いよいよ、本格出荷のスタート
といっても、桃太郎が主体で、レイカはまだ動きが鈍いですけど
暑いし、赤くなりすぎたり、軟化したり、市場に出せない
トマトが増えてきました
それは、直売所行きです
直売にも出せない物は加工行きです、上矢作町の加工グループに
出して、トマトジャムになります
左の赤いのがレイカ
右の青いのが桃太郎
どちらも同じ日の出荷状況です
品種によりずいぶんと色が違いますね
これでどちらも糖度は6度程度です
レイカは硬く酸味が強いので、赤くして採らないと甘みが不足します
なので、リコピンは多いと言われています
桃太郎は、赤くすると、すぐに軟化が始まるので、商品価値が無くなります
酸味も少なくジューシーです
直売用のスタンドパック、汎用品です
もちろんハナイチトマトのシールも貼ります、シールは自作です
赤さは自分の選果場に取り置いて、十分赤くして
色をそろえて直売所に出します
市場企画は厳しくて、わずかな傷や、汚れ、その他
すぐに規格外になります
昔は捨てていたそうですが、今は道の駅など直売所がたくさんあります
その点は、ありがたいですね
朝は、農協出荷のために、早朝より収穫作業を行います
トラックが午前10時に来ます、それに間に合わせるために
必死に収穫し、コンテナに積みます
それが終わってから、直売の支度をします
しかし、朝取りのトマトは、まだ青い物がほとんどです
なので、直売トマトといえど、朝取りではありません・・・・
直売所には近所のお年寄りの、朝取りの赤いトマトが出ています
へたが新鮮なのですぐに分かります
僕のトマトはへたが萎れているし、第一格外品だから
見た目が悪いのは事実です
なので、お年寄りのトマトより値段はお値打ちにしています
しかし
トマトは必ずしも取り立てが美味しいとは言えません
僕の朝食は、採取しているトマトの赤すぎるやつを
その場でタオルで拭いて丸かじりします
農薬とか着いていますが、自分がその場で食べられないような
トマトなんてあり得ないから、拭いただけでかじります
でも、1日2日、置いたやつの方が、味がまろやかで
食べやすかったりします
なので
前日採取がほとんどですが、ハナイチトマト、見かけたら
買って、試してみてくださいね・・・・
急に気温が暑くなって、トマトの玉が軟化しやすくなりました
そのせいか、出荷したトマトの選果仕訳票を見ると
実に3割くらい跳ね出されています、跳ね出されると
収入になりません、跳ね出されたトマトは個人に帰っても来ません
これは、困る~、選果場に電話して理由を聞きます
やはりそういう問いあわせは多いようで、みんな
生活がかかっているから、電話も殺気立っているようです
口頭ではわかりにくいから
今日はあいにくの雨なので
中津の選果場に確認に行くことにしました
県の農業普及員に言わせると
東美濃農協、中津川トマト共同選果場は県内有数の辛口選果だそうで
辛口なのは、品質保障上は良いことですし、それにより単価も維持できれば
それはそれで良いのです
しかし、農家の自家選果と一致していないと、跳ね出されてばかりではこまります
あらかじめ、自家選果ではじいて、直売に出せば良いのですから
なので、選果基準は自分の体にたたき込む必要があります
目そろえ会もありますが、たまには選果場に出かけ
自ら確認しないといけませんね
上矢作は遠く、選果場まで40分ほどかかりますが
雨の中。作業用の軽トラックに乗って、行ってきました。
行くと電話したので
はね出しトマトをあらかじめ出しといてくれました
したのコンテナは選果場でのはね出しトマトです
一見すると、何がだめなのか分かりません
よーく見ると、確かにいろいろあります
写真でアップにすると・・・・
皆さん分かりますか?
毎朝数百キロ、数千個のトマトを採取しながら
一瞬でこれらを識別し、振り分けながら採取しなければ
なりません・・・・完璧に振り分けるのは無理です
でも、やらなければなりません
選果は人間の目による選果です
訓練を受けた選果員が
厳しい目で振り分けます
農家からみたら、鬼・・・・の選果員です
シーズンを通して同じ人間が行い、選果ぶれを最小限にしています
そして等級別、サイズ別に箱詰めされ
名古屋の市場にその日のうちに出荷されます
農家が丹精込めて育てたトマトを
農協の選果場で多くの人が選果し整理して箱詰めして
商品になって市場に出荷されます
値段は、コストに関係無く、受給の関係で相場で決まります
なので原価割れになることもあります
原価割れになった場合
そのすべての不足分をかぶるのは
小売店でも
市場関係者でも
選果場でもありません
すべて生産者である農家が引き受けます
農家から、多くの人の手を経て、食卓に届きます
僕らだけでは、食卓に流通させることは出来ません
そのことは感謝しないといけません、ただ原価割れ状態の値段がついたとき
僕らばかりに負担が来れば、真っ先に生産者がいなくなります・・・・
誰が儲けているのか?
僕らの手取りは、売価の25%程度です
まだまだ、産業改革が出来ると思います
それはさておき、丹精込めて育てた、美味しいトマトです
皆さんいっぱい買って食べてくださいね~
熱ううーい、夏が始まりました・・・・
良かったー、ほんと曇天続きで樹がつらそうでした
明日から晴れる、そう予想を確認し、午後から半日かけて
閉めてあった前面の上部を開けました
朝、曇っていて、10時頃急に晴れ間が見えると
一番、危ない状況になります
曇りは樹がそれほど水をあげていないので、急な晴れ間と温度上昇は
樹が萎れます、萎れると、いろんな障害を起こし、花が落ちたりします
急激な変化は、植物にとってもつらいのです
こんなときは、噴霧器で、水を散布したりして、トマトを守ります
しかし、梅雨が明け、常に熱いときは、熱いなら熱いで
植物がなれてしまい、萎れることはありません
こうなると急激に生育が進みます
樹が成長し、玉も伸び、色むのも早くなります
トマト農家にとっては急激に忙しくなります
また、熱いから、熱中症などにも気をつけないといけません
でも熱くならないと、収入になりませんから、体長に気をつけて
がんばります~
まだ1段目の玉が出荷を始めたばかり
他の上矢作の生産者は、もう1段目が終わっていると言うのに
今年はあまり気温が上がらず、花村トマト農園では
例年より約1週間ほど、生育が遅れている
写真で見ると、玉が隠れてしまい、葉ばかり見えるが
一応、ちゃんとトマトは着いている
農家なら感じると思うけど、低段が過繁茂になっている
普通はもう少し葉が少なく、玉がよく見える方が良い
実際、樹の成長が旺盛で、玉伸びは今ひとつだった
元肥や、初期の追肥は、他の生産者の3分の2程度しか入れていない
にも関わらず、6月ごろは、肥料が効いている
冬場の貯め水、代掻きでは、抜けきらない未分解の成分が
多少なりともまだ影響していると思うが
それも昨年に比べたらまったく、少ない
昨年はこの気温の上昇とともに、どかっと出てきて
何もしないのに、手のつけられない肥料過多に陥り
苦労したことに比べれば、1月早く、また量も少ない
何とかなるかな~、今年は何とかなるかな~
祈るような気持ちで、毎日、トマトを観察し、慎重に
追肥をしながら管理しています
急激な暑さにも萎れないトマト・・・・
梅雨が明けて萎れるようでは困ってしまう
曇天が続くと根も弱ってしまう、根が弱ると萎れの原因になる
梅雨の間も根が弱らないように管理しないといけない
種をまいてから、収穫が始まるまで、本当に毎日毎日
いろんな管理をして、丹精込めて育てたトマト
これからようやっと収穫が出来ます
ただ、植えといて、トマトがなったら採って出荷するだけ・・じゃん
普段ひまじゃないの~、良いなあ・・・・
そう言った人がいました
やってみろって・・・・ただ植えといても良いトマトは出来ない
本当に、命削って栽培してるような感覚になってきます
だから、トマト一つに魂込めてって言うのです
魂は熱い苦しいから、愛にしてくださいね~
デザイナーの舟橋さんのアドバイスから
トマト一つに愛情込めて・・・・これに変更しました
本当に、本当に、ここまで、一生懸命、丹精込めて育てました
いよいよ、これから出荷します、どうぞ買ってみて、食べてみてください。
実際、初期の出荷の状況から
今年はどうにか、土壌がようやく安定したようで
4年ぶりに、最初から良い状態のトマトが栽培出来ました
この3年は初期から窒素があふれ、玉が乱型になり、品質の低下を起こしまし
冬場に貯め水し、堆肥をやめて、土作りに苦労して
それでも、6月後半に窒素が発生し、今も、それを見極めながら栽培しています
そんな状態でも、昨年よりはだいぶ、ましな状態になりました
味も、十分に乗り、糖度だけで無く、コクと言うか旨みがあります
水耕栽培や溶液栽培を否定するつもりは無いですが、土耕にこだわる訳が
ここにあります、このおいしさを出すために、土作りからこだわる
そうでないと、システムが作るおいしさだと、資金の豊富な大企業が
資本を掛けて作った野菜工場に負けてしまう
個人農家は、トマトと一緒に、
栽培に掛ける情熱
トマトに掛ける愛情も一緒に
販売しています
どうぞ、ハナイチトマト、味わって見てください
農家が丹精込めても
市場に出ればただのトマト、野菜の一つ
農家の熱い思いも、需要と供給の関係で金額が決まります
時には、原価割れにもなります
バイヤーから見れば、買ってやるから、いくらにしろって
良い物を、より安く仕入れる事しか、考えていないのでしょうね
うまいまずいもありますが、うまくなるように手を掛けています
確かに、コストを考えて、安く作られたトマトもあります
でも、大概の農家は、一生懸命に自分の技術を磨いて、切磋琢磨して
栽培しています、僕も一応
原価も管理し一定の相場で利益が出せるような体制を取っています
それでも、市場は、とにかく安く、安くです
年金のもらえる、年寄りの農家は、まだ良いです、そんなに手も掛けないし
たたかれても、耐えられます
僕の様な、年金を掛けている年齢の農家が最初に倒れる
なので、たたかれない販売体制を模索するのは当然の帰結ですね
ハナイチトマト、普通には農協の共同選果に出していますので
このままだと、栽培にこだわっても、あまり意味がありません
まずは、規格外品から最寄りの直売所にて、販売しています
将来的には、ネットの販売、お店にハナイチトマトでの出品など
いろいろ検討していきたいと考えています。
朝5時から働いて、午後7時に帰ってきたら
しまった、今日はゆきこま会の日だった・・・・
女房と息子はいないし、飯の支度も無いし、娘と親父はいるし
よーし、気合いだ!!ー、親父の栽培した夏野菜全部放り込んで
夏野菜カレー、キュウリのサラダ
困ったときはカレーとスパゲティーとそうめんから選択・・・・
40分でご飯の支度、当然晩酌しながらの調理、片付け
それから、フェイスブックとブログ・・・・
夏はブログもあまり更新出来ませんが、背一杯
持てる力を出し切ります~
通路には粘着テープが下がっています、気をつけないと・・・・
づらだったら、大変
栽培期間中は、簡易土壌分析機土博士1号を動かすには時間が足りない
また、短時間で土壌成分の目安のみ分かれば良いので
ECメータ、 土博士1号用、分析メーターより1段簡易レベルの物
みどり君N,P,K測定セット、簡易水分計
など、大まかな測定が出来る物を用い
定期的に土壌のチェックをします
今回の測定結果は
土壌表面5cmに窒素が集まっていること
リン酸、カリは5cm下でも上でも数値に差が無いことです
点滴チューブから5センチ程度離れた位置を何点か測定
表面と5cm下では同じ地点でも、窒素にはかなりの違いが見られました
表面5cmの窒素は多いところで30mg
5センチ下では5mg以下
リン酸はどちらも25mg
カリはどちらも5mg以下とカリが吸収されて少ないのが分かります
表面に窒素が集まっているのは、窒素は移動しやすいことを示しています
投入した追肥量より明らかに表面に窒素が集まっている
6月後半から急激な窒素過多に移った窒素が上面に集まっているのでしょうか。
今年はまだ寒いので、雨よけハウスの上部妻面も全開にしません
後ろのみ開けます
圃場の入り口に
転作田ですので、毎年転作田表示を張ります
岐阜クリーン農業の生産圃場の表示も張ります
自家選果場内に作ったボード
農協が配布した写真だけで無く、自分で撮ったデジカメ写真を
印刷しラミネートして選果例写真を張って、よく確認します
レイカと桃太郎で違うので、両方覚えないといけません。
東美濃GAPと言うのがあります
JGAPを施工する前に、段階的に全体レベルを引き上げるため
より簡易な基準を設定し、審査をします
右上の紙は、それの検査合格証です
1応、JGAPを想定し、施設を作るときには、それを想定して
作って来ましたけど、まあ、そんな必要はあるかどうか・・・・
今の所、窒素は10日あたり、1.5Kg程度で様子を見ています
通常なら晴れれば、2kgから2.5kgはほしい時期ですけど
曇天続きでもあるし、何より、土壌に必要な窒素量がたまっている・・・・
むしろ、カリ欠の方が心配なので、カリを追肥しながら
表面にある、大量の窒素を利用することを考える
せっかく、冬に圃場に貯め水をして代掻きして、春先の硝酸値が下がって
やれやれと思ったのに~、まさかまだここで出てくるとはね~
土壌から、昔の堆肥の窒素が発生すると、本当に読みにくい
普通に必要なだけ追肥していくのが好ましい
これが、完熟が売りの堆肥だっただけに、完熟なんて信用でき無い!
出てこなかったのは1年目だけ、後から来るんですよ
普及員も信じてくれなかったけど、実際数値が上がるのだから
信じてくれても良いんじゃね?じゃあこれ何から来てるのさ?
まあ6年目なので、簡易測定をしながら、微妙な追肥で
コントロールをしようと思います
水は、収穫期だけに、減らしたりすると、収量が落ちるので
減らしたくない
窒素は移動しやすいので
水を減らしすぎても、増やしすぎても、土壌の窒素は効いてしまう
カリ、カルシウム、マグネシウムが良く効くように
追肥をしながら、注意して灌水します
レイカの様子1
この圃場は一番、残存肥料が多く、肥料持ちも良い圃場
強樹勢で幹も太く元気が良い、反面、玉は小玉傾向です
花芽定植の影響もあるかもしれません
10日あたり窒素で1.5Kg以下の追肥だけでここまで太くはなりません
レイカでもここだけは3段目4段目に影響が出ました
他の圃場のレイカより花数が減りました
全く花がない物も、ちらほらあります
その段は、樹が全くの強樹勢で、樹ぼけ寸前くらいの勢いです
しかし、眼鏡、異常茎は出ていませんし、病気も少ないです
桃太郎が、病気の発生、窒素過多による、逆に樹勢の低下を
したのに比べると、消化力があるのでしょうか?
普通、窒素が多ければ、強樹勢で眼鏡が発生するのが
一般的ですが、うちの場合、3年目あたりから
桃太郎は逆に樹が弱ってしまうという状況にあります
根が弱ってしまうほど、土壌にアンモニア窒素が発生しているのかもしれません
レイカは、根も強いのかもしれません、ここん所、
正直、今の僕には、正確な事は分かりません
ただ、このレイカも低温に1日だけ会っています・・・・
それの影響も少しはあるかもしれません
ハウスにより多少差があります
ここはそう強くないハウス
花落ちも少ないです・・・・
ここは、トマトを作る前は、畜産農家が牛糞を廃棄していた、田んぼ跡
今年で3年目だが、1度もうまく作れない
追肥を控えても、肥料が効いてしまう
今年は、貯め水、代掻きをしたおかげが、昨年よりは
初期、まだ、落ち着いている感じ
それに、例年この時期から、でる病気も今年は少ない
そろそろ、土壌バランスが取れてきているのかも?
ここでもレイカは、花芽定植した物は、1段目の玉が小さい
開花定植の方が、普通に見える?
ここは、小玉傾向はありますが、花落ちは少なく
急激な窒素過多は無く、もともと、過剰を予測して
窒素肥料を控えているため
太いな~位で済んでます、ありがたい
ここは6年目の圃場
ここが以外とおとなしい
開花定植でどちらかと言うと遅植えなので
それも理由の一つかもしれない
古い土だが、以外と順調に生育している
土壌改良材も大量に投入しているので
以外に、一番、バランスが戻っているのかもしれません
桃太郎
全く、不調・・・・
ここは砂地で肥料持ちが悪いので
貯め水、代掻きで良いはずなのに
初期は例年より遙かに良かった、が6月後半に急激に窒素が効いてきた
やはり、過剰な窒素を保持している、としか言えない
窒素消化資材の葉面散布などにより
先端は少しづつ持ち直してきました
太さも、まあ、問題無いレベル
3段、4段が半分しか着果しなかったから、当たり前といえば当たり前
病気の広がりも、今の所、止まっている
3段、4段のロスは痛いが、落ちた物は仕方ないので
この先の段で落とさないように、注意して管理したい
窒素過多で細くなってしまうのは、根が傷んでいるとしか言えない
追肥で根が傷むほど、肥料は入れていないから
ここんとこ、理由がよく分からない
土壌発生型の窒素と1,2段目の玉伸びで急激に
カリが持って行かれるので、上段がカリ欠になり
葉先が枯れ、耐病性が落ちてしまうので、カリの葉面散布は
欠かせません、もう連続葉面散布で対処してます
そのおかげでか、葉先枯れも少なく、今の所、何とか病気も押さえられています
根も戻ってきたのか、やっと普通の状態になってきました
1番早い桃太郎はまだ玉伸びしています
1番遅い自家播種のレイカから色み出しました
しかも、小玉で止まった物から先に
桃太郎、購入苗のレイカは
初期の低温に当たっているので、成長が止まったのかもしれません
未だに、玉伸びしているように見えます
このあたり、初期の保温の重要性を感じます
石川農園1年目の圃場
1年目は良いです、素直に伸びます
投入窒素も、少なめですが、順調に伸びています
花落ちもありません、きれいな樹です
石川農園、6年目の圃場
やはり1年目とは違い、花落ちがみられ、先端も弱い
それでも、うちと比べると、玉伸びスムース
これは土壌からの余分な窒素が少ない事を示している
ここは、自作の籾殻堆肥を使用していますが
それは、購入し籾殻堆肥より遙かに鶏糞が少なく
長く寝かせるので、より健全です
ECも低く、追肥でコントロール出来ます
玉伸びはうちと比べ
1年目の圃場はもとより、6年目でもスムース
しかし
投入している窒素の量は
うちと同じ6年目でも、うちより5割も多い
なのに樹勢はうちよりも弱く、標準的だ
同じ石川の1年目より倍近く投入されているのに
1年目の圃場の樹より
先端は弱く、花落ちが多いように見える
これは
土の弱りを表している
同じ条件の苗を定植しても
花落ちをし、窒素を多投しても、弱る
これはこれで、上段が減ってしまうので
決して完璧な状態では無いように見える
うちは逆で投入しないのに、効き過ぎる
中盤、後半は持ち直しても
初期がまったくおかしくなってしまう
これもだめな状態です
何だと思います
おそらく、石川農園と花村農園では
トマトの状況こそ違い、土壌窒素の多い少ないがあるものの
実は同じバランス崩れが起きている事が
最近、推測で分かって来ました
僕は、最近、ブレーンから習ったり、本から勉強したり
やっとこさ、この土作り、土壌と作物の関係
なぜ6年目がこうなってしまうのか、わかってきました
ネットで発表するつもりはありませんが
自分なりの土作りの方向、技術を蓄積して来たので
ブレーンの協力を得ながら、まずは自分が実証してみます
この、堆肥からのアンモニアが減れば、バランスが取れるはず
冬場の貯め水、降雨にさらすだけではだめなようで
分解して出尽くすまでは、まだ少し時間がかかりそうです
溶液土耕栽培や水耕栽培の人からみたら
土作りなんて無駄! と言われそうですが
僕の好きな天空の城ラピュタでは無いけど
シータの言った台詞
人は土から離れては生きられないのよ!ですよ
違ったかな?
僕は、見た目同じトマトでも、大地からの恵みを信じたい
美味しく、滋養分にあふれたトマトを
夏秋の短期間で十分な収入を得られるだけの量を収穫しようと
挑戦してるのですよ、大地の土の力をいただかないと
無理じゃないかと考えています、保温して少し収穫段数を増やせば
案外と出来るでしょうが
水耕の様に化成肥料で栽培管理したトマトは僕の目標では無い
大地からの恵み、そう言えるトマトを栽培したい
あ~、これ農家の敵、作ったかな
これは、個人農家に対して言ってるのでは無く
企業の大規模水耕栽培施設に対する、小規模農家の意地ですから
あくまでこれは
僕の目標ですから、あほなやつ! だと笑ってゆるしてください。
このブログ、2,3日は加筆訂正しますから~
今日は専門的なブログです
普通のお客様は、興味のわかない話です、ごめんなさい 。
わかりにくいですか?
桃太郎の成長点付近です、写真ではわかりにくいですが
あきらかに窒素過剰です
液肥の追肥量、元肥の量から計算しても出てこない窒素です
10日ほど前までは、ほどよい感じだったのに、この10日ほどで
おかしくなりました・・・・気温の上昇とともに現れる、ゴースト窒素です
発生源は初年度、2年目に投入した籾殻鶏糞堆肥
町内のある会社が、長野県のバ○オファー○社の指導を受け製造している物です
このハウスは5年目です、最初の2年で合計、反当たり約5t投入し
3年目から無投入、今年の冬はハウスに貯め水、代掻きをしています
なのに、暖かくなると発生します。
計算外の数値も、カルシウム、リン酸値はマックスでもう出ています
そこから推測する窒素量は、分析ではっきり出たのは3年目だけ
後はまっすぐ出ない、気温の上昇とともに、じわじわとわき出します・・・・
なぜか窒素の数値だけ隠れてしまう・・・・
バ○オ社も、普及員もあり得ないと言います、僕が何か隠していると・・・・
僕も理由が分からず、3年間も悩まされて来たのです
でもここまで来て、まだ発生します、結果として、出るのです
この、栽培状況から、投入した肥料の数値を引いてみて
畜産糞尿由来の堆肥には、窒素が隠れている、そう結論付けします
バ社が何を言おうとも、その堆肥の公称数値が嘘ついている
現に、この堆肥、県の分析に出して、データーを公開していない
嘘をついているのはあんた達?じゃないの、俺はデータを蓄積しているから
いつでも、証明してみせるからね!
写真ではわかりにくい、全体の雰囲気で
農家なら、あれ・・・・なんか様子が変だな?
て思います。
分かります?頭の葉っぱ
雰囲気がおかしいの・・・・
枝の伸び具合、角度、葉の縮れ具合
葉色、つや・・・・後は全体的な樹の持つオーラ
この感じです
それと同時に現れた病斑
これは褐色輪紋病です
これがひどくなると、葉が黄変し、枝も黄変し、葉が落ちます
うまく止めないと一週間で枝葉が落ちます
樹が死ぬことは無く、枝葉と花が落ちるだけで、幹は斑点だけで
成長点が死ぬことはありませんでした
発生した段は、枝が落ち、花が落ち、収穫が出来ません
この3年この褐色輪紋に苦しめられました
発生理由が分からず、ネットで調べた強力な薬
ゲッター水和剤、ダイマジン水和剤、ジャストミート水和剤
いずれも化学農薬成分2カウントの強力な薬です
あるいはその1成分の
セイビアー20、トップジンM、ベルクート水和剤などの薬剤
散布でいったんは止まりますが、すぐに動き出します
上記の薬剤は褐色輪紋に登録が無く、灰色カビ防除の
目的で使わないと、農薬法違反になるので、注意
農家にとっては、使えて、効けば良いのですけどね・・・・
東美濃農協のトマトは岐阜クリーン農業の登録上、定植後の農薬は
化学成分で18回までしか使用できないので
注意して計画敵に使用しないと回数を超えてしまうから
病気を出さない管理がやはり大切です
僕はとどのつまり、土壌から来る、アンモニア窒素過剰
それか、硝化された硝酸過剰
あるいは、土壌から放出されたアンモニアガス、亜硝酸ガス?
これが原因だと見ています
当産地でも、世間話程度で、正確なデータを取ったわけではありませんが
トラックで堆肥を投入したような人ほど、これにやられているようです
普及員は、因果関係は分からないので、適当な事言わないように!
こう注意し、認めませんけどね・・・・
まあ、五分五分の確率で、個人的な意見なので、聞き流してください。
この段、花も玉もおかしくなりました
玉にも灰色カビが急に増え、落ちたりしました
ちょうど定植頃の花芽なので
3日にわたる極低温、霜そして雹
その影響もあるかもしれません、何せ桃太郎は不調です
ただ、昨年までと違うのは、1.2段目の玉は普通に伸びています
これは、貯め水、代掻きの効果だと思います
定植後の初期窒素はこれで下がったと思います
ただ、気温の上昇とともに、まだ発生してくる・・・・
貯め水だけでは抜けない成分があると言うことです。
桃太郎サニーについては
今年は、予想していたので、まだこの程度で済んでいます
消毒はもちろんしています
ポリオキシンALとベルクート水和剤です
それと、とにかく窒素の消化資材、これの大量投入
今の所、ぎりぎり持ちこたえています・・・・まだ5段開花
ここで負けるわけにはいきません、3.4段は半分程度になりましたが
5段以降で少しでも取り返したいと思い、今必死で対応しています。
あとレイカはレイカにつきやすい芋虫がいて、頭を食われるので
まだ姿は見えませんが、予防に遅効性の殺虫剤、マッチ乳剤を使用しました
ここまでで、化学成分は3回です、使用可能な数量は後15回です
これが多いか少ないか?・・・・これは産地によりけりですね
レイカの様子
この樹は特に問題なく、花も落ちていません
ただ、レイカには1段目が玉伸びせず、2段目に追い越された樹が
ちらほら見えます、これはまた来年の課題です
桃太郎サニーと同じ条件でもレイカには影響が少ないです
病斑もありますが、わずかです
花落ちもありません
近くの営農組合がトマトを作っていますが
ここは過剰な牛糞堆肥で土作りをしています
土だか牛糞だか分からない位、投入しています
結果、桃太郎は壊滅的状態に至りました、ここは堆肥の分解による脱窒で
酸素と窒素を奪われ、よれよれです
こんな中でも、中玉トマトは何とか正常に近い状態を保っています
品種によってこれほどの違いがでるのか?って言うくらい違います
レイカは中玉の遺伝子が入っているので、過剰窒素など土壌の状態に
鈍感なのかもしれません、ただし、樹勢が強いと、中玉の様に
玉が伸びなくなる傾向が強いのか、うちでも強樹勢の樹は玉が小さいです
桃太郎の窒素過剰と同じ時期に
過剰窒素に反応したのか、強樹勢になったレイカ
レイカは、強樹勢で過繁茂になってきただけで
花落ちはほとんど見えません、これはありがたい!
褐色輪紋などの病斑も、わずかで、広がる気配は無い
しかし玉伸びは、悪い、でも玉があるだけありがたい
桃太郎は花が無くなっちゃうからどうにもならない
玉無しでは、稼ぎにならない。
桃太郎は花芽定植しても影響が無かったけど
レイカの花芽定植した物は、結果として1段目が伸びなかったり
強樹勢になった物が多かったです
レイカの開花定植のものは1段目は正常ですが
玉が重いのか、初期の立ち上がりが悪く、いつまでも伸びが遅かったです
しかし、ここに来て、追いついてきました、まだ1段目は小さいですが
一応、順番に伸びています
それと、強樹勢にならず、ほどよい感じです
窒素過剰などの症状も出ず、むしろ、痩せているくらいです
桃太郎は、花芽定植の方が、立ち上がりも良く
玉伸びにも影響があるように見えませんでした
しかし、肥えてしまった土には
レイカは花芽定植より、開花定植の方が向いているのかな・・・・
桃太郎サニーは花芽定植でも十分いける・・・・
気温の影響もあるので、一概には言えませんが
毎年変わる状況の中、農家は的確にその状況を読まないといけません
普及員は、きちんと作り分けてデーターを取りましょう!とか言いますが
生活をかけて栽培しているので、そんなデータを取って細かく比較してる
余裕があったら、トマトの手入れをします
データを比較して、結論づける頃には、たぶん人生が終わってしまう・・・・
そういうために農業試験所や普及員がいるのでは無いですか?
まあ、栽培のデータは記録はしてるので
それをまとめながら直感的に推察はしています
で、その推察を普及員に話すと、そおおですか~
そんな知見は聞いたこと無いです・・・・とか言います
だから今言ってんじゃんよ~っていつも思います
要は、あなたたちの予測に入っていないだけでしょう?
出来る事なら・・・・いつも農家に上から伝えるだけで無く
農家の話を聞いて、大まかな傾向を、推察してほしいな
まあ良いんです、僕も、きちんとデータを取って
学会に発表するわけでは無いのです
自分の栽培に生かせればそれで良いのです
だから、農家同士で、直感的に感じたことを話し合うだけでも
十分、参考になります
僕が言っていることも、直感的な話なので、違うと思ったら
どんどん、突っ込んでください、
それで直感的理論の精度が上がれば
自分の栽培に生かせられたら、それで良いのです。
桃太郎の3・4段目が額枯れで、花落ちが目立つ
理由は、梅雨の晴れ間のしおれ? 定植時の低温、灌水が少ない?
いろいろと考えられます。
それにしても寒い~ 樹の調子も上がりません
玉も伸びません
今年は例年より一週間程度、遅れているようです、こればかりはなあ。
気温の上昇とともに、樹の様子がおかしくなりました
桃太郎は窒素過多のような顔をして来ました
昨年の様子からそう推測しました
追肥は窒素過多になるどころか不足するくらいの量です
何が出てるのか? まるで尿素を灌水したような感じです
やはり出ている、ゴースト窒素
気温の上昇とともに、どこからともなく発生してきます
まあ、今年は警戒していたので、すぐさま窒素消化資材を投入し
1週間ほどで、正常に近くなりました、
窒素過多になると、てきめんに灰色カビ、褐色凛紋が発生してくるので
よくわかります
ただ、普及員でも、この関係は読み取れませんでした
自分の圃場の状態を毎年見ているから、読み取れるようになりました
肥料が強いと太く勢いがつきますが
消化できる以上の窒素過多は樹がおかしくなります
これ、あまり例がないので、知らないと判別出来ません
僕も2年くらい判別出来ず、理由が分からなかったのです
昨年、お盆過ぎの定例会で、各圃場に散見されましたが
だれも、窒素過多だとは見ていませんし、信じてもくれなかった。
でも、消化資材を投入すると、葉色がてかてかと良くなってくるから
そうだと思うんですけどね~
今朝、葉がつやつやしていました
消化された窒素がタンパク質になったのでしょうか?
液肥の追肥、基肥だけでこれだけの窒素は効きません
玉のグリーンバックも強いです、窒素が強く効いているように見えます
桃太郎、花が飛んじゃった樹
これがままあるから、桃太郎は作りにくい~
今年は昨年に比べれば、まだ少ないけどね
理由はいろいろ考えられますが、桃太郎に圧倒的に多いです
サカタのレイカは花がしっかりしていて、花落ちがあまり見られないので
これだから、桃太郎サニーはもう終わりだとか言われたりしてます。
褐色輪紋病が散見されるが、
1番の発生理由は樹体の窒素過多だと見ています
過剰窒素が消化されれば
あまり広がらず、消毒で止められると思います
これを解消せずに、消毒しても、まず止まらない。
レイカは過繁茂になりつつある
窒素に鈍感で、過剰症になりにくい
なので花落ちも、病気も少ない
純粋に過繁茂ならまだ良いです
この時期は消化資材を投入し、追肥はあまり控えません
越えすぎも困りますが
土壌から発生する窒素は、肥効が読めないので
追肥を控えて失速する方が怖いので、ぎりぎりを想定して追肥します。
レイカは気温が低いと動きが悪い
玉伸びも桃太郎に比べると今一つ伸びない
暑くなると、急激に伸び出すのも特徴で
このあたり温度に反応しやすい品種なのかな~
普及員は桃太郎の方が温度に敏感だと言いますけど
僕の印象は逆です。
樹は強く、弱りも見えない
花落ちも額枯れも少ない
安定している、が、玉伸びは今一つ
窒素が強いと、レイカは玉伸びはすぐに悪くなり栄養成長に
傾きやすい気がする。
先が細ることもない
反面、1段目の玉伸びは鈍い
1段目2段目ともに大中小と同じ房が付いている
なんだろう?どうしてだろう?悩みます
1段目が1度成長を止めて、また伸び出しましたが
2段目と並んだ樹が散見されます
ぱらぱらと散見する程度なので、明確な理由が分からない
毎年、うちのハウスには出るから、定植時の土壌状態など
なにか、定植の1連のパターンに影響の要因があるので
また、理由を洗い出そうと思います。
定植時から何かおかしく
1段目の玉伸びが鈍く、ここに来て2段目に追い越された樹が 見えるのは?
定植時の低温? 水不足? 肥料過多?
あるいは今年の低日照、低気温?
ちらほら見えるだけなので、今一つ理由がわからない。
今でも低日照、低気温なので、今だって影響あるのかもしれないなあ~
レイカは玉伸び以外は順調です
玉が伸びなければ当然樹は元気です
大方の樹はそれでも順番に、少しずつ玉伸びしているので
寒くて遅れているだけかもしれませんし、ほかの理由があるのかもしれません。
レイカの樹勢は今のところ安定している
ありがたい~
これだから、この産地と近隣の産地で
サカタのトマトがタキイの桃太郎を駆逐していくのが わかる
桃太郎は不安定、それでいて、相場が高いわけではない
なら、農家としては、桃太郎は辞めざるを得ない
後は消費者がトマトは桃太郎とイメージしているのを
変えないといけない
産地として、品種を全面に出すと、このあたりが難しくなる
桃太郎だから美味しい・・・・農家もこれにこだわる
それよりも、私たちの栽培するトマトは美味しいと
産地ブランドで通るようにした方が良いと考える。
条間は広くとって、風を入れ、日照も得られるようにしています。
6m間口に1条2条2条1条が標準です
あとは単条5列で株間を狭くするのも試しています
日照と風通しが大事ですからね
ふつうの樹は、このように1段目、2段目と順番に成長しています
レイカは葉色も明るく、窒素が詰まっているような感じはしません
少々過繁茂にはなりましたけど
桃太郎は葉色が濃いです
過繁茂にもならない それで先端がちじれて、止まってきます
なんだろう、強い窒素過多だと、成長しなくなってしまう感じですか?
東美濃農協は岐阜クリーン農業の関係上。化学窒素肥料の施肥上限があります
農薬も回数に制限があります
自分で自分たちに課した、足枷です
なので、どうしても、有機の基肥
そして病気の出ない施肥を考えないといけない
例の堆肥をやめて3年
ハウスに溜め水して1年
まだ順調ではないようだ
春先は確かに数値が下がった、しかし、夏場にまだ何か出てくる
この5年土壌改良材の投入で、CEC10の土がCEC20以上に上がった
これが逆に、堆肥の持ちをよくしたのも事実
でも長々と何か出てくる畜産糞尿はほんとわからない
基肥が必要な栽培も考えないといけない
春先の投入量によっては、これも、不安定要因の一つにはなると思う
タキイの桃太郎は反応が良すぎる、レイカ程度の鈍感さが良い
花が落ちるような樹では困るし
作りやすくても、みかど共和種苗の、みそら64のように
お客から評判が今ひとつの品種でも困る
その点サカタの品種は今のところ良いようだ
これは、農家にとってはありがたいです
まあ、毎日、トマト、トマトで一喜一憂する日々です
シーズンが終わるとほんと、力石徹のように力尽きますからね~
ハナイチトマト、僕の愛情が詰まってます
もうすぐお届け出きます、あともう少しお待ちくださいね。