突然の豹やライオンの襲撃!
いや、雹と書きますね
雷雨がきてすごい雨だと思ったら、雹に切り替わり
ドザーってもう手が出せませんでした
雨よけハウスだから両サイドは開いています、なのでポリに弾んだ雹が
サイドのトマトの列を襲撃!直径は1センチ以下で、ポリも破られず
トマトも傷くらいですみました
近くの土岐市では3センチの雹が降り、被害が出た模様
仲間の園芸農家でも、ハウスに穴を開けられた人もあり
この位で済んだのは、ついている!
そう考えて、できる限りの手当をしていきます
他にも落雷で、灌水装置のシーケンサの出力カードを落雷でやられ
壊れていない出力に振り返るなど、いろいろと被害は出ました
自然災害には勝てません、それなりに備えておくしか仕方が無いですね
葉や茎が傷だらけになってしまったので
再び栄養剤を散布し様子を見ます
農協の指示では、銅剤散布と樹勢回復に窒素の多い葉面散布の
指示が来ましたが、別に樹勢回復イコール窒素ばかりでは無いと思うので
入れませんけどね、窒素などすぐに下から吸えますから
他にも樹体を締め固める資材を投入します
銅剤も銅による殺菌効果より、この樹体を締め固めるのが目的ですから
定植初期のこの時期、樹勢も強く、すぐには病気に冒されませんし
空気も乾燥しているので、無駄に科学農薬を使うのは避けます
もうしばらく様子を見て、Zボルドーを使用する予定
同じ無機銅剤でも、Zボルドー、ドイツボルドーの
性質の違いを考慮して、使い分けます
同じく、カリクリーン、ハーモメイト、ジーファインの性質も考えて
使い分けます、ここらは調べるといろいろと勉強になります
農協の指示を聞いているだけでは、つまらないですからね。
桃太郎の方が無駄に樹が大きくなる感じですね
レイカより1段花芽が上がったので、花の割には樹がでかいです
その分、余分に葉っぱがあるので、樹勢に余裕は持てると思います
枝一枚で養える量は決まっていますから、葉は多い方が良いです
桃太郎は水にも肥料にも反応が早く、樹が大きくなりやすく
レイカは鈍感で、ゆるゆると成長しています
レイカは低段での花芽で、桃太郎より葉が少ないし
着果も良いので、定植後の根を伸ばすエネルギーも必要だから
樹が大きくなりにくいのかもしれません
桃太郎は花も小さく着果も遅いのでその分余力があるのかもしれません
今の段階では、レイカの方が扱いは良いですね。
一連のレイカ
樹の大きさの割には、花芽の成長具合は桃太郎と同じで
着果は桃太郎より、良い
何より花が大きくて安定している
株元に灌水するのも最初のうちだけで
根が広がりだしたので
一旦、センターチューブの水を止めて左右のチューブからの
灌水だけにして見る予定
この定植直後でもすでに、日量1リットルを超える灌水をしています
だからといって、暴走することも樹ぼけの症状も出ないですし
薄い作土のすぐ下は耕地整理の基盤のため、かちかちに転圧された山砂で
地下水も無い、水を何日も切っても、地下深くに有効な根は張らないので
水を灌水しながらの調整で根を作土全体に誘う様にします
それに本年度は、異常に乾燥しているので、例年よりは灌水が必要と考えています。
育苗ハウスを片付けて、定植準備
そして定植
定植したら、またその苗の入っていた、育苗ハウスを片付けて
定植
最後は定植したハウスに苗を移して、最後のハウスを
片付け、定植準備して
定植
今日は最後の500本までたどり着く、一つ手前の段階
これで最後の苗を移して、最後の片付け、定植
どうしてこうなるのかと言うと、鉢上げした育苗を本舗の圃場で行うからです
植える場所で育苗するから最後のやりくりは、それは忙しいです
これを避けるためには、育苗専用で、定植しないハウスを作る必要があります
就農後7年目の来年、再来年で、やっと、播種専用育苗ハウス、育苗のみのハウスを
家のすぐ横に建造するとこまで来ました
少ない資金で、施設を手作りしているため、時間がかかるけど
致し方ありませんね、でもやっとここまでたどり着きました。
定植前のれいか
どうしても老化気味になる
高温になるので、ポットの根も痛み気味なる
やせないように、液肥の追肥も欠かせない
開花も始まるし
急ぎます・・・・休んでる暇はありません。
定植しながらも
先に植えた苗の管理も怠れません
水やり、施肥、葉面散布
常に様子を見ながら、生育を見ていきます
桃太郎とレイカでは初期の動きも違います
桃太郎の方がやせ気味で定植しましたし、低温に会っていますし
いったん、葉色が落ち少し遅れ気味です
最近やっとこ肥料をつかみ始めました
レイカはストレートに定植出来たので
葉色も落ちないうちに肥料をつかみ、そのまま、加速しています
定植時期は大切です、低温、痩せ、老化など
生育の足踏みをさせないことは重要な要素です。
家の苗はスロースターターです
最初は葉も上に向き小さいです
でも軸は太いですし、止まっているわけではありません
上を押さえ、根が伸びるように仕向けています
根先、上後・・・・こうなるように仕向けます
今年は土壌の窒素が低くなってきたので
痩せているように見えます
追肥のタイミングは、根が肥料を吸い上げるのに
十分伸び始め、土中の肥料だけでは不足が見え始めたら
追肥をします
追肥を始めたら、もうアクセルを緩めることはしません
なので、タイミングは慎重に見極めします
ここらに腕が試されます
家の苗は、素人が見ても、ただの生育不良の苗に見えるかもしれません
葉色、葉の厚さ、しわ、軸の太さ、根の広がりよう、先端の様子
あと全体の樹のオーラ、これが大事、樹の持つ気です
ここらの判定は命がけです、毎日、毎朝、観察します。
米も作っています
親父がまだ健在で、米は全部任しています
もし、親父が、出来なくなったら
米は、委託するか、止めます
日本は、小さな兼業農家が今までは多かったのです
小さくても皆、サラリーマンの収入を田んぼに足してでも
小さくても、トラクター、田植機、コンバインなどを
持っていました、だから、農機具メーカーも
農機がたくさん売れていたのです
それがミニマムアクセスのおかげで米価の低落
それと世代交代、現役世代の不景気による収入低下
それで、赤字を出してまで米を作らなくなってきています
営農組合に委託するか、自家用の米を除いて、耕作放棄するか・・・・
だから、農協のライスセンターも稼働率が落ち
農機具屋も機械が売れなくなってきています
日本の農機具メーカーもビジネスモデルの再構築をしないと
会社の存続の危機になるでしょう、事実日立は農機から撤退しましたし
僕も、専業農家だから、逆に赤字の部門は切り捨て、田んぼは営農組合に委託し
委託すると、管理だけはしてくれるけど、収入にはならないので
米は近所の米農家から、買う予定です
専業農家ですが、米からは撤退です
トラクターも、農機屋は新車を買え買えと言いますが
専業農家はシビアです、資金回収できない機械は中古で十分
トマト農家は、機械で稼ぐ事は無いからです
米は機械産業なので、付随する機械産業も大きかったのです
TPPなどで、これらが壊滅すると、付随の産業も壊滅します
農業の裾野は広く、多くの資材、機械産業を抱えています
此処らまで見ないと、簡単に自由化はできませんよ。
美しい田園風景、
これらは、そこに人が生活している証です
それらを破壊して、国が富むことは無いと断言します
輸出だけで国民が生きているわけでは無いのです
国際的判断も大切ですが、国民が富むようにするのが政治のはず
国民を、やせ細らせる今の政府に、賛成する気にはなれませんねえ・・・・・
今朝のうちの桃太郎の様子、下葉にも葉色が出てきた
根が伸び、肥料を拾い出している
先端から、動きが加速している感じ
いつものことだが、うちの樹はスロースターターである
上部が伸びなくても、掘ってみれば、根は横に広がって伸びているので
何も心配していない、いずれ追いつくはず。
今朝の、石川農園桃太郎
植えてからの、上部の成長は石川農園の方が早く大きい
灌水量は、うちの約半分でほとんど与えていない
しかし、樹は大きく葉も巻いている。
根の広がりは普通で、横より下に伸びていると思われる。
レイカは順調に、葉色を落とすことも無く
成長している
今日は、急激な乾燥の天気になり
定植直後の苗に思わぬ萎れが出てきたので
急遽、定植2日目で機械灌水
うちの土はそんなに帯水しないので、乾燥した天気だと
乾燥してしまう、定植直後の苗は根が出ていないので
給水源が無く、根を伸ばすよりへばってしまいそうなので
機械灌水
手でやっていたら他の作業が間に合わないし
全部の苗に届かない、この辺はチューブは助かる
矢野灌水だと少量灌水が出来ないので、手でやるしか無い。
今日石川農園を覗いたらちょうどお茶の時間だったので
アイスクリームをごちそうになった、ごちそうさまです
そこで、新設のハウスで新型の二重管チューブが破裂する
という相談を受けた
僕は恵那市内のトマト農家では珍しくチューブ灌水で
その灌水システムも個人制作のワンメイクで、他に無く
コンピュータ制御の最新鋭の方式を導入している
農協は今まで矢野灌水を中心に導入しているので、農協の担当も
古参農家もチューブの経験が無い、普及員は詳しいはずだが
親身にアドバイスをするほど余裕が無い
破裂した原因は、矢野管のシステムにそのままチューブを使用したからで
灌水ラインの圧力制御が組み込まれていないから当然である
僕は、最初見積もりを見してもらったとき、圧力制御が何も
入っていないから、農協の担当にも、石川農園の三郎君にも
そのことは指摘しました、にも関わらず、昨年まで問題は
出ていないから大丈夫だと思いますとの返事
そりゃ、エンジンポンプで手動でやる分には良いけど
モータポンプと電磁弁の組み合わせはこのあたりでは、始めてでしょうに
俺が経験し、設計に苦労した圧力制御のシステム
その経験が無視されてしまった、
今僕は鶏糞入り籾殻堆肥により、土壌バランスがおかしくなってしまい
畜産糞尿堆肥が、土を悪くするといって、やはり異端視されているけど
人と違う灌水システムを導入したので、そのことでも異端児扱いを受けている
おかげで貴重な経験が、他の人に生かされないので、残念だなあ
今年も他の生産者に先駆けてラノーテープを止め、粘着テープで栽培します
昨年までの個人的試験では差が無かったし、蜂を使わない限り問題なかった
これも異端児だろうなあ、古参農家は蜂を進めているから
ポットの土のバランスを、今までの慣行から変更し
灌水を増やしても、大苗にはなるが徒長しない事も
わかってきたけど、普及員に言わせると、普遍性のない異端な話だそうで
これも異端児扱い
着果にホルモン剤を使用し、ホルモンの散布方法を慣行と変え
自分で製作した高圧ホルモン散布機を使用しているのも、異端児かな
良いと思った技術は習い、模倣し、常に改良していく姿勢は、異端児
昨年は最悪の成績で、初年度の半分しか取れなかったので、これも
異端児だね、普通そこまで落ちない
しかし、土からゴーストのようにアンモニアが発生してくる
その原因を突き止めるのに3年かかったのです、この苦しみは誰にもわからない
今年もまだゴーストが残っているのか、対策が効を奏して回復できるのか
もう毎日、命がけの勝負なのです
僕は異端児と言われようが、自分に技術を蓄積します
わからない物、理解出来ない物、自分にないものを
異端と切り捨てれば、努力する必要が減るから、楽です
何でも突き詰めると苦労は多いけど、ノウハウは手に入ります
虎穴に入らずんば虎児を得ず
僕は、異端児と言われようと
おいしくて、安全安心なトマトを低コストで提供出来るよう
より高く売れ、より安く買える方法を模索していきます。
10日に定植した桃太郎サニー
下葉は黄変し、中位葉も色が薄く、先端にしか勢いは無い
成長は例年と比べると、初期の低温ショックか、遅れている
灌水は、株元に手灌水する日と、チューブによる全体灌水の2種類を
使い分ける、水に混ぜるときは手灌水、水だけはチューブ
よく、定植後は水をやらないで我慢させ、根を出させると言うけど
ここは作土が薄く、下は耕地整理した盤なので、地下水も無いし
層桂砂質土の堅い盤なので根は張らない。
マルチも無いので乾燥してしまい、根が横に出にくいので
初期からチューブで灌水する
列の真ん中には、透水、透空気マルチを張って雑草を押さえる
透水マルチの下にもチューブが入っており、
全部で1列3本のチューブを使用する。
灌水は、ほぼ毎日で、チューブにより少量ずつ灌水している。
チューブは点滴で、点滴にした理由は、方押しの送水のため
手前と奥で水量が変わってしまうのを避けるため
今の方式にしてからは、ハウス全体が均等に灌水出来るようになった
ただし、チューブとチューブの間はどうしても表面が乾くので
月に3回くらい手灌水で、蓮口を用い、全面灌水する
樹が大きくなると、灌水量が増え、チューブ間も湿るようには
なってくる。
同じく17日定植のレイカ
こちらも定植後、1日だけとはいえ低温を浴び
下葉に多少の黄変が見られる
低温から次の日に夏のような暑さ、そして乾燥
樹にショックを与えるので、灌水は必要と
考え、これもチューブによる少量灌水をおこなう
定植直後からチューブによる灌水を行うが
このタイミングは、マルチのあるなし
土質、装置の特性による
初期、チューブで灌水して
勢いつくことはまず無い、元々、多灌水育苗なので
このくらいの水では走ることは無い、走っても、葉面散布で
コントロール出来る
生育の様子を見ながら、水量を調節していく。
定植直後のレイカ
僕は、植え穴に先に灌水はしません
定植後に、根回し灌水で、肥料などを含む液をたっぷりとかけ回し
固めます、またポット表面は地上から少し出るくらいの浅植えです。
苗を定植したら、苗床を片付け、そこをまた、定植するために
定植準備をします
だから5月が一番慌ただしい
片付け、起こし、畝立てと連続作業です
ここも改良ポイントの一つです
大きな弓を使って苗の収容量を増やし、苗床のハウスを
前年より一つ減らしました
来年は育苗専用ハウス温室の築造により、もう一つ減らします
再来年は、さらに育苗専用ハウスを建て増し、さらにもう一つ減らします
後はポットの小型化でさらに収容量をへらしたい
今のように11枚目の花ではやはり13.5センチポットでないと
急激に根回りとやせが入ってしまうので、花芽を下げる
その技術も重要です。
こうやって、10年計画で作業性の向上をはかっています
金をたっぷりかければすぐ出来ますが、そう資金も無いので
いろいろと試行錯誤をしながら
ゆっくりと改良しています。
金曜日、土曜日に2回目の定植を行いました
もちろん、石川農園の助っ人もお願いしています
1日苗を運搬し、しゃがんで定植するのは、腰に来ます
ハウスの土は軟らかいので、僕は膝をついて作業します
その方が、腰の負担は軽いのです。
定植前の苗の様子
定植2日目の土曜日の朝、またしても、3度まで下がりました
霜も、一部、降りました・・・・
5月18日に3度まで下がったことは、ここ十年ぐらいは
一度もありませんでした
まったく、なんてこったい、今年はハードな年になりそうだ
寒くなったり、暑くなったり、今年の天気は波乱含みになりそうです
それでも今日は、日中は結構暑くて、半袖で仕事しました
天候不順などの自然現象
これは注意しても避けられないので
生育が不安定にならないように
栽培技術を駆使して、調整します
それでも、限界はあります、低温障害が出なければ良いがと思います。
僕が苗を選んで軽トラに積んで運び、並べていきます
女房と石川農園のさとる君が植えていきます
植え終わったら、根回し溶液を灌水し、隙間を埋めます
うちの定植は、苗を押さえるのはNGです
鉢上げ、定植と絶対に苗に圧力をかけません
これは、技術ブレーンのアドバイスにより、採用しています
隣の石川トマト農園は、今年から鉢上げ、定植と苗をとギュッと押さえています
どっちが良いのか、まだわかりません
うちは苗を軽く置いて、水を回して、土との隙間を埋めます
脇芽も、定植時に取れるだけとります
風が強く、苗を折られるので、その場で誘引テープを巻きます
昨年までは、後から誘引していましたが、かぜで苗が50本以上
へし折られたので、今年はちょっと短く、無理がありますが
先に誘引することにしました
いろいろ作業を重ねるので、植える効率は落ちますが
今年も突風が吹きましたが、まだ折られていませんし
次の脇芽取りまで、時間的余裕は出来ますので
うちは当分これで行きます。
16日の朝の様子
下葉が反り返ったと思ったら、黄変・・・・
1300本中1000本程度の樹に何らかの下葉の黄変が見られる
石川農園でも低温にあった樹が同様に下葉が黄変している
下葉だけで無く、双葉も黄変してしまった
これは浅い部分の根痛みもあると考えられる
先端部とその下は元気で、花芽にも異常は見られない
これは深いところの根は傷んでいないと言える。
低温で上部が痛んだのか、根が傷んだ結果なのか・・・・
どちらにせよ、これでスタートがもたつく事には違いない
花が咲いていないので、トマトの玉に影響が出るのか出ないのか・・・・
今の段階ではわからない
先端が死んでなければ枯れることは無いので、遅れながらも
このまま先へ進めるしか無い、上へ上へ、下へ下へ、根を広げさせ
樹を大きくするしか無い、
カンフル剤と栄養剤を打って、様子を見る
1日2日早く植えても、これでは意味が無い
十分余裕をみて外に出すべきだったと反省している。
レイカ苗 12日苗と泉苗 15日
レイカ苗 16日
苗はトンネルで保護して極端な低温にあってはいない
高温と低温に耐える樹を作るには、従来は締めて締めて堅くする方法が
一番だと考えられているけど、それだと成長も進まない
締めないで、丈夫な樹を作るにはどうするのか?
定植後は水を全く与えないで、締めながら、根を下へ下へ伸ばさせる
従来はそれが一番だという人が多かったが
下に伸びた根は水しか吸わない、だって肥料は表面近くにたくさんある
定植時にぎゅうぎゅう踏みつけて根を出させるのが良い
定植時はそっと植えて、絶対に根を傷めさせない
定植後は水を与えず、根を下へ誘導し伸ばす
定植後は水を十分与えて、根を周りに広げさせる
さあ、どちらが正しいのでしょう?
どちらも正しい・・・・新しい理論と
それを実現するための新しい資材
栽培理論は日進月歩で進んでいるので、名人に聞いて、まねするのもよし
最新の理論、資材を投入して、挑戦するのもよし
自分の栽培技術は自分で考えて、選ぶのが一番・・・・
そう言うと、お前、みんなと違う理論や違う資材を使うなら
組合から出て行けという人がいますが・・・・・・
これはあくまで農家の姿勢を言ってみただけで
僕は農協の組合員の一人ですから別に変わったことしてませんから・・・・ね。(^_-)-☆
木曜日、金曜日の2日間で、6日鉢上げの桃太郎サニー1300本を定植しました。
学校行事等あり女房もフルで働けないので、今回は
石川農園のメンバー、サトル君にアルバイトをお願いしました
僕が育苗ハウスから定植ハウスまで運搬し
女房とサトル君が定植をします
僕が運搬するのは、定植する苗をチョイスする仕事は僕しか出来ないので
僕が選んで運搬し、配っていきます。
1日目1000本、2日目300本 と二日間で予定の1300本を
無事、定植出来ました。
予定はすんなりと進むかに見えました・・・・が
想定外の出来事がおきました
連休明けから暖かく、今後そう気温が下がるとは予測していませんでした
気温が多少下がると予報が出ていましたが、甘かった・・・・
金曜日 朝 3度
土曜日 朝 2度
日曜日 朝 1度・・・・外気温です
霜も胸元の高さくらいのタラの芽など、ハウスの外では薄すらとかかっており
定植前の苗は保温トンネルをかけてありますが、定植してしまえばハウスと言うけど
屋根しか無い、外気にさらされた、ただの雨よけハウスです。
トマトに霜がかかれば大変な被害が出ます
もう、どきどき、ですね たとえサイドにビニールをぶら下げても
外気がマイナスになれば何の効果もありません
もちろん暖房機もありません
この6年間で、5月に此処まで連続して気温が下がったことはありません
なので、僕は予測していませんでした
一応、栽培的な対応、位しかしてありません
夕方からどんどん寒くなり、夜半に気温が3度を切ったあたりから
安心して眠ってもいられません・・・が寝ました
早朝、が日が昇る前にハウスに飛んでいき、寒暖計を見てから
気温がマイナスになっていないのを確認し、トマトの苗を確認しました
気温1度・・・さすがに霜は降りて無く、寒いだけ
まずは良かった、何とか枯れるのは避けられた
今年は、それが3日も続きました、滅多に無い異常気象です
ハウスの土を触ればわかりますが
土壌はそんなに温度が下がっているわけではありません
頭寒足熱・・・・足下の温度が確保されていれば
上部の温度が下がっても、ある程度は耐えられる
結論から言えばそんな感じですか・・・・
でも、生育には影響が出ると思いますので
何が出てくるのか、今後注意深く観察します
栽培技術的な対応は十分しますけど
しかし、来年は、定植時期が15日以降になるようにするか
どうするか・・・・ハウスの改造は期間を考えるとコストが合わないので
定植時期を5日遅らしても影響の無い栽培を検討します。
主力作業者1名で作業をしている都合上、しっかり段取りを組んで
苗の定植時期に合わせ、工程通りに進行しているので
急激に気温が変化したりしても、苗の定植時期にこだわり
個人で作業してるのに、小回りがきかなくなってしまったことを大いに反省・・・・
予測を甘くみて、ひやひやだったことを反省、
まだまだこの先、大雨、突風、台風と農家は常に
天災に注意して、予測し、被害を最小限に
しないといけないので、気を引き締めてがんばります。
同じ日に石川農園と花村農園に導入された桃太郎苗
花村苗も色がさめてきました、追肥はしてますが、たぶん
鉢にある間は、戻ることは無いでしょう、だから、やせる前に定植します
石川苗、これも色がさめてきたらしいです、僕ののと比べると
まだ濃いように見えます、水が絞ってあれば、当然、葉色は濃くなります
僕は肥切れというより、まだ濃い位だと見ましたが、普及員は
平均より薄いけど、定植するなら追肥の必要は無いと言いました
石川苗が、平均なら、僕の苗は、やせているか、肥切れしているのか?
普及員に言わせると、自分の管理で良いと考えるなら、別に良いでした
水が十分にあれば、葉色はそう濃くはなりません
水があっても徒長しないのが、特徴なのです。
徒長をしないように、水を絞り、苗を締め上げるのか?
水を十分与えながら、多少大きくはなるけど、バランスよく成長させるのか?
普及員に言わせると、通常は水を絞るのが当たり前で
バランス育苗は、一般的では無いそうで、そんな技術は聞いたことも無い
と言われました、それぞれの育苗方法の一つで、普及技術にはならないと
この何年かで、バランス育苗法を見いだしてきたのにね、そのために土壌分析機
まで導入してきたのにね、たぶん気づいている人もたくさんいるでしょうに、
今は、まだ結果としての、バランス育苗方法ですが
これをもっと、技術として、確率出来たらいいのにと思います
まあ、産地の技術になりますから、ネットでは開示しませんけどね・・・・
支柱を立てて、頭を固定して、ポットの穴を掘ります
女房も参加して、二人で作業します
地味な作業です、きついです
まずは桃太郎1300本分を先行して支度します
苗の生長具合から、工程を組み直し、作業を割り振ります。
近くの牧場では自家堆肥をほしい人に分けています
一袋100円と大変お値打ちで、この時期はいつも
誰かが、袋に詰めています
この堆肥を使うと、野菜が甘くなり最高だそうで・・・・
当然、近所の僕も使っているかって?
家庭菜園にはいいと思いますよ
少なくとも同じ町内で売っている、僕のハウスにアンモニア害を発生させた
堆肥よりは・・・・
たった10万円の堆肥でを数百万も売り上げに影響を与える位
土壌に入れる堆肥は、長く、作物に影響を与え続けます
堆肥の、分析表を見せてくれました、ありがとうございます。
ほしい人に分けている以上、分析結果を開示しています
町内の某堆肥は、この分析結果を開示していません・・・・
それはさておき、いくら野菜が甘くなると言っても
結果を見る限り
大半は水分ですが、それでも、塩分が十分にありますし
PHもECも高いですから、一反歩2tとは言わず数百キロくらいに
しといた方が無難ですね
一般の家庭菜園は、土壌改良と元肥を混同していますが
プロは、土壌改良は土壌改良、元肥は元肥と機能を分けて
目的に合った最適資材を投入するのが普通です
某堆肥も、堆肥と言うよりは、ぼかしの分類に入る代物で
そのことをまだ理解していない、新規就農者だった、僕の痛恨のミスです
おかげで、ずいぶんと勉強させてもらいました
数百万円の勉強代、身にしみました・・・・
堆肥の分析結果は、一時的な物で、売ってる肥料ほど成分は安定していません
どう発生してくるのか予測がつかないので、家庭菜園でも少しづつ使用量をふやしながら
様子をみて栽培するのがいいと思います、作物との相性もありますしね。
プロのトマト農家としては、自分ではそのまま使うようなことは
たとえ、ただでくれても、やらない方が無難だと、考えます。
ハウスのポリは基本的に張りっぱなしです
強風にも耐えられるハウスの構造上、ポリも
強固に固定しています、なので、上はもちろん
内側も洗います、内側も触ると、ざらりとします
洗っても、明るさはほとんど変わりませんが
それでも、このざらりとした埃が落ちれば、水滴のつき具合も
変わると考えて、高圧洗浄機で洗います、まあ微差ですけどね。
育苗について感じたこと、まあ当てずっぽうな話ですけどね
まずは写真を見てください、考察はそのあとで 。
上段 レイカ 12日
下段 レイカ 泉苗
レイカ同士の比較
上記の翌々日
桃太郎 6日 レイカ12日
レイカ 泉苗
いずれも、鉢上げの時期がずれているだけで
基本的なポットの土、追肥のパターンは同じ管理をしています
花芽の段数は、まだはっきりと全体が見えたわけではありませんが
サンプルから見るに
桃太郎 6日 10枚目から11枚目の花
レイカ 12日 8枚目から9枚目の花
レイカ 泉苗 8枚目から9枚目の花
レイカの方が1段低く、花芽の出具合から
結果として、レイカが桃太郎に追いついた状況となる
泉レイカ、12日揖斐川レイカの段数は同じであるが
播種時期は同じではないし、管理は違うので比較は出来ない
桃太郎も揖斐川工業の苗である以上、温度管理は12日レイカと
同じであると考えるので、多少の比較は出来る。
写真の通り、桃太郎の方が大苗になった
これは、昨年と同じ傾向で、水をある程度、与える育苗だと
レイカより桃太郎の方が大きくなる傾向がある
段数は昨年は、いずれも10枚から11枚目であったことから
レイカの花芽が下がった理由は、今年は寒かったーくらいで
桃太郎が昨年と同じ理由ははっきりとはしない
僕が感じたのは 、同じ水やり、同じ追肥なのに
桃太郎は、肥料、窒素にすぐ反応する
レイカは、肥料、窒素に鈍感で、急激には吸わない
花芽の数がまだわからないので一概に言えないが
桃太郎の花芽が高いのも、この反応の良さが影響してるかも
僕の育苗では桃太郎の方が大苗になりやすく、伸びやすい
安定して、小苗で、低い花芽に仕立てられれば、ポットも小さく出来る
1段下がれば育苗期間も一週間程度短くすることが出来る
締め上げて小苗にしても花芽の高さはセルの時決定しているので
鉢上げしてからの管理の影響は少ない
今年のレイカなら、ポットをワンサイズ下げても大丈夫
花芽の高さも8枚目でちょうど良い結果となった
桃太郎は大きすぎ、11枚目の花芽と、ポット管理と
してはぎりぎりだった。
苗を締め上げて小さくするのは、実際、低段で障害が出やすく 、理由は
カルシウム、微量要素などが欠乏しているようで、生育として理想だとは思いません
かちかちにするのも、細胞分裂を抑えるようでやっぱり理想ではないと感じます
最近の5月は急激な乾燥高温になるので、水を与えないのは僕は好きではありません
実際短期間で収量を上げる夏秋トマトには 、育苗期に締め上げるのは
ひねくれさせるようで僕は好きではありません。
以前、冬春トマトの生産者に、もっと小さいうちに植えれば良い
何でそんなに大きく育苗するの?と聞かれましたが
夏秋トマトは、ハウスといっても屋根だけで
加温装置も、ハウスを全面締め切る構造にもなっていません
それに、この時期、まだ遅霜が降りる可能性があります
実際、今朝は外気温1度で、霜こそ降りませんでしたが
かなりの低温で、夜半にハウスへ行き、
苗に保温シートをかけたほどです。
なので、育苗は一杯まで引っ張り、最低気温が高くなってから
ハウスに定植するというパターンになります。
この6年間、自家播種を始めてから3年
育苗で大きな失敗を一回やってしまい、土を変更し
自家播種で、花芽の数や、段数の変化を体感し
短い期間でも、それなりのノウハウを身につけることが
出来ました、虎穴に入らずんば虎児を得ず、
失敗も早くノウハウを得たと思えば、良いことですし
近くに、比較検討する石川農園があったことも、幸運でした
絞らずに、安定して、小さく育苗し、8枚目に花芽を得られる育苗を
めざし、今年もあと少しですが、気を抜かないでがんばります。
急激な高温、また低温
ハウス内も乾いてしまうので、灌水パイプを設置するまで
順番にスプリンクラーを回し土を湿らしていきます
おまけ
急に寒くなった夜
猫はこたつで丸くなり
犬は小屋にも入らず、穴を掘って寝転がる・・・・
苗はほぼ毎日水を灌水します
道具は蓮口散水では無く、ポット一つごとに
株元灌水します
道具は手製のノズルで手元にバルブがついていて
水量調整が出来、ワンタッチノズルがついていてホースとの
接続も簡単です。
ハウスからハウスを移動しながら、ホースはハウスに置いて
ノズルだけ持って移動するので、ワンタッチノズルが無いと
接続が面倒です、ホースの長さも変わるのでバルブで
出す水の量も調整します
先端は制水ノズルをつけて、柔らかく弧を描いて灌水します。
5000本を毎朝一人で灌水します
これは毎日同じ人間が管理しないと、ベストな状態に出来ないので
家族経営の場合、僕しかいませんから、僕が責任を持って管理します
毎朝、2時間水やりをし、葉面散布なども状況を見て作業します。
ちょっと女房にお願い・・・とは行かないので
この時期は、朝は出かけませんし、泊まりにも行けません。
なので、土の水持ちを良くし、灌水の管理を軽減し
なおかつ、徒長しないような方法を模索してきました
よくホームセンターなどで売っている苗を見ると
小さいポットにひょろーんと樹が伸びています
それは、小さいポットにピートモスを主材とした土を使っていること
店頭に密集して置き、店員が蓮口で無造作に灌水しているのが原因です
もう、徒長して、よろよろの苗です
苗半作と言います、ホームセンターの苗では、あまり収穫が期待できないのですが
家庭菜園ではそれでもいいのでしょう。
プロはそうはいきません
ベストコンディションの状態を保ち
しっかりとした苗を作り、次の定植につなげます。
花村トマト農園の畝立て、です
基本的に僕一人で5000本畝立てします
名古屋のお嬢様の女房にこんな力仕事させたら・・・・
だから一人でがんばります、だって元建設業ですから
基本的に畝は立てません
理由は
ハウスの中なので雨水の排水をする必要が無い
水は下へ抜けてしまい、通路にたまることも無い
マルチをしないので畝を立てると、肩の部分が上と横から乾いてしまう
で
平畝にしました
起こした土の通路の部分を転圧機て転圧し
レーキでならし、石を拾います
鎮圧ローラーで鎮圧します
その後スプリンクラーで散水しなじませます
鎮圧し散水することで表面に皮膜を作り水持ちを少しよくします
土壌改良材なども土となじみます
乾燥続きの年はいいですが、雨が多くしめった年は
裏目に出ることもあります
夏秋トマトは多量に灌水します
下に抜ける土質なら、特に畝を立てるより
平畝の方が過度に乾湿の差がつかないのでいいと感じています
水を減らせばすぐに乾いてきますからね
トマトは水が嫌い?
前テレビで有機農業でやっている人が
カラカラのトマトハウスで弱っているトマトを尻目に
トマトは水が嫌いですから・・・とか言っていたけど
テレビで見ても、水が無くて弱っているようにしか
見えなかった・・・桃太郎とかレイカなら原種と違います
水が大好き
水を切ると、甘くもなるけど、皮も厚く、堅く、食べずらいです
柔らかく、みずみずしくて、甘く、おいしい
そうゆう目的で開発された生食用トマトですから
それなりの育て方があります
水を切らなくても甘くするのが技術です
生産量の安定性のためにも、夏はとにかく水が必要です
5000本で一日20トン位、灌水する日もあります
湿度も必要です
乾燥しすぎても光合成が止まります
マルチをしないのは、水を蒸発させるのも目的の一つです
たくさん灌水し、蒸発させ、湿度を確保し
土中の水を上下に動かして、土中に空気を入れる
そのために土が団粒構造になるように改良する
今は、それを目的に、土壌改良と栽培管理を組み立てています
言うのは簡単ですが、なかなか、わからないことばかりです。
今日は久しぶりに石川美女農園さんにお邪魔して
苗を観察してきました。
新しい美女さんも加わっていたので、紹介していただきました
それはさておき
二つの苗は、成長段数、花芽の位置などほぼ一緒です
大きさは2割ほど石川さんの苗の方が小ぶりです
灌水量は、平均4割ほど石川さんの方が少ないでしょうか?
石川夫人と話す中での話です
この石川苗、哲也が生きていたら、たぶんこの姿に仕立てた
といえるほど、哲也の苗に見えます
さすが、夫人の管理でも、哲也時代のままです
僕の苗は毎年進化しつつも試行錯誤で、同じ姿になったことは
ありません、実は不安定なのです
今年は、土の改良も少し変え、苗を広げる時期も変えました
広げるのは、早いほうが比較的小苗になるように見えます
今年のできは、まあ予測の範囲に収まった、と言ったレベル。
葉色、展開具合、特に問題なしでしょうか。
石川苗は、葉色は少し濃いめです、水が絞ってあるので
致し方ないところ、肥料も窒素は足りています
ポットのECは相変わらず 0.2と成長具合と
施肥とECが一致しないのは、なぜでしょうか?
僕のポットはEC 0.5で
投入窒素だけなら石川ポットの半分程度なのにです
これは、投入したカルシウム資材や土壌改良材の
違いによるところが大きいと思われます
県の農業普及所の指導では、ポットのECは 0.7~1.0程度
石川ポットを窒素だけみて EC を引き上げたら、
過剰の一言ですね。
僕も石川さんも有機肥料ですが、
同じ成分数値の有機でも成分構成や溶け方には違いがあります
このあたりは経験で、つかまないとわかりません
なので、ポット土といえども EC のみで判定するのは
乱暴だと考えます。
普及所もどうしてECが低いのか、たぶん
有機だからまだ溶け出していないのだろうとの話
農家は栽培を人任せにはできませんから
土の成分を測定し、経験から溶け出す状態、肥効を考え
過不足の予測をします
今回石川夫人とも追肥の相談をしましたが、夫人も予測をしてましたし
僕も自分の予測を立てていました
今のところ、2軒とも自分自身の予測の範囲に収まっています。
やれやれ・・・・
播種時期が違うとはいえ、同じくらいの大きさで鉢上げした両者
水の灌水具合は、多少変えているが、基本的には同じ管理をしている
軸の太さは同じだが、葉の展開具合が違い、12日苗の方が充実している
根量は12日苗の方が少し多く、泉苗は上部の大きさに対し
根量が追いついていない
多少灌水を押さえ、発根を促し
根量を増加させる管理をしていくことにする。
下の写真はその前日の苗
大きな違いは無いが
ほんの少しだけ、ぐっと伸びている
前日の晴れから曇天で、夕方のポットの水が
多めに残っていたので、伸びた
乾燥続きで、ポットの水に余裕が無く、
成長が押さえられていたので、曇天を予測して
多少灌水を増やしてみた、徒長しているわけでもなく
ほどほど成長した
やはり、夜間に必要な水の量は確保してやらないと
伸びたくても伸びられないと考える。