トマトの生育11、油断をすると・・・・

帽子取られます、づら、だったら・・・・
帽子取られます、づら、だったら・・・・

通路には粘着テープが下がっています、気をつけないと・・・・

づらだったら、大変

簡易分析の道具
簡易分析の道具

栽培期間中は、簡易土壌分析機土博士1号を動かすには時間が足りない

また、短時間で土壌成分の目安のみ分かれば良いので

ECメータ、 土博士1号用、分析メーターより1段簡易レベルの物

みどり君N,P,K測定セット、簡易水分計

など、大まかな測定が出来る物を用い

定期的に土壌のチェックをします

 

今回の測定結果は

土壌表面5cmに窒素が集まっていること

リン酸、カリは5cm下でも上でも数値に差が無いことです

点滴チューブから5センチ程度離れた位置を何点か測定

表面と5cm下では同じ地点でも、窒素にはかなりの違いが見られました

表面5cmの窒素は多いところで30mg

5センチ下では5mg以下

リン酸はどちらも25mg

カリはどちらも5mg以下とカリが吸収されて少ないのが分かります

表面に窒素が集まっているのは、窒素は移動しやすいことを示しています

 

投入した追肥量より明らかに表面に窒素が集まっている

6月後半から急激な窒素過多に移った窒素が上面に集まっているのでしょうか。 

今年はまだ寒いので、雨よけハウスの上部妻面も全開にしません

後ろのみ開けます

圃場の入り口に

転作田ですので、毎年転作田表示を張ります

岐阜クリーン農業の生産圃場の表示も張ります

自作の選果用ボード
自作の選果用ボード

自家選果場内に作ったボード

農協が配布した写真だけで無く、自分で撮ったデジカメ写真を

印刷しラミネートして選果例写真を張って、よく確認します

レイカと桃太郎で違うので、両方覚えないといけません。

 

東美濃GAPと言うのがあります

JGAPを施工する前に、段階的に全体レベルを引き上げるため

より簡易な基準を設定し、審査をします

右上の紙は、それの検査合格証です

 

1応、JGAPを想定し、施設を作るときには、それを想定して

作って来ましたけど、まあ、そんな必要はあるかどうか・・・・

花村トマト農園の様子

今の所、窒素は10日あたり、1.5Kg程度で様子を見ています

通常なら晴れれば、2kgから2.5kgはほしい時期ですけど

曇天続きでもあるし、何より、土壌に必要な窒素量がたまっている・・・・

むしろ、カリ欠の方が心配なので、カリを追肥しながら

表面にある、大量の窒素を利用することを考える

 

せっかく、冬に圃場に貯め水をして代掻きして、春先の硝酸値が下がって

やれやれと思ったのに~、まさかまだここで出てくるとはね~

 

土壌から、昔の堆肥の窒素が発生すると、本当に読みにくい

普通に必要なだけ追肥していくのが好ましい

これが、完熟が売りの堆肥だっただけに、完熟なんて信用でき無い!

出てこなかったのは1年目だけ、後から来るんですよ

普及員も信じてくれなかったけど、実際数値が上がるのだから

信じてくれても良いんじゃね?じゃあこれ何から来てるのさ?

 

まあ6年目なので、簡易測定をしながら、微妙な追肥で

コントロールをしようと思います

水は、収穫期だけに、減らしたりすると、収量が落ちるので

減らしたくない

窒素は移動しやすいので

水を減らしすぎても、増やしすぎても、土壌の窒素は効いてしまう

カリ、カルシウム、マグネシウムが良く効くように

追肥をしながら、注意して灌水します 

レイカ、朝の様子1
レイカ、朝の様子1

レイカの様子1

この圃場は一番、残存肥料が多く、肥料持ちも良い圃場

強樹勢で幹も太く元気が良い、反面、玉は小玉傾向です

花芽定植の影響もあるかもしれません

 

10日あたり窒素で1.5Kg以下の追肥だけでここまで太くはなりません

 

レイカでもここだけは3段目4段目に影響が出ました

他の圃場のレイカより花数が減りました

全く花がない物も、ちらほらあります

その段は、樹が全くの強樹勢で、樹ぼけ寸前くらいの勢いです

しかし、眼鏡、異常茎は出ていませんし、病気も少ないです

 

桃太郎が、病気の発生、窒素過多による、逆に樹勢の低下を

したのに比べると、消化力があるのでしょうか?

普通、窒素が多ければ、強樹勢で眼鏡が発生するのが

一般的ですが、うちの場合、3年目あたりから

桃太郎は逆に樹が弱ってしまうという状況にあります

根が弱ってしまうほど、土壌にアンモニア窒素が発生しているのかもしれません

レイカは、根も強いのかもしれません、ここん所、

正直、今の僕には、正確な事は分かりません

 

ただ、このレイカも低温に1日だけ会っています・・・・

それの影響も少しはあるかもしれません

レイカ、2
レイカ、2

ハウスにより多少差があります

ここはそう強くないハウス

花落ちも少ないです・・・・

レイカ、3
レイカ、3

ここは、トマトを作る前は、畜産農家が牛糞を廃棄していた、田んぼ跡

今年で3年目だが、1度もうまく作れない

追肥を控えても、肥料が効いてしまう

今年は、貯め水、代掻きをしたおかげが、昨年よりは

初期、まだ、落ち着いている感じ

それに、例年この時期から、でる病気も今年は少ない

そろそろ、土壌バランスが取れてきているのかも?

 

ここでもレイカは、花芽定植した物は、1段目の玉が小さい

開花定植の方が、普通に見える?

 

ここは、小玉傾向はありますが、花落ちは少なく

急激な窒素過多は無く、もともと、過剰を予測して

窒素肥料を控えているため

太いな~位で済んでます、ありがたい

レイカ、4
レイカ、4

ここは6年目の圃場

ここが以外とおとなしい

開花定植でどちらかと言うと遅植えなので

それも理由の一つかもしれない

 

古い土だが、以外と順調に生育している

土壌改良材も大量に投入しているので

以外に、一番、バランスが戻っているのかもしれません

桃太郎、1
桃太郎、1

桃太郎

全く、不調・・・・

ここは砂地で肥料持ちが悪いので

貯め水、代掻きで良いはずなのに

初期は例年より遙かに良かった、が6月後半に急激に窒素が効いてきた

やはり、過剰な窒素を保持している、としか言えない

桃太郎、2
桃太郎、2

窒素消化資材の葉面散布などにより

先端は少しづつ持ち直してきました

太さも、まあ、問題無いレベル

3段、4段が半分しか着果しなかったから、当たり前といえば当たり前

 

桃太郎、3
桃太郎、3

病気の広がりも、今の所、止まっている

3段、4段のロスは痛いが、落ちた物は仕方ないので

この先の段で落とさないように、注意して管理したい

 

窒素過多で細くなってしまうのは、根が傷んでいるとしか言えない

追肥で根が傷むほど、肥料は入れていないから

ここんとこ、理由がよく分からない

 

土壌発生型の窒素と1,2段目の玉伸びで急激に

カリが持って行かれるので、上段がカリ欠になり

葉先が枯れ、耐病性が落ちてしまうので、カリの葉面散布は

欠かせません、もう連続葉面散布で対処してます

そのおかげでか、葉先枯れも少なく、今の所、何とか病気も押さえられています

根も戻ってきたのか、やっと普通の状態になってきました

1番早い桃太郎はまだ玉伸びしています

1番遅い自家播種のレイカから色み出しました

しかも、小玉で止まった物から先に

 

桃太郎、購入苗のレイカは

初期の低温に当たっているので、成長が止まったのかもしれません

未だに、玉伸びしているように見えます

 

このあたり、初期の保温の重要性を感じます

石川トマト農園の様子

石川農園、桃太郎
石川農園、桃太郎

石川農園1年目の圃場

1年目は良いです、素直に伸びます

投入窒素も、少なめですが、順調に伸びています

石川農園、桃太郎
石川農園、桃太郎

花落ちもありません、きれいな樹です

石川農園、桃太郎
石川農園、桃太郎

石川農園、6年目の圃場

やはり1年目とは違い、花落ちがみられ、先端も弱い

 

それでも、うちと比べると、玉伸びスムース

これは土壌からの余分な窒素が少ない事を示している

ここは、自作の籾殻堆肥を使用していますが

それは、購入し籾殻堆肥より遙かに鶏糞が少なく

長く寝かせるので、より健全です

ECも低く、追肥でコントロール出来ます

石川農園、桃太郎
石川農園、桃太郎

玉伸びはうちと比べ

1年目の圃場はもとより、6年目でもスムース

しかし

投入している窒素の量は

うちと同じ6年目でも、うちより5割も多い

なのに樹勢はうちよりも弱く、標準的だ

同じ石川の1年目より倍近く投入されているのに

1年目の圃場の樹より

先端は弱く、花落ちが多いように見える

これは

土の弱りを表している

同じ条件の苗を定植しても

花落ちをし、窒素を多投しても、弱る

これはこれで、上段が減ってしまうので

決して完璧な状態では無いように見える

 

うちは逆で投入しないのに、効き過ぎる

中盤、後半は持ち直しても

初期がまったくおかしくなってしまう

これもだめな状態です

 

何だと思います

 

おそらく、石川農園と花村農園では

トマトの状況こそ違い、土壌窒素の多い少ないがあるものの

実は同じバランス崩れが起きている事が

最近、推測で分かって来ました

 

僕は、最近、ブレーンから習ったり、本から勉強したり

やっとこさ、この土作り、土壌と作物の関係

なぜ6年目がこうなってしまうのか、わかってきました

ネットで発表するつもりはありませんが

自分なりの土作りの方向、技術を蓄積して来たので

ブレーンの協力を得ながら、まずは自分が実証してみます

この、堆肥からのアンモニアが減れば、バランスが取れるはず

冬場の貯め水、降雨にさらすだけではだめなようで

分解して出尽くすまでは、まだ少し時間がかかりそうです

 

溶液土耕栽培や水耕栽培の人からみたら

土作りなんて無駄! と言われそうですが

僕の好きな天空の城ラピュタでは無いけど

シータの言った台詞

人は土から離れては生きられないのよ!ですよ

違ったかな? 

僕は、見た目同じトマトでも、大地からの恵みを信じたい

 

美味しく、滋養分にあふれたトマト

夏秋の短期間で十分な収入を得られるだけの量を収穫しようと

挑戦してるのですよ、大地の土の力をいただかないと

無理じゃないかと考えています、保温して少し収穫段数を増やせば

案外と出来るでしょうが

水耕の様に化成肥料で栽培管理したトマトは僕の目標では無い

 

大地からの恵み、そう言えるトマトを栽培したい

 

あ~、これ農家の敵、作ったかな

これは、個人農家に対して言ってるのでは無く

企業の大規模水耕栽培施設に対する、小規模農家の意地ですから

あくまでこれは

僕の目標ですから、あほなやつ! だと笑ってゆるしてください。

このブログ、2,3日は加筆訂正しますから~