの個人的考えでは・・・・

結婚したいなら、さっさと早くした方がいい

子供ほしいなら、若いうちに、授かった方がいい

子育ては体力がいるから、若い方が相手もできるし

40代になった頃、子供が話し相手になって、楽しいから

人それぞれだから、勝手な話だけど

 

言いたいことはね

人の時間は止まっていない、人は誰しも年を取る

年相応に、やることがある、修行がある

子供は若いうちしか安全に産めないし、確率も年々下がる

人は誰しも平等に年を取ります、何時までも若くは無い

おじさんになって、頭も薄くなって

人生の残された時間を意識するようになったので、若い人に、つい、言ってしまう

 

60歳から見れば、俺もまだ若い

でも、45歳のやらなければいけない事は

25歳のそれとは違う

焦っちゃいけない、でものんびりしてたら、あっという間だぞ・・・・

 

花村トマト農園の様子

残存窒素を極力引き出すため

施肥はぎりぎりにする

おかげで、樹の先端部は痩せている

葉も茂っていない、玉ばかりが見える

いつもは、窒素が残り、頭がわさわさしてしまい

玉が隠れる位だけど、窒素が多くても、後半、玉は伸びないから

今年は、土壌窒素の事もあり、切れるとこまで、切っている

今年は、後半始めて、窒素がぎりぎりの状態なので、先は読めないが

玉伸びをさせるために、灌水、肥料も、バランスを考えながら

切らずに与え続けている

今年は気温も高いので、急激に止めるような事はしないつもり

 

摘心をしなくてはいけないが、まだ先端が小さく

取っても、すぐに、脇芽が茂り、もう一度摘心しなくては、いけないので

脇芽だけ取り、先端は、少し伸ばして、

高枝切り、はさみで、ばっさり行こうと考えている

 

もう収穫の終わった部分の葉っぱは、病気も入り、枯れかかっているし

通気も妨げ、日照も、無駄に受けるだけなので撤去します

8月から2回に分けて、シルバー人材を頼んで切り取ります

 

10月に入ったら、葉っぱも半分に切断し

太陽の光が全体に入るように手入れをします

 

なので、まだまだ、休むことはできません

夏秋トマト農家には、大きく分けると二種類あります

 

一つは、規模を大きく取って、コストをかけずに

ざっくりとトマトを栽培する方法

大規模だと、細かい調整や、手入れに、手がかけられない

土作りや、肥料にもコストがかけられない

ざっくり作って、市場にどかっと出荷して

樹が早くだめになるから、さっさと片付けて、ほうれん草とか作る方法

 

小規模に、精密に栽培する方法

細かい調整をして、手入れもしっかり行う

土作りにこだわり、肥料にもコストをかける

調整しながら、初夏から晩秋まで、しっかり出荷する

冬は片付けて、土を休ませ、土作りをする

 

前者は、大規模耕地のある飛騨方面に多い

後者は、中山間地の小規模耕地に多い

 

前者は、市場に出さないと、さばけない、大量に出るのと、収穫期間も短いので

契約には適さない、人も集中的に必要になり、雇用の問題も出てくる

大規模に手をかけると、技能のある人が常時他人数必要になり、人件費に取られ

相場などが崩れると、一気に赤字になるので、必ず契約が必要になり

規模が大きいだけに、売るのにも、苦労する

 

下呂に、ある大規模なトマト農家があり、中国人研修生などを入れているが

売るのには仲卸を通し、栽培には、あまり、こだわることが出来ないようである

とてもじゃないが、オーナーは、農家ではなく、事業家になってしまう

自分自身で営業をしたり、資金繰りとか、人を使うのが仕事になり

農場に入る暇がなくなる

 

後者は、高品質、高収量を確保し、味も良い

出荷量も、小規模に長期間出るので、契約しやすい

都市部に近く、流通が確保出来るのかがネックになる

同じく、下呂に、何軒か小規模の契約売り農家があって、それなりに売っている

ただ、規模の都合から、大金は稼げない   

零細企業のままだ

 

下呂市には両方、合って、小規模な方は友達がいるので、勉強させてもらっている

 

あと、小規模でも、年金をもらってざっくり作ってる人もいますけど、

これは、考慮しない

 

小規模が、集まって産地を作り、ざっくりの大産地と同じ事をやってても

未来はないような気がする・・・・

小規模は小規模なりの、付加価値を作れるやり方を模索した方が

良いように思える

新しい、システムの構築を急がないと、こんな、相場の暴落があと1回来たら

倒産してしまう・・・・

 

 

 

今年のトマト相場は安い

しかし、スーパーのトマトは高い

別に豊作でないから、意図的な相場崩れのような気もする

 

必死で努力して栽培しても、相場で原価割れをつけたら

どう、努力しても、原価割れ・・・・

 

しかも、安い方が、選果が厳しくなる

ちょっとした、傷、つや、で厳しくはね出す

僕は直売してる農家の知り合いもいるので、選果を見せてもらったけど

スーパーに直に出すトマトでも、そんなに、厳しい選果ではなかった

しかも、固定契約で、東美濃より価格が高い・・・・

なんでや?・・・・

 

いま農家は、相場が崩れなくても、そんなにお金が残らないから

1年でも崩れると、すぐに、資金が枯渇し、倒産する可能性が高い

打つ手が無いのです、市場に出す限り、打つ手が無い

 

東美濃では年金暮らしの年寄り農家が多いから、みな、あきらめが早い

 

トマトの小売り価格は決して安くない、なのに、たたかれる

 

今全国の野菜でも、市場を経由するのは約半分も無いそうです

どこの農家と話をしても、市場はだめ、農協はだめ・・・・

これで話は一致します

これで良いのか?

 

直接取引、固定契約など

個人ではなかなか、これに挑戦するのは、容易ではない

 

今年から、土岐市で、トマトを作り出した若手の農家がいるけど

農協が、一応、スーパーとの取引をまとめてくれ

金の回収もしてくれる事になったけど

秀品、良品ぶっ込みで一律○○円で買い上げ

その金額は、はっきり言って、原価割れ・・・・・

新規就農者が、信用もないのに、買い上げてくれるのだから

そんなもんかも知れないけど、最初から厳しいよね~

 

だから、小売りとつきあう前に

安定生産と、きちんとした品質が確保出来るだけの

実績を積む必要があると考えます

 

なので、今しばらくは

産地で農協に出し続け、生産を安定させる技術を身につけ

品質も味も確保する努力を、個人的に行い

直売所などに、個人の名前で規格外を出して見たりしながら

ちゃんとお客さんに評価してもらえるトマトであることを証明していきます

 

最近うれしかったのは、直売所でトマトを買って下さったお客さんが

スーパーのトマトは美味しくないのが多いけど

あんたのは、スーパーのより美味しいから、また買いに来た

と言ってくれたとき・・・・スーパーより安いしね

市場のトマトは玉石混合で真っ青で取った桃太郎が主力

僕のは、一応、市場出しだけど、コストもあるけど

めいっぱいの努力をしてますから、単体で出せばそれなりに評価をしてもらえる・・・・

味を良くするだけなら、有機の高価な液肥を使用すれば、見違えるほど変わるけど

市場に出せば、みんな一緒だから、そこにコストをかけられない

今の所、土作りと、窒素消化資材にコストをかけ

病気を出さない、収量を上げる事に特化している

もし、直売をし、味も必要になって、コストがかけられるのなら

高価な有機肥料を主体に栽培すれば、味も確保出来るとこまで来ている

農協、市場出しでも、技術開発は決して

人に預けっぱなしでは、いけない理由が、ここら辺にあります

 

なんでこういうことを言うかというと

本当は産地として、農家が組合を作っているので

組合が農協に指示を出して、販売方法を、新しく

構築させると良いのですが

実際は、農家にその、気概はなく、農協に任せきりの様に見える

技術も、任せっきりで、自己開発に乏しい

僕から見れば、そう見える

組合役員になって、このあたりの意識を変えないと・・・・

いけないと思っても・・・・

 

僕の様な、新参の農家は、役員にもなれない

うちは農家として歴史は古く、農協の出資金も小さくはないです

ただ、僕の代ではまだ6年目の小僧

何の役もないです、でも役がないと言うことは、縛られない

めんどくさい役も無いから、好きに、行動する

組合には30~40代の若手もほとんどいないし、都市近郊だけに、皆それぞれ勝手に

いろんな事を模索している・・・・後は50代後半から60代、70代ばかり

 

市場が安くたたけば、たたくほど、真剣にトマト栽培に取り組む若手は

市場から離れる事に努力するしかない

小売りが安く買いたたこうとすると、良い農家は、離れる

今に買いたたく小売りには、良い品が集まらなくなってくる・・・・と良いなあ

別に買いたたいてるつもりはないでしょうが、安く抑えたいのでしょうけど

生産者からみたら、たたかれているような気持ちになる

 

努力が評価される商品を作り、ちゃんと採算ベースで売れるシステムの構築も

農家自身が考えないといけない、まともな小売りと手を組めるような仕組みの

構築もしないといけないなあ~

 

まだまだ、がんばります

 

この文章まだまだ、2,3日、手直し、します

 

 

 

 

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