今年も、ハウスを湛水、代掻きしてます
うちのハウスは、年中、屋根が張ってあるから、雨に当たる事が無いんです
それもあって、年に1回、湛水代掻きするようにしてみました
何か、除塩効果があるのか?
無いですね・・なにも減りません、もちろん、初期ECは下がりますので、最初は素直で作りやすいです
他に、土が良く混ざり、平均化する? 重い石や、砂が下に下がって、軽い土が表面に上がって来る?
モグラの穴がふさがる・・・・位でしょうかね? (笑)
一応、代掻きします・・代掻きすると、灰汁が浮いてきます・・浮いてくるけど、そのまま、表面に残ります
代掻きするから、混ざるし、重い砂が下に落ちますしね、表面に薄い泥の幕が出来て、酸欠状態になりますけど
それも、何らかの還元効果?あるかもしれません。
代掻きしないと、ただ、表面が下がるだけですから、なんだか、機会がもったい無い気がするので
必ず、かき混ぜますよ・・
ポンプで強制的に給水すれば、24時間位で湛水しますけど
止めれば、一晩で、落水します・・表面に浮いた灰汁がそのまま地面に残るくらい
水が横移動しないで、まっすぐに下に抜ける感じですねえ・・
耕盤や、重機で踏み固めた硬盤がありますけど、水は抜けてしまいます
どのみち、乾いたら、起耕するから、空気も入るし、上下は混ざりますけどね・・
でも、これやると、初期は素直で、作りやすいですから、かならずやる事にしています
塩基はまったく減らず、徐塩効果は、ほとんど無い気がしますね・・
多少は、残留してる、硝酸が抜けるのかもしれませんし、土が良く混ざるからか、ハウス内での、
トマトの生育のばらつきも減りますね・・これは実感ですかね
元は水田なんですけど、もう、灌水用水路は失われているので、ポンプで、小川から
強制的に汲み上げています、2インチの100ボルトのポンプ2台で、充分溜まります
モグラの穴が酷くて、ほんと、突然水が抜けるんですよ・・・・
なので、見回りは欠かせませんよね・・水抜け穴を見つけたら、足で踏んで、スコップで土を詰めて
止めないと、ぼたごと崩れてしまいますからねえ・・・・
ほんと、モグラって、あんなに小さいのに、良く1年で、これだけの穴を掘れるもんだと、感心します
困るけど・・・・
土作りについての考察
湛水するのにも、上記以外の目的があります
もし、連作障害に対し、アレロパシー物質があって、土壌の菌類を単一化したり
なにか、発根なのを阻害する物質が出てる場合を想定してみると、その対策には、いくつかの方法があります
もちろん、土には、充分な、土壌菌の生活圏を作れる資材を投入し、微量要素も補充するとして
これらのアレロパシー原因物質を、除いてしまう、共生菌類の投入
例えば共生菌A300見たいな資材、エンドファイトみたいな資材を投入するという方法があります
あるいは、土壌菌を豊富に活性する、有機資材、ボカシ類の投入
あるいは、水に流す? 流れるのかどうか判りませんけど、僕が代掻きするのは
なにか、除外物質などがあっても、これで、分解、除ける確立が高いからですね
人のやり方を見ていると、共生菌A300などは、ロックウールでは効果があるようですから
試して見たいのですけど、 広範囲な、土壌に使用するには、コストがかかるので、やれません
ボカシ類による方法は、各種あるけど、これは冬場に雨に当たる事が前提だと思ってます
冬場に雨に当てる、雪にさらす事で、徐塩効果はあると言われています
その上で、土壌菌が活性化する有機ボカシの投入も良いとは思います
うちは、雨に当てないから、蓄積する様な、活性ボカシは使いたくないです
なので、水田効果をねらって、湛水、代掻き、一気に落水する事で
アレロパシー物質の除外、分解、土壌の撹拌を狙っています
もちろん、硝酸などの水溶性の窒素の減量も狙えます
実際、初期から素直にトマトが生育するので、そういう効果はあると思いたい・・
徐塩効果については、分析しても、塩類の数値が下がらないし
腐れ堆肥の残留のあった頃は、湛水したって、ゴースト窒素は、夏場にしっかりでましたからね
そういう体験から、塩類除去と、未分解堆肥のアンモニア除去にはあまり効果は無いとみてます
この落水したあと、土壌になにを投入するのか?
これが重要ですよね
土から失われるものと、消耗するものを補うにはどうしたらよいのか?
微生物が単一化したり、活性が失われる可能生に対策はなにが良い
畜産糞尿は論外です、僕の思考のなかにありません
まあ、そんな事を自分で研究していたら、人生が終わってしまうし、トマト生産が優先なので
そういう研究をしてる先生の、実地検証された技術を基本に、自分で考えています
本を読むと、新堆肥とか言って、高温で腐熟させた牛畜産糞尿を大量に
投入する事で比重を調整する事を、進めている本もありますけど、そういうの
バーク堆肥もそうですけど、何年そういうのを投入し続けたのか?という歴史が大事です
10年までは良かったけど、11年目辺りから、おかしくなることもあります
検証の積み重ねが、できている資材が、一番安全です
就農したての人は、誰を信用して、資材に掛けてみるか?になりますね
僕も、最初腐れ堆肥を投入したときは、売ってる人は、これが最高!って言ってるし
知識も無いから、言うとおりに入れて、経営が死にかけましたからね・・・・土も死んだし
なので、現在は、長浜の顧問の理論と、お勧め資材を元に
10年経ってるので、自分の集めた情報を元に、調整しています
情報収集が大事ですね、良い先生でも、鵜呑みにせず、いろんな人から
情報を仕入れて、技術のリングをつなげて行くと、段段と正解が見えて来るのでは?と思います・・
もちろん、自分の土壌、栽培スタイルに合わせて、考え無いとなりませんけどね
僕の場合は、土壌から失われるミネラルと、有機物を投入し
微生物が単一化しないようにするのと、CECをあげることですかね?
美味しくなるようにも考えてますよ
それぞれの機能性を考えて、資材をチョイスして、投入してます
例として、ゼオライト、モンモリロナイト、古代腐植と腐食酸、炭と
土壌菌のエサになる物、土壌殺菌効果のあるもの、土壌菌そのもの
それと、海藻ボカシですかね・・このボカシは活性ボカシではありません
微量要素もおおよそ加えて、土壌から消耗する有機物を補う・・
一種類、堆肥だけで行けるのか? まあ、無理ですね・・
なにしろ、連作ですからね、産地でも、みんなそれぞれ、試行錯誤してますね
でも、基礎知識が無いと、試行錯誤も、的が外れます
このページに書いてないけど、教科書的に見落とされてる重要要素もあります
連作障害の原因には、上記のような、アレロパシーか?
微量要素などの、要素欠乏か?、 微生物性の単一化か?
有機物の欠乏か? まあ、全ての可能生があります
青枯れ病の蔓延も、線虫害も、微生物活性が失われているからかもしれません
予算もあるから、まんべんなく、少量の資材を投入し、毎年、様子をうかがうのか良いと思います
畜産糞尿みたいな物を、堆肥として、数トン単位で投入すると、駄目になるのも早いですが
量が量だけに、元に戻りません・・少量ずつ、数種類投入し、様子を見るのが良いと思います
自分の土質の事もあるので、教科書なんて、一般論、自分にそのまま合うとは限りませんしね
僕は、湛水して、落水しながら、先生の指導を取り入れ
多種類の資材を、少量ずつ投入し、様子を見ながら、変更し
調整しています・・なので、人に指導する場合も、それぞれ、基礎的な話しをして、
最低限必要なものは、投入すべきと言いますけど、こうだ~という
決定版はありません
僕の場合は、トマトの食味重視ですしね・・
収量より、なるべく、平均的に、収獲出来る事も重要ですしね
安定して連作できれば良いんです・・
なんでも、やって見る事も大事ですね
良いと思える事は、人に聞いて、検証し、試験してみる
何もしない、なにも変えないのが、一番よろしくないです
えひめAIに始まって、光合成細菌・・これだって
昔からありますよね、昔からあるけど、ずーっとやってる人って、少ない・・
継続も大事ですよ、直ぐに止めては、結果も出ないし、経験も積めないでしょう?
あるていど継続してやって見る事も重要なんですよ・・・・
僕も・・
ほんとは、毎年、湛水しなくても、結果は変わらないのかもしれません・・
でも、一度、上手く作れると、逆に恐くて、毎年やらないと、気が済みません・・(笑)
これも、毎年やったほうが良いのか? 隔年が良いのか?
毎年湛水してると、逆になにか弊害が出て来るかもしれません・・なので
つねに、栽培状況を見ながら、手応えを、感じながら、どうなんだ?と問い詰めながら
やっていくしかありませんね・・・・
とりとめの無い話し、結論も無く、終わります・・・すいません・・・
継続は力なり!・・・・頑張ります~
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