12月に入ったのに、晴天の日が続き
気温も暖かいですね
おかげで、仕事はやりやすいですから、ありがたいです
写真は、岩村町富田地区からの御嶽山遠望です
うちの家は、木の実峠の反対側にあるので
御嶽山は見えませんけど、峠を越えて、岩村町に来れば一望できます
地域には、御嶽山をご神体とする、御嶽教というのが昔からあります・・
修験者の宗教で、昔はいろいろと、土地の地鎮祭や、各種祈祷などを
お願いしておりました・・ 我が家も祖父の代まで、お札を頂いていましたけど
最近は疎遠になっていますね・・・・
昨年は噴火による、大災害もありましたので・・遠望しながら
合掌・・・・
位置を変えれば、岩村からでも、恵那山が見えます
さすがに12月、恵那山もうっすらと雪化粧しています
上矢作町内には、ふくちゃん工房という加工グループがあります
今年も干し芋始まりました・・・
我が家の高設育苗ハウスが、毎年干し場になってます
今年も場所を貸してます、ちょっと、暖かすぎて、凍みないので
カビがでやすく、乾燥作業にも注意が要るようです・・・・
この干し芋は、年末から、上矢作の道の駅、ラフォーレ福寿の里にて
販売されます・・生産量は少ないので、すぐ売れてしまいます
僕は、場所を貸してるだけで、加工には、一切関わってませんので
これについての問い合わせは、道の駅にお願いしますね
新規就農について、思うこと
最近は、就農助成金として、研修2年と就農後5年間
年額150万円の7年間で合計1050万円もの現金を
国が支給してくれる制度が出来たので
若手新規就農者の(年齢制限あります)ほとんどがもらってますし
そのおかげで、新規就農者が増えました
それでも、受け入れる産地の方が体勢が整っておらず
研修先はありますけど、その後の就農するための
農地と、住居を調達するのに手間取りますね
基本的に産地としては、土地も家もある、地域住民の兼業農家などの
新規就農の生産者を予定してるために、実家のあるUターン者は良いのですけど
何も無い Iターン者にとっては、就農のハードルは高くなります
もちろん、農協と市と、地元の生産者の協力により
2年間の研修の間には、なんとかその場所は見つかりますけど
トマトに向いた、良い物件は、地域の営農組合が借りていたりして
Iターン者が簡単には借りられませんので
条件の悪い土地だったりしますし、住居も離れてしまいがちです
それに、地域の兼業農家なら、持ってる農機具や倉庫も何もありません
ほかに、ハウスを建てるに当たって、排水工事などの土木工事も要ります
ハウスは結い作業で、建てられますけど、排水工事や作業路は自力です
これには、ミニ重機や2tダンプなども必要で、自分で出来なければ
土建屋を頼むしか無いですが・・金が掛かります
他に水利の問題もあります、夏秋トマトは水が大量に必要ですけど
広くて、日の当たる場所は、地下水が出なかったり、用水しか無く
水稲と絡んで、綺麗な水が確保出来なかったりしますし
それか、地下水があれば、井戸を掘るのも良いですが、金が一番かかります
綺麗な湧き山水が利用できれば一番良いのですけど、そんな物件は
山際で、日当たりが悪かったり、湿田だったり・・と、条件がそろいません
農機具も買わなくてはならないし、入れておく倉庫も要ります・・
なにしろ、トマトは初期投資が要りますので、Iターンで新規就農する場合
この1050万の助成金は、残念ながら、ほぼ生活費に消えるので、他に、現金を
300万位は自己資金で持ってる必要がありますので
新規就農を考えてる人は、自営業を開業するのと同じなので
当然、自己資金と、自力で、物件を探す覚悟でお願いします
既存農家として、これは、産地の受け入れ体勢が整っていないと
言わざるを得ませんが、就農は起業と同じですから
1050万もらえたらラッキー、無くてもやるくらいのつもりで
とりかかってください
地域の兼業農家の子弟の就農者が150万円を給付してもらって
就農するなら、ハードルが低いのですが、早期退職者を除いて
そういう若手は・・・少ないです・・・なぜか?
それに、その給付金がかなり、生活費に補填されてしまう実体とも
つながります・・つまり
儲からないのです・・・研修させる既存農家も研修生は150万もらってるからと
研修ということで、給料はまともに出てない場合が多いです
研修生という、余分な労働力を引き受けるのも、困る個人零細農家ばかりだし
教えてやるのだから、給料は無い、位の話です
僕でも、研修生来られても、規模が小さく、仕事が足りなくて
給料を出すような常雇用が出来ないんです・・それでも
ただの労働力では、ほんとは良くないような気もしますね
もうちょっと、大きい経営体でも、実体は
充分な給料払うだけの経営力も利益も出て無い事もあります
まあ、研修生一人を3軒くらいの個人農家で引き受けて、
仕事の無い冬場も、冬場の違う農家で、アルバイト
そんな事が認められれば、研修生にアルバイト料払えるし
助成金も自己資金として貯められますね・・
実際は1軒に一人が1年間つきっきりしか駄目なようなので
いろいろ、無理もあると思います・・・・
トマト産地なのに、地域では、トマトは儲からないと言われています
なので、工業団地も多い恵那市です、兼業農家の子弟もトマトで
専業農家を起業するくらいなら、自家用水稲をやりながら
サラリーマンしてる方がまし・・という事です
ここに、資力の無い、都会からのIターン者が農業に夢見て入って来ても
実体を知ると、ちょっと、恐くなると思いますね
なんで儲からないの??
昔は儲かった時代もあったようですが、昨今では
協選出荷しても、儲かりません・・
今でも産地の農家は、販売や営業や、商品としてのトマト
についてはあまり考えず
ひたすら、生産する事に専念しています・・
売ることは農協に任せて、俺たちは良いトマトを栽培する事に
専念すればええ・・これが産地の美徳でした
つまり、トマト組合の傘下の生産従事者なんですよ
これでは、農業経営者とは言えませんよね
それでも、十分儲かった時代もあったようですけど
今は、そうも行かないんですよ、不景気ですしね
協選のトマトは市場に掛かって、仲卸等も絡んで
安値で抑えられる割には、手数料も掛かります
もう、このビジネスモデルでは、儲からない・・
儲からないどころか食べてもいけないかもしれません
生産従事者のままでは、どうにもならない時代が来てます
だから、僕はハナイチトマトを進めているんですよ
生産従事者から農業経営者になろうとしているんですね
それだけでなく、産地全体を、ブランド化して、全農や市場を経由しない
余計な手数料を払わずに販売していく
これは小規模産地だからこそ可能だと思うんですけどね
そういう事も進めたいのです
自分でハナイチトマト起こしてブランド化して、直接売る
産地もブランド化して、直接取引を増やす
これを進めるには、組合の農家にも起業マインドが要ります・・・・・
生産従事者から脱皮せねばなりません・・
新規就農者こそ、起業マインドを持って始めてほしい
そういう農業経営者仲間を増やして、東美濃農協中津川選果場、丸ごと
あらたな、ブランドトマトとして、安定した価格での販売と
できる限り、中間マージンの削減を行い、農家の手取りを
もっともっと、増やして行く事が必要だと思ってます・・
もちろん、市場と仲卸との取引も、何割かは残す必要はありますけど
大産地が、迫って来る以上、市場は常に安値にさらされるので
生産のクッションとしての機能ばかりになってくるのでは?と
僕個人は予想してます。
僕らの東美濃のトマトが、良質との評判があって
特定の小売りの売り場の定番商品なら
敢えて、市場の倉庫を経由せず、産地から新鮮なトマトを小売りに
直接運べば良いんですよ・・・・と、思います
新規で就農する人は、自己資金と、起業マインドを持って
お願いしますね・・・・そんな就農者なら、僕は歓迎しますし
もちろん協力は惜しみません
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