1月22日に定例の上矢作トマト組合の三者面談がありました、これは、
農協と普及所と、農家の三者にて土壌分析の結果を見ながら、施肥設計を行う物で
東美濃農協のトマト組合傘下の全てのトマト農家を対象に、行われる行事です
末端の町村別組合単位で、各町村の農協支店にて行われます
これについては、何度も書いてますから、詳しくは書きませんけれども
今後ポット栽培など、土壌の無い水耕栽培になれば、これも必要なくなりますね
結局、分析数値から、窒素、リン酸、カリ、カルシウム、マグネシウムの投入について
考慮するだけで、微生物活性や、CECをあげるとか、炭素率とか、腐植とか
そういうものの考慮は一切ないままです、もっとも、そんな事しなくても
新規就農者は反収15t 上げているじゃないか?と言われればそうなので
不要なのかもしれませんけど、反収が取れなくなったとき、どうしたら良いかも
判らないと思うし、そういうの求めないなら必要ありませんけどね
僕は、分析数値は毎年変わらないし、Phが、上がり調子ではあるんですけど
普及員もその原因は、読めず、イオウでも投入しましょうか?位の処方箋しか
出せないので、相談は、する事が無いので、数値もらって終了です
リン酸も200Kgあるし、カルシウムも500Kg、いつもと一緒ですが
Phが6.5から現在7.0なので、注意はしておりますけど、格別
下げる為の資材は投入しません、それはそれで、バランス崩しますから・・
まあ、僕の見込みは、遊離した塩基イオンが増えて、残っているという事ですので
そんなに、気にしてはいません、むしろ、Phが下がって来る方が、根酸が効かないし
クエン酸等も使いにくくなるので、上がる方がまだ、良いと思ってます。
CECを計ってもらえるのは、この普及所の分析しか無いので、利用はしてますけど
設計もなにも、なにも投入しようがないので、数値がもらえればそれでいいです
毎年ゼオライト、モンモリロナイトを投入してるので、現在のCECは、だいたい22です
就農当初は、10しか無かった事を考えると、10年で倍になってます
まあ、産地の土作りとは、こんなものでしょう、この先、ポット耕になれば
必要無くなってしまいそうです
産地の土作りの技術は、僕が就農してから、特に進歩は、しておりません
畜産糞尿を使うなよって言う、僕の警告を最近の就農者は聞いてくれるので
その辺は、安心ですけどね、そのかわり農協の堆肥は、売れないから、嫌われますね
少なくとも堆肥は、自家製植物性堆肥が主流になるでしょう、その方が安心です
今後は、総合収量より、出荷が乱高下しない安定出荷と、食味がより重要な気がしますけど
どうでしょうかねえ・・僕は、それを目標に技術開発してますけどねえ・・
産地の役員人事
三者面談の時に、上矢作のトマト組合の決算報告も行います
同時に、今回は役員改選じゃないんですけど、組合長が、花村君も長く(4年)
副組合長をやってるので、交代しようか? じゃあ、山田君、やれるか?
不意打ちで、来ました・・ 不意打ちと言っても、僕以外、事前根回し済みなので
僕も、その情報は、知っていましたが、実にどうでも良い気分でした
組合長は、もう15年、組合長やってるので、長いというのは、意味不明ですね
ようは、僕が副組合長をやり、末端役員やってる事が、嫌なんですね
なので、組合長が、強権をふるって、僕のクビを切ったと言う事です
山田君も、3年目、まだ、自分の経営が安定しておらず、大変ですけど
お前やってくれるか?と、押しつけられました・・申し訳無いなあ・・
僕が、筆頭組合長の豪君と、口論になったり、ブログで名人を怒らせたり
総代として農協の緩みを引き締めたり、ブログで個人的意見を自由に表明したり(これね)
農協と個人ブランドの産直と両方持ってたり、産地の指定以外の肥料を試験採用したり
そういう事が、話題にでると、必ず組合長が何か言われるのでしょうね?
だから、少なくとも役員は辞めて欲しい、たぶん、もっと目立ったら
組合も辞めて欲しいと言うかもしれませんね?
石川農園の社長にも、花村さんは、ぶつかる事が多く、もめ事のタネだから
組合長が嫌うのは、当然でしょう・・だってさ
僕が、もめるのは、権力を持ってる相手だけですよ、状況を打破したいから
権力のある人に、自分の意見を言うと、もめるんです・・
もめないで、相手に合わせて、権力を手にしてから、変えりゃあ良いんですけど
そんな我慢強く無いんですよね・・
組合長は、自分の意見を公にまくし立てる様な性格では無く
隠します、隠して、根回しでやるタイプ、だから、自分の意見を自由に
繰り出す僕は、殊更、許せないのだと推測できますね
僕は、破壊タイプ、既存をぶっ壊せ!ガラガラポンだ!!って
何も変えない人が上にいるから、イライラして、ぶつかって行くので
もめてしまうのですけど、結局、権力はないから、クビを切られますね
まあ、こういう僕みたいな人は団体では、困ったちゃんなので、致し方無いかなあ・・・
なんの権限で、クビを切るのだ!などと、やり返せば、HPとブログを止めろ
肥料も、指定以外を使うな、農協出荷だけにしろ・・と言う交換条件でも出されたら
もっと嫌なので、今回、黙って役を手放す代わりに、そこまでは突っ込ませない
末端で、従来通りにやらせてもらうつもりです
特にブログはさらに、いろいろ本音を書きますけど、訴訟はされない様に気をつけます
末端役員ってなんの権限も無いのです、もう一つ上の役員会の決定事項の追認が
大きな仕事です、提案もできるけど、聞いてもらえるだけです
それに、4年やったけど、他の組合は2年で交代するから、判らないまま
終わってしまうので、結局なにも変えられない事に歯がゆい思いでした
まあ、僕の力不足もあるので、致し方ないですね・・・・
産地は茹でガエルの様な状態です、このまま行くと、さらに低単価にやられる・・
そんな予想を立ててますけど、もはや、致し方無い・・・・
それに、産地の構成農家に上下は無いんですよ、みんな相互扶助も無い
独立経営の個人農家です、30年やろうが、5年だろうが、立場は一緒です
若手が、ベテランに、組合運営で、不満を言うのはありで、慣例の一言で
若手の意見を片付けるのは、民主的では無いと思いますけどね・・・・
組合長の常識に合わないからと言って、話し合いも無しに根回しして
強権を出す権利は無いと思いますけど、15年もやってると
自分が動かしているという、権力意識が芽生えるんでしょうね
あいつでは駄目だ、あいつは困る・・一体誰が、なんで困るんでしょう?
理想の組合長とか名人とか・・
理想ってのは人それぞれなので、勝手な言い分に過ぎませんけど
産地の役員は交代制ですからね、まあ、大過なく次に回す事が普通です
でもね、この産地は小さいんです・・
その小さい産地が、未だに桃太郎とレイカに別れてます・・
今年は約8割がレイカですけど、桃太郎の人もいます
これはもう経済倫理では無く、勝手なこだわりだと思うんですけどね
選果が2ラインあるので、コストも上がってしまいます
独立ポット耕も、なし崩し的に増えるでしょうね、これも、倍の収量が取れます
ただし、同じ労働量なら半分の面積しかできませんので、山間地で
面積が稼げない人には良いですし、青枯れもほぼ出ませんが
夫婦2人なら、出荷量も変わりませんよ? 手が掛かります
それに、味は、普通です、だれがやっても、ポット耕です
産地としては、揃って良いのかもしれませんが、産地の個性は
失われます・・つまり、大産地と競合する羽目になります
大産地は、鳴り物入りで、物量を出してきたり、そうかと思うと
糖度選果を取り入れて来たり、強敵です
たった1年で、この産地の面積を上回る拡大もやってしまいます
そんなバトルロワイヤルなトマトの世界で、この小産地はどうしたら良いのか?
従来路線では、大産地にまきこまれ、淘汰されるかもしれません
生き残れるかどうかは、規模ではありません、変化に対応出来た産地が
生き残れると思うんですよね、または、生産者みんなが年金暮らしなら
死にはしないでしょうけど、子供をかかえた若手なら、離農もありえます
しかも、転職が効く若い人ほど、離農する羽目になります
そんな所に、補助金付けて、新規をじゃんじゃん募集するなら
産地の生き残りを、かけて、すさまじい闘いが必要だと思うんですけどね?
組合長をやるような人には、時代を見通し予見して、この産地の問題点を理解し
危機感を持って、皆が危機感を共有できて、皆でいろいろ意見を出し合って
産地がどういう方向に進むべきか? 収束させ、実行していける様に誘導してほしい
名人は、功労者をねぎらう称号でもあるけど、本当は、産地の未来を考えて
みんなに、的確な意見をだして、危機感や、やるべき課題を想起させて、できるなら
若手を励まし、誉めて、やる気にさせる為に、名人というステイタスを使って欲しい
そんな人、いるのか? どうなんでしょうね?
小産地こそ、小回りもきけば、変えやすいです
量よりも、安定出荷、安定した食味、特徴が求められると考えます
土作りも、皆で寄って集まって、もっともっと研究した方が良いでしょう
品種も、現状では、サカタの麗夏 1本に絞った方が、良いでしょうね
ポット耕も、ポット耕の方が良い人もいるでしょうけど
これは、当面、別選果にした方が、安全な気がします
普及所や、研究所は、農家ではありません、公務員ですよ
やはり、農家は、農家として、自分達で、未来を考え無くてはならないと
思いますね・・
強力なリーダーシップを持ち、先見性があり、個人として利益を上げている人
自由で合理的な考えができて、一つの物事に捕らわれない人
ちょっとしたことで、イラッとして、プイッって、横を向かない、大きな心を持つ人
こういう人が、リーダーで上にいるなら、僕も、勝手な事をしてないで、協力して
付いて行けるかもしれませんけどね・・
自分は、そういう人を目標に、自分自身を変えて行こうと思って努力してます
もし、僕が名人だったら、若手の所へ行って、励ますか、ほめてやります
自分の経験からアドバイスして、頑張れよ!って、応援します
僕が同じ事しても、若手は誰も、喜んでくれません、公表された数字では
僕は、たいした事がない、普通の農家なんですね、そんな人に誉められたって
励まされたって、あんたこそがんばれだろ?て、思われるのがオチなんです
名人が誉めるから、みんな喜んでくれるんです、逆に名人が、怒ったら
みんな、盛り下がるんです、そういうものでしょう・・・・
すごい人ってのは、います、すごい人の役割は、人を誉めて励ます事です
上に立つ人が、暗い顔して、儲からないなあ・・なんて絶対言ってはなりません
ましてや、もらえる単価で、満足しろ!なんて最低ですよ
すごい人は、明るい顔して、みんなの希望の星や行き先を照らす太陽になる
役割があるんです、上に立つ人、すごい人ってのは、そういう役割があるんですよ
僕は、末端役員を降ろされましたけど、だからと言って、なにも変わる事はありません
今まで以上に、言葉に気をつけて、もめ無い様にする努力は当然しますよ
それ以上に、豊かな生き方がしたい、金だけでは無く、身も心も豊かに生きたい
徳のある生き方、人を励まし、元気付けられる人になりたい
そう、魅力的な農家になりたい、みんなが、花村さんって良いなあって
そう言ってくれるような、農家になりたいんですよね
それで、どんどん、皆を励まして、元気付けて、産地やまわりも盛り上げて行きたい
理想は高く望まないとね、望んだところまでしか、得られないから
さあ、今年も、がんばりますよ~!!