皆様こんにちは、花村トマト農園です 今年もよろしくお願いします。
今年は、2月24日に播種を開始しました、第一段は、ナス台木です
販売用ナス台木を一番最初に播種しました、次に、ナス穗木ですね
トマトは2月26日からです、いつもより、3日早く播種を始めました
今年は、発芽機の温度設定を昨年までより、2℃下げました
たったそれだけで、発芽は1~2日変わりましたけど、発芽の揃は良いです
いつもは、トマト台木は、72穴に播種しますが、今年は試験的に
1回目に、406セルに播いて、72穴に植え替えて見ましたけども
結果として、揃は良いですけど、植え替えの手間が掛かるし、
上手く植え替えられずに、根痛みして、遅れました
なんとも言えませんね、バックアタックもがんばるねも、発芽の揃は良いので
手間の割に、それほど変わらないという印象です
播種、発芽、育苗の作業サイクルは、できあがっており、計画表にそって、作業します
5000本の自家苗に対し播種は6000本分です、20%も余分に播いてますけど
余分は保険でもあるし、余れば、どんどん売りに出しますし、接ぎ木が着かない
生育不良もあるんで、そんなに余らないです、その位の余裕は必要です
各種野菜苗の播種も、売れ行きのデータから、今年の需要を予測して播種計画が作ってあり
それにそって、種子の購入、播種作業を行ってますので、それほど、余らないんですよ
ただ、時期がずれると最悪で、昨年のナスのように需要と合わずにほとんど売れ残ったり
米なすみたいに、結果として需要が無かったり・・と言う事もあるんで、とにかく
時期を遅らせない事と、需要を読むことは大事ですね
小ロットでの直販、委託販売だけに、利益率は良いですけど、余れば丸損ですから
トマトの台、穗木で、12000本以上 ナスで1000本 その他野菜で 2000本の播種育苗作業は
すべて、夫婦2人で行います、その合間に、圃場の準備ですからね、そりゃ忙しいですよ
猫の手も借りたいくらいです
猫の手も借りてますけど、播種は無理なので、ネズミ対策に、見回りさせてます
適材適所ですね! (笑)
まあ、こいつは、頭が良くて、作業の邪魔しないから、近くに居させて
話しかけながら、作業してます・・
夫婦より、猫と会話する、中高年・・・か? まだ50歳ですよ
油断してると、ポリを爪でバリバリやられますからね、それだけは、しつけないといけませんね
ただ、猫がうろうろして、尿をしたりすると、ネズミはてきめんに消えますので
そこが重要な任務なんですよ・・ネズミの被害は大きいですから
曇りが続いて、好天、高温になったとたん、萎れた・・
その萎れ方が尋常じゃないんです、バックアタックだけ、一斉に萎れました
ビックリします
朝から、急激に萎れました・・ これだけなら、酸欠か、暖房機の燃焼ガス漏れ?
を疑ったくらいです・・異常事態ですよね
バックアタックだけに出た症状で、がんばるねは平気、麗夏も平気なので
これは、バックアタックだけに出た症状です
他に植え替えして、根痛みした台木も同じ症状だから、基本的に
根痛み、あるいは、根量不足だと推測出来ます
泉農園の白須さんにも見てもらったけど、原因が分からない?
ただ、根痛みだとは思う・・と言う結果
サカタのタネの静岡試験農場の技術者にも聞いたけど、判らない?でした
過湿による、酸欠、根痛み? と言う結論でした
酸欠は無いんですよ、水に空気持たせてあるし、ピート培養土は酸欠は滅多に起こさない
水加減は多かったとは思うのですけど、いつも通りで、がんばるねは、何とも無い
ただ、曇天が続いたので、根量の成長に対し、上部の成長が早かったと言えるだろうし
バックアタックのみに、見えた現象なので、これは、バックアタックの現象だろうか?
と言うふうに見ていますけど、ほんとの所、ハッキリつかめていません
麗夏はいつもどおり、順調です。 今年は、昨年みたいに発芽停止、膠着とか、する様な事も無く
順調に伸びております・・ただ、曇天で、少し、徒長気味にはなってますね
台木と2日ずらしておりますけど、台木の方が遅れています
苗の種類毎に、そんなに、灌水量を変えられるほど、セルの段階では、調整はできません
散水ノズルで、さあっと散水するだけですからね
だいたい、セルを持ってみて、水量を予想して、天気と合わせて適当な量を散水します
時には、一本ノズルで、一列ずつ、セルのみ、しっかり灌水することもありますけど
時間は3倍以上かかるので、そんなのたまの調整にしかやりませんよ
阿木の名人は、毎日、それでやってましたけど、大変すぎます・・
それだと、うちは、これだけの本数はやってられませんからね
水管理は、散水ノズルでやっていても、神経質ですよ、そんな雑じゃないです
人がみると、さらっとやってるように見えると思いますけど、セルから目線は切りません
セルの状態をみながら、まんべんなく、きっちり散水してます
毎年、なにかが起きる・・きっと起きる・・スリルとサスペンス! ってな物ですよ
もちろん、毎年、改良して、同じ事は起きないようにしています
猫を入れて歩かせてるのも、改良点の一つです、もちろん、猫によっては
苗を踏む阿呆もいますので、5匹買ってますけど、ハウスに入れるのは
選んだ、1匹だけですけどね
なにか起きたら、改良する、聞いて回って、おおよその原因を特定して
改善策を練りながら、対策も打っていく・・それが普通でしょう
今回も、この萎れは良い経験になりました・・水加減の見直しと、回復作業ですね
水を減らして、遮光を強化して、じわりと、根張りをさせます
だいたい、5日位で、収まってきました
そして、また、曇天長雨です・・これで、萎れは起きなくなりましたが
今度は徒長気味に伸びてきました・・
とにかく、改良、改善、していくだけです
対策を考えて、実行していくだけ
萎れが取れたら、曇天長雨ですよ・・これで、徒長しだすし、成長も遅れます
徒長は完全に防げない、もちろん、水を減らし、湿度だけで、生きさせます
暖房機を回し、温度を取り、空気を乾かし、相対的湿度も下げます
そして、光合成糖類に変わる物を散布して、様子を見る・・ですね
セル育苗も、ポットでの育苗も、本舗の生育管理も基本的に考え方は同じです
そこにあるノウハウは、基本的に同じです
トマトをよく観察して、状況を推測、把握して、対策を打っていく
この繰り返しでしょう
何処まで、突き詰めるのか? どこまで、求めるのか? これは、農家の性格によります
私は、隣の石川農園などにも、未だに、見に行って、セルやポットを眺め、担当者に質問します
自分で自分なりの、考察を考え、自分の所と比較して、いろいろ模索します
自分の所だけで、完結して、いろいろ見て回らない、聞かない人もいます
そういう姿勢だと、技術の向上も少ないし、変わらないと思いますよ・・
そういうのは、生き方に現れますよね?
営農姿勢も変えない、改良しない、技術も同じサイクルの繰り返し
見聞を広げようとも、異なる考えを学ぼうともしない人
私も、最近、あまりあちこち見て回りはしませんが、自分が知りたい事に絞って
見に行くようにしています・・
今、突き詰めてる事を、そのまま的確に教えてくれる様な人は、居なくなってしまった・・
何かヒントになる事には、気が付きますけど、もう、教えを請うという感じでは無い
それも、自分自身の思い上がりかもしれませんので、良く考え無いとなりませんけど
ここからは、自分で見つけるしか無い? と思っています
おきてくる出来事から、自分で考えて、自分で道を見つけるしか無いです
なぜなら、その道を望んでいるのは、他ならぬ、自分自身だからですよね
ちょっと、宗教めいてきましたね (笑)
がんばります!