今日は上矢作トマト組合の定例会に午後から参加しました
いつも通り、岩邑町2軒、上矢作6軒をみんなで回ります
岩邑から周り最後は組合長のハウス前で野外研修して終わりです
今日は自分の所の写真が無いですが、上矢作の中では僕のところが1番
調子悪く見えますので、恥ずかしいから載せません
標高は僕の670mから、金さんという人のとこの350mまで
300m以上の高低差があります
正直、僕の所の1段目の玉伸びは1番遅いです
もちろん気温も低いですが、それだけではありません
定植後の低温、雹、過度の押さえなど
トマトにストレスを与えすぎたのが原因だと思いました
反省・・・・
ただ昨年までの様に、定植直後から EC2.0 窒素20Kgという様な
土壌からわき出す過剰窒素が原因で、1~3段目までおかしくなると言った
状況ではなく、単純に遅れている様に見えるので、とにかくここは辛抱
気温が上がり生育が追いつくのを待つだけです
ここまで化学農薬を使わずに来ましたが、さすがに灰色カビが
出始めたので、ポリオキシンALとBT剤を使いました
それも、桃太郎サニーに集中的に発生しました
やはり桃太郎サニーは灰色カビに弱い
花も額枯れが発生し、3段目がかなり減ったりもしています
反面、レイカは灰色カビもあまり発生しないし、額枯れもほとんど
ありません、全く丈夫です
僕はこの曇天で、桃太郎は消化しきれない窒素に反応してるか
消化しきれない窒素を吸い上げたかして、病気も多発してるように感じます
上矢作でレイカを導入したのは僕だけなので比較が出来ませんけどもね
冒頭の眼鏡の紳士が普及員の間宮徹氏です、ちゃんと仕事してます
此処は岩邑のIさんの圃場、いつも通りのいつもの状況です
次は岩邑の営農組合のハウス
ここは土に牛糞堆肥をどっさり入れます
ちゃんと土壌分析をして肥料設計しても、堆肥のことは計算外です
土を見ても、土だか堆肥だか分からない位、混ざってます
あげく、脱窒、塩分過剰の様な状態を引き起こしています
こんな状況下でも、中玉トマトは何とか育っていますが桃太郎はだめです
はっきり出ます、中玉もそう良い状態には見えませんが、何とか出来ます
堆肥過剰の極端な見本になっています
次は石川トマト農園
良い状態です
特に新ハウスは全く調子が良いです、新規のハウスはほんとに出来が良い
ただ古いハウスはトマトの根にその古さが表れており、今後徐々に
その土の変化が生育に影響を与えると予測できます
籾殻堆肥だけでは土は出来ません、そこを今後どう乗り越えるかですけど
まあ、今は僕より状態がよく見える以上、余計な事は言いません。
次はFさん、この人はもう70代後半ですが
がんばっています、面積はだいぶ縮小しましたが
この年でも葉面散布などを行う馬力があります
手堅い生育状態です。
次は一番標高の低い金さんのハウス
もう気温からして暖かい
だから生育も1.5段進んでいます
玉伸びも一番よく、出荷も始まります
ここで金さんおもしろい遊びをしてくれました
ぶどうの木の枯れた幹にトマトを這わせ
どこまで伸びるかクイズ?を提案しました
各自、自分の名前を書いた札を縛りつけ、トマトが最後に止まった所に
一番近い人に、自家製ジネンジョをプレゼント、だって
みんなでちょっと盛り上がりました
元上矢作町職員の金さん、いつも遊び心一杯です
みならう必要があるけど
僕は、今それだけの心の余裕が持てません。
次はGさんのハウス
この人は、前職、下請け重機屋のころの元請会社の
職員さんで、昔っからの知り合いです
それでも、もう70代後半です
面積もほんの少しです、まあ止める、まあ止めると言いながら
やっています、田舎の年寄りには定年はありません
生涯現役、これが田舎の百姓です・・・・元土建屋ですけど。
最後に組合長のハウス
経験も長い、上矢作ではトマト一筋で知られた人です
僕は何度も衝突してるので気は合わないですけど
経験に裏打ちされた技術のある人です
組合長だけに、各種の栽培方法を試験しています
生育の状態も毎年同じで安定しています。
上矢作は皆、栽培にぶれが無く毎年安定しています
僕が一番不安定です、毎年変更を繰り返し、失敗し、また変更する
就農1.2年目こそ地域トップになったものの、この3年は本当に
いろんな事で苦しい状態に追い込まれました
ホームランを狙って空振りばかり・・・かな
おかげで、いろんなノウハウを身につけることが出来ました
ただ、結果が出なければ、意味が無いので
人の圃場に、いろいろ見て取れるのですが、余計な事は言えません
今年も初期に低温、押さえすぎで、つまづいたし
ただ少しずつ、コントロール下に入っているのも事実
自然なトマトの生態を無理に曲げるのでは無く、押してやる事が
やっと見えてきたように思えます
トマトの生育を、かまい過ぎる、これがやっと分かってきました
地域の他の生産者がいるので自分の欠点がよく分かる様な気がします
就農当初、反収トップに立ったとき、つい俺が俺がと天狗になってしまいました
上から落っこちてみて始めて分かることもありました
また再び頂点をめざし、粛々と努力をします
今度は、俺が俺がと威張りません
皆さんのおかげです・・・・と感謝出来るようになりたいと思います。
ハナイチトマト、6年目の反省と再度の挑戦です。
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