トマトの生育、その8 油断をしたら草ぼーぼー

左が草取り前、右が草取り後
左が草取り前、右が草取り後

寒くて、草の伸びが悪いので油断をしていたら

わずか2週間でこのざま

シルバー人材を投入し、今週中には片付けます。

草取り中
草取り中

なぜマルチをしないの? って言われます

津具村なら、マルチをしても収量が上がっているのですから

当然ですね・・・・

最終目標が違うからです、マルチがあっては限界があるので

まだ限界には遠いですが、有機の置き肥、置きカルシウム

あるいは灌水による追い込みなど、

片側は透水通気マルチを張っていますが、片側は無しです。

桃太郎、1段目
桃太郎、1段目

桃太郎です

今年は例年より10日ほど遅れています

曇天続きで晴れ間も見えず、トマトにはつらい日々だと思うけど

 

定植から現在までの、農薬使用は

化学農薬は無し、カウント無し農薬の

硫酸銅剤 Zボルドー2回

微生物農薬 インプレッション 2回

 

葉先枯れ 無し

葉カビ、すすカビ 無し

灰色カビ わずかに散見

褐色輪紋 輪紋病 無し

 

虫類 食害 わずかに散見

桃太郎、1段目
桃太郎、1段目

昨年、あれだけ悩まされた褐色輪紋も、今年はまだ見えない

理論通りに行けば、そうは出ないはずだったが

今の所、やはり少ないようだ

このあたり、僕の技術ブレーンは正しい

 

月末あたりから、食害が増える可能性があるので

化学農薬のマッチ乳剤と

微生物農薬のBT剤 ゼンターリを使用しようと思っている

 

屋根ポリは紫外線カットなのでスリップスは少ない

全体的に寒いのであまり虫は出ない

密植しないで、条間を取り、トマトの樹同士があまり接触しないように

しているので、カビ類も疫病もそんなに出ない

レイカと桃太郎は動きが違うので

追肥のタイミングは変えないといけない

 

今の所、少し樹に行っていて、玉伸びが弱い・・・・

アクセルを踏んだまま、少し押さえてみようと思う

 

化学農薬は18回しか使えない

実際は13回くらいで終える予定

 

病気は薬で抑えれば良いという考えは使えない

虫も薬で殲滅すれば良いという考えも使えない

 

ここに栽培技術が必要になる

きちんとトマトの仕組みを知る努力をしないといけない

レイカ 1段目
レイカ 1段目

1段目は基本的に5個残す予定

実際には、2個3個の樹も多いですが

ある物は5個残します

1から3段目でだいたい10から12個をつけておく予定です

レイカ 1段目
レイカ 1段目

昨年までは、コナジラミ対策にラノーテープを使用していましたが

同時に補虫テープも試験していました

結果はあまり差が出なかったので

ラノーは化学農薬1カウント加算し、高価で、コナジラミしか効かないので

補虫テープのみにしました

ただし、蜂を使用する人は、蜂がくっついてしまうので、使えません。

ほんと、晴れ間が見えない

これはつらい・・・・

ここを抜けるのが一番、落ち着かない

トマトじゃ無いです、僕がです。

レイカ 1段目
レイカ 1段目

同じ苗を定植しても

時期と土の状態によって定植後の姿はだいぶ変わります

花芽定植した物は、樹は良いけど、玉伸びが悪いか、障害が出ています

まだ土に窒素が強く残っていたのか、低温が効いたのか・・・・

1部のブロックのハウスで1段目が飛んでしまった樹が多かったハウスがあった

1段目が止まり、2段目が玉伸びしてくると言う・・・・

きれいに5個の玉がついたハウスもあった、ばらつきの理由が苗と言うより

ハウスの土の条件が大きいように思える

 

開花定植は玉は良いけど、樹に力が無く、重そうです

かといって、肥料をつぎ込めば良いという物ではないので

神経を使います、特にレイカは桃太郎より1段階遅れて動くように

見えるので、鈍感で、扱いは良いですが

追い上げるには注意が必要ですね。

レイカ 1段目
レイカ 1段目

今年は脇芽の出も少なく

異常茎も眼鏡も出ない

昨年までの、土壌の過剰な窒素は収まったようだ

やはり、冬に水を貯めて、代掻きするのは効果が出たようです

 

今度は逆に痩せさせてしまうかもしれないので、液肥で追肥します

置き肥は効き過ぎても引けないので、まだ使用しません

マルチが無いおかげか、曇天でも土壌水分は多くないので

灌水が出来ます、なので液肥を十分追肥出来ます

ここで灌水が出来ないと追肥が十分出来ませんし

少ない水に無理に濃い液肥を入れたら根痛みしますしね・・・・

津具村のYさんに言わせると、無意味で、無駄ばかりなんだろうけど

一応、ブレーンをつけて、いろんな目標を一つ一つクリアしているので

とりあえずはこれを突き詰めたい

 

Yさんいわく、味よりも、無農薬よりもまずは収量を上げて

収入を得るのが第一だろ、食えないと始まらないだろって・・・・

 

それは絶対正しい、ビジネスは資金回収出来て初めて成り立つ

Yさんの言うことは正しい

 

なので、苗を自分で栽培し、夏秋の短期間で超高収量と

なおかつ、一定以上の味、糖分を確保し

農薬の使用制限をクリアする、自分ブランドを構築し

市場のトマトよりお客に求められるトマトを栽培する

 

相反する条件をクリアするために、努力しているのです

ブレーンを探し、技術供与を受けているのです

春先の温度確保もこれから、努力目標の一つです

だてに勉強していない

でも結果がすべてです、結果が出なければ、あほです

 

Yさんの良いところを見習って、そのうち、口の悪いYさんをうならせて見たい

 

まだ始まったばかり、ハナイチトマト、挑戦です。