発芽、最初の頃の様子
これは台木ですね、台木は72穴という大きめのセルトレイに播種します
発芽は発芽機で行います、芽吹いたら、高設で養生します
播種、発芽、育苗、連続作業で続けます
僕一人で、女房に手伝ってもらっても、1日平均1000本位しか
接ぎ木は出来ませんので、発芽機の容量もそれで設定しています
なので今回上下で6500本セット支度しましたので
約1週間連続で、作業しました
穗木は128穴のトレイに巻きます
多少、伸びても、切ってしまうので、問題無く
発芽重視です
台木は72穴のセルトレイに巻いて
こちらは下を使用するので
なるべく伸びないように、根張り重視です
台木のほうが、発芽が遅く
穗木の麗果は発芽速度が速いので
麗果の方を送らせて播種していますが
実際、追いつきます
セルトレイは小さい方が、発芽も、その後の
伸びも早く、徒長しやすいです
なので、台木と穗木で、多少管理の状況を変えます
台木を128穴で栽培すると
素人では安定しません
地上部より、安定した根部が必要だからです
自家用の苗だから、安定した苗を栽培するため
72穴を使用しますが、これは場所も取りますし
また、伸びが遅いですから
通常、苗屋さんはあまり使用しません
まあ、穗木と台木のトレイを分けるのは、事故防止のためもありますね
命綱のハウス加温機
高設架台は温床線みたいな、農業用の加温機が使えません
園芸方式ですからどうしても、ハウス加温機が必要になります
僕は、廃業された、園芸屋さんから、古い中古の加温機を譲ってもらいました
新品を買ったら、60万円とかしますが、1万円のお礼で、済みました
古い機械です、メーカーはもう補償をしてくれません
修理にメーカーを呼ぶと、めっちゃ高い出張料を要求されます
電気もアナログで、構造も単純だから、園芸農家の仲間の力を借りて
自分で、修理するのが1番ですね
常に、様子を見て、自分でメインテナンスをすることは
欠かせません、こいつが止まると、困ります
毎日、機械に、今日もお願い!とか良いながら
点検します。
我が家の大事な1台です
ところで
ハウス加温機は、ハウス内に排気を出しません
ストーブやファンヒーターなどの、普通の暖房機では
ハウス内の酸素濃度が下がります
夜間の植物は、酸素を消費して、2酸化炭素は消費しません
なので、人間と同じく、酸欠を起こします
なので、こういう、加温機が必要なんですね
養生装置の作成、完成
これは接ぎ木した苗を養生する、装置です
人間で言うと、集中治療室なんですね
接ぎ木で、胴体をぶった切られた苗、大手術ですから
ゆっくりと養生する必要があります
薄暗く暖かく、湿った状態で、休ませます、その装置です
市販の完成品は200万位でしょうか?
僕は冷凍コンテナの自作で、それでも約30万位ですね
月刊現代農業とか見ると、普通は温床マットを敷いた暗い箱などを使用する
見たいですが、ここらの農家は、皆、この養生室を作りますね
それぞれ、いろんな工夫をして、皆、この養生室を作成しています
僕も、先生の園芸農家さんにある、市販の装置を参考に
それに近い物を、作成しました。
人によっては、この装置で発芽もさせますが
発芽させるには、空間が広すぎてもったい無い
発芽機は1坪で90枚入りますけど
養生室は2.5坪で60枚しか収容できないし
湿度も100%までは上がらないから
僕は、発芽機を購入しました
実際、発芽率は99%あります
しかも、同時に発芽してきます
これも、この発芽機の威力でしょうね
20万近かったけど、これは買いでした
僕は光量調整をしています
苗を直射の下で育苗する人と
遮光する人と
両方あります
僕は簡易照度型計を使用しながら
日中は遮光しています
苗は赤ちゃん、赤ちゃんを直射の下にさらす人、いますか
あるいは、手術後の病人も同じです
あまり暗いと、もやしみたいに徒長しますから
日照の強さを見ながら、遮光してやります
この遮光率は、高設架台か地べたで育苗するか
温度の取り方、水のやり方、使用する培養土
いろんな組み合わせで変わりますから
あくまで、この育苗パターンにおけるやり方です
僕は、研修してきた、苗屋さんのパターンを全面的に採用し
そのノウハウを使用しています、なので、他の人の参考にはなりません
基本は、苗の育苗に必要な条件を整えてあげる事
これにつきますね
播種、発芽、上下6500組、完了した状態です
初めての播種にしては
良くそろいました
研修先の先生も見に来てくれ、まあまあそろったね~
よかったと誉めてくれました
これも、泉農園がノウハウを提供してくれたおかげですが
僕も、そっくりそのまま、そのパターンを踏襲しています
基本は変えていません、立地条件が違うので、管理は変わりますけど
基本的に、同じ考えで、管理します
それと、自家播種のトマト農家を3軒見学し
それぞれ、その考え方やパターンを聞いて
苗の育苗に必要な条件を洗い出して
それぞれ、どう対応しているのか、割り出し
自分なりの、考え方やパターンを模索する基礎を作りました
みな、それぞれ違います、違うやり方で、条件を整えています
でも、植物が必要とする条件はそう違いませんから
どういう方法で、それを整えているのか?そこを割り出すのが大切です
他所の施設、農場を見学に行っても、ただ眺めていても何も分かりません
そのパターンを話を聞きながら、しっかり割り出さないと
自分のノウハウにできないと思いますよお・・・・・・
僕が、短期間で、これらのノウハウを身につけられたのも
この、人のパターンをそっくり、自分に飲み込むという技
これを駆使しています、あまり自分の考えにこだわらない
良いと思ったら、すぐ取り入れ、駄目ならすぐ止める
やりながら、極意を学んで、それから自分の考えを試す
なんかありましたね、ファイナルファンタジーという
ロールプレイングゲームにそんな技が
ものまね士という技、自分が使った魔法とかすぐにまねして
返してくる、強いキャラがありました
なので、僕は農業ものまね士をしています
見る、聞く、そして自分にその技を取り入れる
経験の無い、他業種転業組の僕には、絶対に必要な技です
そして、快く、教えてくれた、農業仲間のおかげです
ありがとうございます、感謝します!!
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makoto hagiwara (火曜日, 02 4月 2013 20:04)
花村さん。お疲れ様です。素敵な稚苗たちですね。順調のようで何よりです。
私は何故か今年から執行部配属になり、組合政策で会合が多く、なかなか忙しく過ごしています。
本圃の準備は順調ですか?私はやっとこさ昨日で嫌気性微生物菌を全圃場に散布
混和できました。トマト栽培はこつこつ体力勝負とトマト達との知恵くらべですね~。