12月14日、恵南トマト組合の全体反省会でした
全然寒く無いの・・・ストーブは入ってますけど
それほど、冷え込まず、片付け作業も楽です
恵南トマトは50周年を迎えた様ですね
今年は恵南トマトが始まって50周年だそうです
なので、作付け50周年記念で、50年以上表彰を行いました
数人の古い人が、表彰されました・・
僕は遅い就農なので、80歳までやっても、40年にしかなりませんね
恵南トマト組合、50周年、すごいですね、これが産地というやつですねえ
ところで、ここは各農家の成績発表の場・・
それは、反収と大果率なんです、経営面積は関係ありません
各農家の個人反収と大果率などの一覧表が、配布されます
今年は、新人3人が、良い結果を出しました・・
新規就農者が、初年度で、反収トップに立ちました・・
あっぱれですね・・この曇天、冷夏、乱高下の気候下で
反収13t超えは立派です、誉めますよ・・
面積は小さいですけど、
僕も初年度は、小面積で13t 超えましたからね・・
で? 現在の僕は・・・
低迷してますねえ・・・昔は上矢作は恵南トップの組合でしたが
今や、下です・・何故か? 僕や、石川農園などが、昔の数値を
出せないからですけど・・
なんで?
これはですね・・経営面積が大きいのもありますけど
反収を追いかけてはいない面もあります。
僕も、総合収量は25t、反収にして10tはありますけど
そのうち、裂果など、格外品で、直売所行きが1,6t
自分で、取引したのが、1t・・・
農協に出したのが7.4t・・・ここしか発表されないから
実に成績が悪い・・
それに大果率も最低・・小玉ばかり・・これは、大果より
180gサイズ付近を沢山収穫する目的もあったのですけど
もし、これが、もうワンサイズ大きければ、反収は総合30tは超えます
レイカなのに、裂果が酷く、格外が多かったこと・・・
気温の乱高下に、有機の置き肥が反応おかしかったこと
元肥が、効き過ぎたこと・・・レイカは最初に肥料が効き過ぎると
小玉傾向が続くらしいです・・そういう改良点が見えました
確かに初期は、玉も窒素過多気味の味の濁りがありました
なので、来年は初期肥料を大転換します
元肥を大幅に減らして
草取りをしてくれる人もいなくなるので
マルチをしますし、なので、有機の置き肥も止めて、有機液肥にします
他にも何項目も改良点ができました・・・
以前のゴースト窒素は、ほぼ、95%は収まったようです
それに、ゼオライトなども長年入れて来たので
結構、一作の肥料を蓄えているようにも、見えましたので
来年は、さらに減肥を進めて見たいと考えています
手入れも怠らず、痩せもせず、肥えもせず、花も玉も落ちない
額枯れも葉先枯れもしないのに、せっかくの玉が、小玉傾向が続く
それに、後半は、レイカなのに、めためたに割れる! なので収量が、少ない・・・・・・
なので、普及所の反収が上がらない人の項目に該当しないんですよ
天然ゼオライトが充分入っており、保肥力、給肥力も保水力も高いのに、
肥料過多? 水分も過多?
曇天も重なって、ちょっと管理に悩んだ一作でした・・
なので、新人に負けても仕方無いけど、技術が無いと言われるのは
ちょっと、違いますよね・・・技術は未だ未熟ですけど、でも新人でもない
まあ、いずれは結果もでますよ・・力を蓄えていますからね
すでに、9年、土作りも完成してきてます・・
今年もトップクラスの50周年の名人が、ふん!という顔で僕を見ました
僕が何をやってるのか、みんな判らないですからね
それでも、経営規模もあるし 出荷総量は25tはあるので、それなりに売り上げてますから・・・
と、言いわけしてみる ・・・・ (汗)
僕の栽培するトマトは、全部ハナイチトマトなんです・・
これは言うべき話ではないかもしれませんけど
ほんとに技術が無いなら、高価な値段で小売りさんが、買ってなんてくれません
直取引は、誰でも出来ません
可も無く不可も無い、普通のトマトなら、産地の協選が間違い無いんです・・
市場で買えば、時期によっては、ほんとに安く買えます
なので、可も無く不可も無いトマトは、市価以上にはなりません
直取引の意味が無いんです
飛騨の大きな農園でも、自慢のトマトを、1,2,回の取引で、切られました
普通のトマトだったようです・・つまり、協選に出すトマトでは
直取引は、有利には進められません・・
自分のこだわりでは無く、お客さんが認める品質と食味が要ります
それに、商品としてのトマト、商品として、その特徴が要るんです
これにも技術を尽くさなくてはなりません
反収が高ければ、商品力の高いトマトになるのか?
もちろん反収の低い人は、手抜きも多いから、美味しいとも言えません
でも、反収が高いから、美味しい可能性はあっても、そうとは限りません
美味しく反収を上げる技術は、産地には無いんです
トマトに特徴を持たせる手法、もちろん、反収も上げる・・
技術としては、両方要ります・・・・
その事は、産地の組合傘下の農家、つまり農業従事者だと
反収の一点張りになったりします・・大きさも大きい玉が良い!
実際は、最近は、180g程度のMサイズの玉が一番好まれます
味も、色も、特徴のある商品が望まれます
それを達成し、維持して出荷しないと、直売契約など出来ません
今年は、始めて、直売所だけで無く、小売り相手に販売しました
僕のトマトが、ある小売りに認められ、市価より高価な価格で買ってもらえ
さらに、売り場に残らない、売り切れる、 つまり、お客に好まれた・・
この結果、これが、僕の自信になりました・・
さらに来期も取引増量の約束をもらえた! つまり認められた!!
ハナイチトマトのブランドが認められた!!
これは、反収でトップに立つよりうれしい出来事でした
反収を回復させる努力も、美味しくする努力も
両輪でやってきました・・・
品種では無いんです、僕が栽培するトマトは、ハナイチトマトなんです
産地の協選トマト、レベルより、高い品質のトマトを栽培していく
そういう覚悟が無ければ、直売なんて挑戦しない方が良いです
有機無農薬、自然栽培無農薬などの栽培方法もあります
それも大事ですけど、なによりも、価格に見合うかどうか
お客が買って良かったと思えるトマトがどうかですよ
そんな、トマトが栽培出来るかどうかです
協選に出すだけより、選果に緊張しますし
収穫にも神経を使います・・
農薬にも玉の汚れにも、農協に出すだけの時より
遙かに緊張します・・・
これ言うと、なんだお前!農協にそんなに手抜きしてるのか?
と叱られそうですけど、そうでは無いんです、それより、
要求レベルが高いという事です
農協に出荷するだけより
まずは、直売所にだして問うて見る・・
それから、スーパーなどの産直コーナー・・
さらに、小売りとの取引・・・ここまでやると、いろいろ見えて来ますよ
ハナイチトマトは、来期は、農協協選は当然として
地域の直売所と、スーパーの産直コーナー
そして、小売りへの直売と、4通りの売り方を模索し、挑戦します
とうぜん、反収も、今年の様な乱高下の天候でも
農園全体として、5000本のトマトで
30tを超える事を目標に、さらに改良していきます
反収一本のそんな成績発表は、まあ、それはそれで大事ですけど
今の僕には、重要課題ではありません
その上で、産地の販売も
全農、市場、仲卸、という従来ルートばかりでなく
農協から、小売りに直売するためには、どうしたらよいのか
どんな努力が必要なのか? そんな事を、今後は問うて行きたいですね
なぜ、協選農家として、反収を上げる努力をし、
組合を引っ張る求心力に、なろうとか思わないのか?
思いません。
就農時、売るのは、農協の仕事、作るのが俺たちの仕事
余計な事は考えず、栽培に専念しろ! とは、言われたものです
それでいて、夏になると、安い!安すぎる! 仲卸に何とかしろ!!
と怒ってる・・・・9月にもっと出荷して、単価を取ろう!とかやってる
みんなが、9月にもっと出荷してきたら、価格は下がってきますからね
そんな博打に染まりたくないんですよ
組合傘下の栽培従事者の立場では、嫌なんです
昨今は、市場は安値で安定してますし、経費率も高い
正直言って、全部、協選出荷では、儲かる気がしない
それが嫌な、だけですね
みんなそう感じてるから、今や、協選以外に出荷したら、組合はクビだ!
とかは、声高に言われません、利益が低いからこそ、協選引き締めが
出来なくなっています・・
協選も、協選に出したら、こんなにメリットがある!と言う風にならないと
だから、協選にもっと出荷して!! ていう風にならないとね
以前にも、 花村さん!みんなでまとまって、仲卸と組んで
店にしっかり売り場を確保して行くのが大事でしょう?と
叱られたことあるけど、でも、それでも価格が安定しないのは
変わりないですからね・・・・
まあ、公表された成績が低すぎるので、しばらくは
静かに、自分の経営を、模索しながら
努力するのが、最優先です (笑)
頑張ります!!!!
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