整然と並ぶ、5千本のトマト
全て、同じ方向を向いて誘引され
脇芽も無い・・・・
このトマト、1本、1本、全て僕の手が入っています
これは自然? 人工? トマト工場?
大規模な水耕ハウスに、整然と並ぶ、トマトを工場とするなら
路地での家庭菜園を最も、自然とするなら
この、ハウスで、土耕栽培される、僕のトマトは・・・・
職人の作る、小規模な工芸品・・・位でしょうかね・・・
和風総本家に出てくるような・・・日本て良いなあ~(特に意味は無し)
そんな、トマトですかね・・
勢い良すぎて
1段目の玉は、あまり伸びません・・・
と言って、勢いを落とすと、後段が伸びません・・・後段で高段
アクセルふかしながら・・・ブレーキをかけて、玉伸びさせます
ここは腕の見せ所! ははは、そんなにうまくは行きませんけどね~
手抜きはしません
簡略化や、一人で作業出来る様に工夫をしてきましたが
手抜きはしません
誘引は、大切な作業なので、僕がほとんど行います
脇芽取り、草取りは、雇用でまかないます
シルバーと、石川トマト農園などの仲間の助け
それに今年から、上矢作の幼馴染みの同級生が、パートで助けてに来てくれています
女房は・・・女房は都会育ちで・・・
農作業が好きではないので、トマトの採取と袋つめ、直売所の販売、営業など
外回りの仕事を主にやってもらいます・・・
嫌いな事させると、夫婦喧嘩になりますし
母ちゃん頼みの農業では・・・、ビジネスモデルとしては、いまいち!
なので、一人で管理できる様に、システムを考案し
管理できる自己マニュアルを作って来ました
もし、女房が農作業バリバリなら、母ちゃん頼りで、工夫をしなかったかもしれません
それに、直売を広げなかったかもしれません
出来る方法を考える、どうしたら可能か考える・・・
この姿勢が生きて来ました、おかげで、ノウハウもできました
それぞれの農園で、それぞれの工夫をする
まあ、当たり前の話ですね
今年は、播種からここまで
化学合成農薬は、育苗中のネオニコチノイド殺虫剤スタークル(別名アルバリン)
1回のみです・・・ 今年から、ネオニコチノイド系殺虫剤は、出荷中は使用を止めます
後は、無化学合成のZボルドーと・・
農薬ではありません、活力剤の(えひめAI)だけで、ここまで来ています
えひめAIは、納豆、ヨーグルト、イースト菌で作る、手作り菌液です
カビには効くようですね・・・ただし、農薬として使用すると
農薬法違反なので、あくまで、活力剤です
あとは微生物農薬を使用し
今シーズンは、化学合成農薬の使用回数を10回程度に出来ないか
挑戦します・・・
化学合成農薬の使用回数は、慣行は25回程度
ここは岐阜クリーンの認定を受けているので
本来の使用制限は18回までです
それを、10回にする・・・数字のうえではたいしたことありません
でも、生産性、生産量、品質は、一切、落としません
その上で、減らすのは、植物の生理学、土の事、観察・・・・
結構な努力ですよ・・・・
土壌消毒は・・・土が死ぬから、絶対に行いません
土壌殺菌剤クロピクは、15回~25回の使用で、土壌には
何の生物も住めなくなるらしいですね・・・
これは、土の死を意味します・・・
土が元気になるように、土作りを行い、消毒はしません
今でも、実際は、下段に褐色輪紋病が発生しています
通常・・病気が出たら、はい! この薬ですねえ~・・と来ます
そういう姿勢は、今年から止めました・・・
褐色輪紋の発生原因は、未消化の体内アンモニアの増加です
これは一般的な本には書いてありません・・・・僕の知見ですからね
なので、この樹体内の窒素成分の消化を促進させる事で、様子を見て
その上で、広がるようなら、弱い薬剤から、使用する予定です
その方法で、今の所、広がってはいません
カビも(えひめAI)で、抑えられているようです・・・・
後は虫・・・それと疫病・・・これの対処もいろいろですが
これらの対処に、化学合成農薬を使用せざるをえないでしょう・・・
まだまだですねえ~・・・いろいろ研究模索しますよ~
採取した脇芽は、即、腐敗を始めます
硝酸など、窒素をため込んでいるからです
でも窒素が無いと、収量はあがりません
大量の肥料を投入し、消化させる・・・
トマトの限界まで、実をならせ、無理をさせる
その上で、農薬の使用量を、できる限り減らす・・・
F1(品種じゃ無いですよ)レースのような物です
大規模な温室トマト・・・工業レベルの条件で、栽培されるトマト
家庭菜園の自然栽培の無農薬(あるいは、放置して農薬すら使用しない)トマト
これらに、負けない、品質、味、生産性・・・安全性
要求される条件は、厳しいのです・・・・
少しづつ・・・乗り越えて行きますよ・・・・
ここまで来られたのも、皆様のおかげ様です
お客様から、求められるトマト・・・・
出来る限り、追求して行きます・・・・
コメントをお書きください